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横浜からFA(フリーエージェント)宣言した三浦大輔投手(34)が23日、横浜スタジアムで行われたファン感謝デーに参加した。グラウンドに姿を見せると残留を願う大勢のファンが殺到して、一時騒然となった。自身の去就に関しては「五分五分? それは変わらない。もう少し待ってほしい」と話したが、横浜と最後の会談を行う25日にも結論が出る可能性も出てきた。
“ハマの番長”の去就を巡り、ファンの関心はヒートアップするばかりだ。三浦がグラウンドを歩いて移動しようとすると、たちまちファンが殺到してもみくちゃにされた。歩くのも苦労する姿が、関心度の高さを物語っていた。サイン会やツーショット撮影のイベント会場でも、「横浜に残ってください!」と次々に声をかけられ続けた。
天候に恵まれて2万2000人が詰めかけたファン感謝デー。FA宣言後、初めてファンの前に姿を見せたとあって、スタンドからは「頼むから残ってくれー」と悲鳴にも似た叫びが飛んだ。「いろんな人に声をかけていただいて、すごく心にくるものがあったので、しっかり考えたいと思う。心境の変化は常にしてますよ」と、なおさら迷いは深まったようだ。
25日には、横浜市内のホテルで横浜側と最後の話し合いを持つことが決定した。事実上交渉はすでに終わっており、横浜・佐々木球団社長が「話し合いは、意思表明と受け止めている」と話すように、25日にも結論に至る可能性が出てきた。
横浜との会談について三浦は、「他球団と話をしてから、最後に横浜と(話し合う)約束をしていたので。聞きたいことがあれば聞く」と説明した。残留か移籍か。決断の時は迫っている。
◆新ユニお披露目 ○…横浜が来季から着用する新ユニホームをお披露目した。大洋から横浜に変わった93年以来、16シーズンぶりにデザインを一新。ホーム用は白、ビジター用はグレーを基調として、横浜の頭文字の「Y」をイメージした「Yネック」の首回りが特徴的だ。ホーム用のユニホームを着た工藤は、「シンプルでいい。(袖に入った)星のマークが気に入ってます」とアピールした。
◆阪神・真弓監督「信じてます」 ○…阪神・真弓監督は、三浦獲得が予断を許さない状況にあることを明かした。前日(22日)に行われた第2回交渉後に報告を受けたが、球団側も好感触をつかめていない様子で「手応え? 微妙」と本音を漏らした。指揮官はすでに、FA右腕をエース格として計算に入れているだけに「(金本や新井がいる)移籍した人がプレーしやすい環境ができている。(入団を)信じてます」と強く訴えた。
参照元:スポーツ報知
“ハマの番長”の去就を巡り、ファンの関心はヒートアップするばかりだ。三浦がグラウンドを歩いて移動しようとすると、たちまちファンが殺到してもみくちゃにされた。歩くのも苦労する姿が、関心度の高さを物語っていた。サイン会やツーショット撮影のイベント会場でも、「横浜に残ってください!」と次々に声をかけられ続けた。
天候に恵まれて2万2000人が詰めかけたファン感謝デー。FA宣言後、初めてファンの前に姿を見せたとあって、スタンドからは「頼むから残ってくれー」と悲鳴にも似た叫びが飛んだ。「いろんな人に声をかけていただいて、すごく心にくるものがあったので、しっかり考えたいと思う。心境の変化は常にしてますよ」と、なおさら迷いは深まったようだ。
25日には、横浜市内のホテルで横浜側と最後の話し合いを持つことが決定した。事実上交渉はすでに終わっており、横浜・佐々木球団社長が「話し合いは、意思表明と受け止めている」と話すように、25日にも結論に至る可能性が出てきた。
横浜との会談について三浦は、「他球団と話をしてから、最後に横浜と(話し合う)約束をしていたので。聞きたいことがあれば聞く」と説明した。残留か移籍か。決断の時は迫っている。
◆新ユニお披露目 ○…横浜が来季から着用する新ユニホームをお披露目した。大洋から横浜に変わった93年以来、16シーズンぶりにデザインを一新。ホーム用は白、ビジター用はグレーを基調として、横浜の頭文字の「Y」をイメージした「Yネック」の首回りが特徴的だ。ホーム用のユニホームを着た工藤は、「シンプルでいい。(袖に入った)星のマークが気に入ってます」とアピールした。
◆阪神・真弓監督「信じてます」 ○…阪神・真弓監督は、三浦獲得が予断を許さない状況にあることを明かした。前日(22日)に行われた第2回交渉後に報告を受けたが、球団側も好感触をつかめていない様子で「手応え? 微妙」と本音を漏らした。指揮官はすでに、FA右腕をエース格として計算に入れているだけに「(金本や新井がいる)移籍した人がプレーしやすい環境ができている。(入団を)信じてます」と強く訴えた。
参照元:スポーツ報知
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【ニューヨーク】巨人からFA宣言し、大リーグ移籍を目指す上原浩治投手(33)の所属球団決定は、早くてもクリスマス前後になることがわかった。上原の代理人を務める米国SFX社のマーク・ピーパー氏は「まずはFA市場の動きを見るしかない。早く進めば早く決まるし、遅くなればその分遅くなる」と、各球団が、メジャーの大物FA選手の動向が決まった後の補強選手として、上原をリストアップしていることを示唆した。
すでにピーパー氏のもとには上原に興味をもつ「複数球団から」連絡が入った。だが、「どの球団とも、いつ話し合うか、具体的な日程は決まっていない」という。今年のFA市場には、投手ではCC・サバシア(ブルワーズ)、野手ではラミレス(ドジャース)やテシェーラ(エンゼルス)ら、大物が名を連ねている。各球団ともチームの主力選手の補強が第一。上原に興味があると言われるエンゼルスやメッツも例外ではない。
「急いで今後の予定を決める必要もない」とピーパー氏。12月8~11日に米ネバダ州ラスベガスで行われる各球団首脳と代理人が集まるウインターミーティング後、上原の本格的な交渉がスタートすると見ている。日本で先発、中継ぎ、抑えとすべてを経験している右腕の“決着”には、まだ時間がかかりそうだ。
参照元:スポーツ報知
すでにピーパー氏のもとには上原に興味をもつ「複数球団から」連絡が入った。だが、「どの球団とも、いつ話し合うか、具体的な日程は決まっていない」という。今年のFA市場には、投手ではCC・サバシア(ブルワーズ)、野手ではラミレス(ドジャース)やテシェーラ(エンゼルス)ら、大物が名を連ねている。各球団ともチームの主力選手の補強が第一。上原に興味があると言われるエンゼルスやメッツも例外ではない。
「急いで今後の予定を決める必要もない」とピーパー氏。12月8~11日に米ネバダ州ラスベガスで行われる各球団首脳と代理人が集まるウインターミーティング後、上原の本格的な交渉がスタートすると見ている。日本で先発、中継ぎ、抑えとすべてを経験している右腕の“決着”には、まだ時間がかかりそうだ。
参照元:スポーツ報知
巨人のドラフト1位・大田泰示内野手(18)が22日、規格外の大目標をぶち上げた。新入団10選手が東京・文京区内の野球体育博物館を見学。巨人の大先輩、長嶋茂雄、王貞治ら球界の発展に貢献した先人たちの足跡を見て、「自分もこういうところに残る選手になれるように努力したい」と宣言。野球殿堂入りを目指すことを誓った。新人王にも意欲を見せた大物新人は、23日の「ジャイアンツ・ファンフェスタ2008」で背番号55を披露する。
心をわしづかみにされた。大田は長嶋茂雄のレリーフの前で足を止めた。表情だけでも躍動感が伝わった。ミスターと“会話”を交わすように見入った。「本当に自分もこういうところに残る選手になれるように努力したい」将来的に殿堂入りできるような活躍を―。往年の名選手が並ぶ前で、大きな誓いを立てた。
野球人として、究極の目標と言っていい。野球殿堂は球界の発展に大きく貢献した関係者の功績をたたえるもの。プロ野球73年間で競技者表彰、特別表彰を合わせて、164人しか殿堂入りしていない。巨人OBでは「ON」の王貞治、長嶋茂雄ほか張本勲らスターが名を連ねる。「そういう方々が出られた球団なんだと、プライドを胸に日々頑張っていきます」高い壁にひるむどころか、伝統を力に変えて心身を鍛えることを誓った。
来季のターゲットも明確になった。21日のプロ野球コンベンションで、新人王に輝いたリリーフエースの山口が、早くも紹介されていた。「自分も新人王を取れるように頑張りたい。結果を残していけるように、努力を怠らないようにしたい」一生に一度の新人王を足掛かりに、殿堂入りまでスター街道をひた走るつもりだ。
プロとしての自覚も芽生えつつある。館内を見学中にファンからサインを頼まれた。「(サインは)まだ緊張しますけど、ファンに愛されてナンボの世界ですから。大歓迎です」と笑顔で全員にペンを走らせた。ファンに愛されるのもスターの条件の1つ。心構えはできている。
念願の巨人入りを果たし、球団内外の期待は高まる一方だが、重圧には負けない。むしろ未知のプロ球界には、明るい未来が待っていると信じている。「いま不安になっていたら話にならないと思います。自分はこれから体を作ってキャンプに行く。やらなきゃいけないという思いが強くて、ワクワクします」と言ってのけた。殿堂入りは夢ではなく目標。長く続くであろうプロ野球人生の後に設定した究極のゴールへ向かって、大田が全力で走り出す。
参照元:スポーツ報知
心をわしづかみにされた。大田は長嶋茂雄のレリーフの前で足を止めた。表情だけでも躍動感が伝わった。ミスターと“会話”を交わすように見入った。「本当に自分もこういうところに残る選手になれるように努力したい」将来的に殿堂入りできるような活躍を―。往年の名選手が並ぶ前で、大きな誓いを立てた。
野球人として、究極の目標と言っていい。野球殿堂は球界の発展に大きく貢献した関係者の功績をたたえるもの。プロ野球73年間で競技者表彰、特別表彰を合わせて、164人しか殿堂入りしていない。巨人OBでは「ON」の王貞治、長嶋茂雄ほか張本勲らスターが名を連ねる。「そういう方々が出られた球団なんだと、プライドを胸に日々頑張っていきます」高い壁にひるむどころか、伝統を力に変えて心身を鍛えることを誓った。
来季のターゲットも明確になった。21日のプロ野球コンベンションで、新人王に輝いたリリーフエースの山口が、早くも紹介されていた。「自分も新人王を取れるように頑張りたい。結果を残していけるように、努力を怠らないようにしたい」一生に一度の新人王を足掛かりに、殿堂入りまでスター街道をひた走るつもりだ。
プロとしての自覚も芽生えつつある。館内を見学中にファンからサインを頼まれた。「(サインは)まだ緊張しますけど、ファンに愛されてナンボの世界ですから。大歓迎です」と笑顔で全員にペンを走らせた。ファンに愛されるのもスターの条件の1つ。心構えはできている。
念願の巨人入りを果たし、球団内外の期待は高まる一方だが、重圧には負けない。むしろ未知のプロ球界には、明るい未来が待っていると信じている。「いま不安になっていたら話にならないと思います。自分はこれから体を作ってキャンプに行く。やらなきゃいけないという思いが強くて、ワクワクします」と言ってのけた。殿堂入りは夢ではなく目標。長く続くであろうプロ野球人生の後に設定した究極のゴールへ向かって、大田が全力で走り出す。
参照元:スポーツ報知
広島は、来季からユニホームのデザインを変更し、23日のファン感謝デーでお披露目される。現在のホーム用は白地に赤の縦じまだが、新たな色として濃紺を21年ぶりに復活させる。松田オーナーは「紺が入っている時は強かった。縁起担ぎでいれようと思った」と説明。赤と濃紺を採用した75年から80年代はまさに“赤ヘル黄金時代”。新球場が開場する来季からその再来を願い、縁取りやラインに濃紺の使用が決まった。
参照元:スポーツ報知
参照元:スポーツ報知
阪神は22日、南信男球団社長(53)自ら、横浜からFA宣言した三浦大輔投手(34)にラブコールを送ったが、好感触は得られなかった。三浦との交渉は今回が事実上ラストだが「五分五分」のまま。横浜残留なら、中日からFA宣言した川上憲伸投手(33)へ方向転換する可能性が出てきた。
三浦と同様、交渉を終えた南球団社長の表情も最後まで硬かった。「感触? うーん。にっこりしてたとは思いますが、言葉にはあまり出てこなかったかな」約1時間の話し合いの中で、優勝のために力を貸してほしいと口説いた際のシーンを力なく振り返った。
提示条件は3年総額11億円プラス、4年目は三浦が選択できるオプション付きで変更なし。沼沢球団本部長が「何か確認したいことは?」と条件面について問い掛けたが、返答はなし。「いい感触で(三浦に思いが)伝わったと思うが、どうかな」と同社長のコメントも歯切れが悪かった。
阪神はFAによる先発補強をV奪回の絶対条件とし、三浦一本に絞って交渉を進めてきたが、失敗に終わるケースも想定せざるをえない。このため、一度はメジャー志向の強さを理由に撤退を決めた川上についても、球団首脳が「万が一の場合は考えないと」と説明するように、再考も視野に入れ始めた。
参照元:スポーツ報知
三浦と同様、交渉を終えた南球団社長の表情も最後まで硬かった。「感触? うーん。にっこりしてたとは思いますが、言葉にはあまり出てこなかったかな」約1時間の話し合いの中で、優勝のために力を貸してほしいと口説いた際のシーンを力なく振り返った。
提示条件は3年総額11億円プラス、4年目は三浦が選択できるオプション付きで変更なし。沼沢球団本部長が「何か確認したいことは?」と条件面について問い掛けたが、返答はなし。「いい感触で(三浦に思いが)伝わったと思うが、どうかな」と同社長のコメントも歯切れが悪かった。
阪神はFAによる先発補強をV奪回の絶対条件とし、三浦一本に絞って交渉を進めてきたが、失敗に終わるケースも想定せざるをえない。このため、一度はメジャー志向の強さを理由に撤退を決めた川上についても、球団首脳が「万が一の場合は考えないと」と説明するように、再考も視野に入れ始めた。
参照元:スポーツ報知
横浜からFA(フリーエージェント)宣言した三浦大輔投手(34)が22日、大阪市内のホテルで阪神と2度目の交渉をした。阪神との交渉をこの日で終え、「五分五分です。今月中には、しっかりした答えを出したい」と近日中に横浜と話し合った上で、月内に結論を出す考えを示した。阪神の誠意を受け止める一方、横浜ファンの声を重視している。23日のファン感謝デー(横浜スタジアム)が決断の材料になりそうだ。
2度目の交渉を終えても、三浦の心はきっちり固めたリーゼントのように、崩れることはなかった。約1時間の交渉では、「(南)球団社長に初めてお会いして、優勝に力を貸してほしいと言われた。本当にありがたいこと」と改めて阪神の熱意を受け止めた。それでも結論は出せない。
残留か移籍か。主な判断基準は「いろいろと自分の中にはありますけど。条件や金額では悩んでいません」としてきた。新しい環境での挑戦に魅力を感じる一方で、大好きな横浜の町や地元ファンへの強い愛着があり、悩み抜いている。
横浜に愛着 そこで注目されるのはファン感謝デー。球団には三浦の参加を確認する問い合わせも多く、一部で残留を求める署名活動の計画もあった。三浦は参加の意向で、FA宣言後、初めてファンに姿を見せる。昨年は2万3000人が参加。観客や参加者は予想外の方法で残留を訴えるかもしれない。
週明けには、再び横浜と交渉。「そのあとは何らかの結論を出していると思う。引っ張っても、いろいろな方に迷惑をかける」と月内には最終結論を出す。「ハマの番長」は「トラの番長」になるのか。ファンの生の声が、三浦の決断を後押ししそうだ。
参照元:スポーツ報知
2度目の交渉を終えても、三浦の心はきっちり固めたリーゼントのように、崩れることはなかった。約1時間の交渉では、「(南)球団社長に初めてお会いして、優勝に力を貸してほしいと言われた。本当にありがたいこと」と改めて阪神の熱意を受け止めた。それでも結論は出せない。
残留か移籍か。主な判断基準は「いろいろと自分の中にはありますけど。条件や金額では悩んでいません」としてきた。新しい環境での挑戦に魅力を感じる一方で、大好きな横浜の町や地元ファンへの強い愛着があり、悩み抜いている。
横浜に愛着 そこで注目されるのはファン感謝デー。球団には三浦の参加を確認する問い合わせも多く、一部で残留を求める署名活動の計画もあった。三浦は参加の意向で、FA宣言後、初めてファンに姿を見せる。昨年は2万3000人が参加。観客や参加者は予想外の方法で残留を訴えるかもしれない。
週明けには、再び横浜と交渉。「そのあとは何らかの結論を出していると思う。引っ張っても、いろいろな方に迷惑をかける」と月内には最終結論を出す。「ハマの番長」は「トラの番長」になるのか。ファンの生の声が、三浦の決断を後押ししそうだ。
参照元:スポーツ報知
◆第35回社会人野球日本選手権第10日 新日本石油ENEOS2―3JR東海(22日、京セラドーム大阪) メジャー挑戦を表明した新日本石油ENEOSの最速156キロ右腕・田沢純一(22)がJR東海戦で同点の7回途中からリリーフ。21日の4安打完封から連投となる剛腕は勝ち越し打を浴び、終戦を迎えた。今後はメジャー球団との本格交渉に入り、早ければ月内にも本命視されるレッドソックス入りを決断する模様だ。23日の決勝はトヨタ自動車とJR東海の愛知勢で争われる。
剛腕が1球に泣いた。2―2の同点で迎えた7回、2死二、三塁のピンチ。この回途中からリリーフした田沢が「ボールに投げたかった」128キロのフォークが甘く入った。打球は無情にもレフト前に転がる。痛恨の勝ち越し点を献上だ。前日には4安打完封。気迫の連投も報われなかった。「もう1試合みんなとやりたかったけど、悔しい」アマ最後の登板を終え、寂しさをにじませた。
今大会の主役だった。エネオスの試合後は田沢の登板がなくても、オリックス・清原の引退会見が行われた京セラDの最も広い部屋で、単独会見が用意された。重圧の中で2連続完封と奮投し、4強入りした。昨秋ドラフトで1巡目候補とされながら「会社に恩返し出来ていない」と残留した男は、1年で社会人最強の右腕に進化した。
今後は新たな舞台が待っている。この日はRソックス、マリナーズ、レンジャーズのスカウトが視察。本命視されるRソックスのクレイグ・シップリー国際スカウト担当副社長は一塁側応援席に紛れ込んでチェックし「大変面白い試合で、楽しかった」と球場を後にした。近日中にも交渉の席に着くが、田沢への高評価は揺るぎなく、早ければ月内にもレッドソックス入りを決断することが有力と見られる。
「みんなと今大会を戦えて良かった。拾ってもらった会社に感謝したい」最後まで全力投球したから、悔いはない。TAZAWAが日本のアマ球界を代表し、全米へ殴り込む。
◆JR東海・日野原が金星打 ○…JR東海の9番・日野原宏和(24)が大金星を呼んだ。同点の7回2死二、三塁、田沢から決勝適時打。初球から直球を5球続けられた後、カウント2―1から外角への落ちきらないフォークを左前に運んだ。「直球を狙ってたけど、初球のストレートをファウルした時に『無理だ』と思って、変化球狙いに切り替えました」としてやったりの表情。
◆田沢マイナー発進 ボストン紙報じる ○…田沢の入団先の本命とされるRソックスの地元紙「ボストン・グローブ」(電子版)が右腕を紹介。即メジャーでの登板は難しく、マイナーで経験を積むことになると伝えている。また、エンゼルスなどで活躍した長谷川滋利に才能は匹敵すると、9年間メジャーでプレーした右腕の名前を挙げ、素材の良さを評価した。
参照元:スポーツ報知
剛腕が1球に泣いた。2―2の同点で迎えた7回、2死二、三塁のピンチ。この回途中からリリーフした田沢が「ボールに投げたかった」128キロのフォークが甘く入った。打球は無情にもレフト前に転がる。痛恨の勝ち越し点を献上だ。前日には4安打完封。気迫の連投も報われなかった。「もう1試合みんなとやりたかったけど、悔しい」アマ最後の登板を終え、寂しさをにじませた。
今大会の主役だった。エネオスの試合後は田沢の登板がなくても、オリックス・清原の引退会見が行われた京セラDの最も広い部屋で、単独会見が用意された。重圧の中で2連続完封と奮投し、4強入りした。昨秋ドラフトで1巡目候補とされながら「会社に恩返し出来ていない」と残留した男は、1年で社会人最強の右腕に進化した。
今後は新たな舞台が待っている。この日はRソックス、マリナーズ、レンジャーズのスカウトが視察。本命視されるRソックスのクレイグ・シップリー国際スカウト担当副社長は一塁側応援席に紛れ込んでチェックし「大変面白い試合で、楽しかった」と球場を後にした。近日中にも交渉の席に着くが、田沢への高評価は揺るぎなく、早ければ月内にもレッドソックス入りを決断することが有力と見られる。
「みんなと今大会を戦えて良かった。拾ってもらった会社に感謝したい」最後まで全力投球したから、悔いはない。TAZAWAが日本のアマ球界を代表し、全米へ殴り込む。
◆JR東海・日野原が金星打 ○…JR東海の9番・日野原宏和(24)が大金星を呼んだ。同点の7回2死二、三塁、田沢から決勝適時打。初球から直球を5球続けられた後、カウント2―1から外角への落ちきらないフォークを左前に運んだ。「直球を狙ってたけど、初球のストレートをファウルした時に『無理だ』と思って、変化球狙いに切り替えました」としてやったりの表情。
◆田沢マイナー発進 ボストン紙報じる ○…田沢の入団先の本命とされるRソックスの地元紙「ボストン・グローブ」(電子版)が右腕を紹介。即メジャーでの登板は難しく、マイナーで経験を積むことになると伝えている。また、エンゼルスなどで活躍した長谷川滋利に才能は匹敵すると、9年間メジャーでプレーした右腕の名前を挙げ、素材の良さを評価した。
参照元:スポーツ報知
横浜からFA(フリーエージェント)宣言した三浦大輔投手(34)が22日、大阪市内のホテルで阪神と2度目の交渉をした。阪神との交渉をこの日で終え、「五分五分です。今月中には、しっかりした答えを出したい」と近日中に横浜と話し合った上で、月内に結論を出す考えを示した。阪神の誠意を受け止める一方、横浜ファンの声を重視している。23日のファン感謝デー(横浜スタジアム)が決断の材料になりそうだ。
2度目の交渉を終えても、三浦の心はきっちり固めたリーゼントのように、崩れることはなかった。約1時間の交渉では、「(南)球団社長に初めてお会いして、優勝に力を貸してほしいと言われた。本当にありがたいこと」と改めて阪神の熱意を受け止めた。それでも結論は出せない。
残留か移籍か。主な判断基準は「いろいろと自分の中にはありますけど。条件や金額では悩んでいません」としてきた。新しい環境での挑戦に魅力を感じる一方で、大好きな横浜の町や地元ファンへの強い愛着があり、悩み抜いている。
横浜に愛着 そこで注目されるのはファン感謝デー。球団には三浦の参加を確認する問い合わせも多く、一部で残留を求める署名活動の計画もあった。三浦は参加の意向で、FA宣言後、初めてファンに姿を見せる。昨年は2万3000人が参加。観客や参加者は予想外の方法で残留を訴えるかもしれない。
週明けには、再び横浜と交渉。「そのあとは何らかの結論を出していると思う。引っ張っても、いろいろな方に迷惑をかける」と月内には最終結論を出す。「ハマの番長」は「トラの番長」になるのか。ファンの生の声が、三浦の決断を後押ししそうだ。
参照元:スポーツ報知
2度目の交渉を終えても、三浦の心はきっちり固めたリーゼントのように、崩れることはなかった。約1時間の交渉では、「(南)球団社長に初めてお会いして、優勝に力を貸してほしいと言われた。本当にありがたいこと」と改めて阪神の熱意を受け止めた。それでも結論は出せない。
残留か移籍か。主な判断基準は「いろいろと自分の中にはありますけど。条件や金額では悩んでいません」としてきた。新しい環境での挑戦に魅力を感じる一方で、大好きな横浜の町や地元ファンへの強い愛着があり、悩み抜いている。
横浜に愛着 そこで注目されるのはファン感謝デー。球団には三浦の参加を確認する問い合わせも多く、一部で残留を求める署名活動の計画もあった。三浦は参加の意向で、FA宣言後、初めてファンに姿を見せる。昨年は2万3000人が参加。観客や参加者は予想外の方法で残留を訴えるかもしれない。
週明けには、再び横浜と交渉。「そのあとは何らかの結論を出していると思う。引っ張っても、いろいろな方に迷惑をかける」と月内には最終結論を出す。「ハマの番長」は「トラの番長」になるのか。ファンの生の声が、三浦の決断を後押ししそうだ。
参照元:スポーツ報知
中日・落合博満監督(54)が22日、来年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)を岩瀬ら5選手が出場辞退した問題で改めて反論した。選手の意思を尊重したことを強調。球団として侍ジャパン入りをボイコットしたことを否定した。
バッシングの嵐が許せなかった。秋季練習が行われているナゴヤ球場で、落合監督は腹の底にたまったマグマを40分間にわたって吐き出した。「現場と球団はタッチしていない。たまたま5人に行く意思がなかったということ」と冷静な表情ながらも、語気を強めた。
辞退の理由を問われているが、説明する気はないという姿勢は変わらない。「出たいか出たくないかであってYESかNOかの問題。意思確認の書類にも理由を明記する欄などなかった。上原(巨人)や宮本(ヤクルト)は(代表)引退と言って認められているじゃないか」と自軍の選手だけが批判されることに疑問を投げかけた。
落合監督は現役時代からプロ野球選手は「個人事業主」であることを説いてきた。「選手はNPBに雇われているわけではない。出たい選手の意思を尊重すると同時に、辞退する選手の意思を尊重しないといけない」その考えのもと、契約社会に身を置き一年一年に全力を注いできた。競争の激しい世界で、一枚岩となることが不可能なことを知っている。
原監督は代表監督就任会見で「前向きで強い気持ちを持った選手に集まってもらいたい」と声高に宣言した。「だったら出たい選手だけでやればいい。代表のコーチでも、監督でも話しに来りゃいい。ちゃんと説明してやるよ」と一気にまくし立てた落合監督。逆風には慣れっこのオレ流にも、譲れない一線がある。
参照元:スポーツ報知
バッシングの嵐が許せなかった。秋季練習が行われているナゴヤ球場で、落合監督は腹の底にたまったマグマを40分間にわたって吐き出した。「現場と球団はタッチしていない。たまたま5人に行く意思がなかったということ」と冷静な表情ながらも、語気を強めた。
辞退の理由を問われているが、説明する気はないという姿勢は変わらない。「出たいか出たくないかであってYESかNOかの問題。意思確認の書類にも理由を明記する欄などなかった。上原(巨人)や宮本(ヤクルト)は(代表)引退と言って認められているじゃないか」と自軍の選手だけが批判されることに疑問を投げかけた。
落合監督は現役時代からプロ野球選手は「個人事業主」であることを説いてきた。「選手はNPBに雇われているわけではない。出たい選手の意思を尊重すると同時に、辞退する選手の意思を尊重しないといけない」その考えのもと、契約社会に身を置き一年一年に全力を注いできた。競争の激しい世界で、一枚岩となることが不可能なことを知っている。
原監督は代表監督就任会見で「前向きで強い気持ちを持った選手に集まってもらいたい」と声高に宣言した。「だったら出たい選手だけでやればいい。代表のコーチでも、監督でも話しに来りゃいい。ちゃんと説明してやるよ」と一気にまくし立てた落合監督。逆風には慣れっこのオレ流にも、譲れない一線がある。
参照元:スポーツ報知
米大リーグ、ヤンキースのジョージ・スタインブレナー・オーナーが、代表を次男ハル氏に譲ることが発表されて一夜明けた21日、ニューヨーク各紙は「さよなら、ジョージ」(ニューズデー)「ジョージ時代の終わり」(ニューヨーク・ポスト)などの見出しで、名物オーナーの“引退”を大きく報じた。
健康状態に不安があるとされる78歳のオーナーが「ボス」の座を譲ったととらえたメディアは、特集を組んで業績を紹介した。ニューズデー紙は30年以上にわたって球団トップに君臨し、ヤンキース黄金時代をつくり上げた半生を「余人をもって替え難い」と評した。
全国紙やニューヨーク・タイムズ紙の扱いは、代表交代の事実を簡単に伝える程度だった。(共同)
参照元:スポーツ報知
健康状態に不安があるとされる78歳のオーナーが「ボス」の座を譲ったととらえたメディアは、特集を組んで業績を紹介した。ニューズデー紙は30年以上にわたって球団トップに君臨し、ヤンキース黄金時代をつくり上げた半生を「余人をもって替え難い」と評した。
全国紙やニューヨーク・タイムズ紙の扱いは、代表交代の事実を簡単に伝える程度だった。(共同)
参照元:スポーツ報知
フィリーズから戦力外通告を受けた田口壮外野手(39)が22日、シカゴ発成田空港着の航空機で帰国した。伊丹空港で取材に応じ、カージナルス時代の06年に続き2度目の世界一となった今季を「苦しかったけど、メンタルの部分ではすごく勉強になった年だった」と振り返った。
今季カ軍からフ軍に移籍した田口は88試合に出場し打率2割2分、9打点。来季の所属球団は決まっていない。「体の続く限りやります」と現役続行を宣言したが、国内復帰については「今のところない」とメジャーでのプレーを希望。「明日(23日)からトレーニングします」と万全の態勢でオファーを待つ。
参照元:スポーツ報知
今季カ軍からフ軍に移籍した田口は88試合に出場し打率2割2分、9打点。来季の所属球団は決まっていない。「体の続く限りやります」と現役続行を宣言したが、国内復帰については「今のところない」とメジャーでのプレーを希望。「明日(23日)からトレーニングします」と万全の態勢でオファーを待つ。
参照元:スポーツ報知
横浜からFA(フリーエージェント)宣言した三浦大輔投手(34)の阪神移籍が確実であることが21日、分かった。三浦は他球団と交渉解禁となった20日に横浜市内のホテルで阪神と交渉し、3年総額11億円(推定)の提示を受けた。中1日明けた22日には、大阪市内で2回目の交渉に臨む。今後、阪神との交渉につまずきがない限り、来月上旬までには移籍の意思を明らかにするとみられる。
わずか3日間で2回の交渉に臨むことも、阪神移籍に向かう三浦の気持ちを示していた。22日に地元テレビ局の番組に出演するため、21日に大阪入り。番組出演自体は前から決まっていたことだが、三浦の大阪入りを知った阪神首脳がこの日、2回目の交渉を打診したところ、三浦も二つ返事で受諾した。
三浦にとって、阪神移籍は特別な意味を持つ。関西出身であり、両親は大阪市内で生花店を営む。父親は阪神岡田前監督の私設後援会「岡田会」のメンバーだった。そして、甲子園。20日に行われた阪神との1回目の交渉では、沼沢球団本部長から「来年、新しくなる甲子園で三浦投手の集大成を見せてくれ」という言葉をもらった。奈良・高田商時代に目指した聖地のマウンド。高校球児としては立てなかったが、プロ三浦にとって大きな魅力であるのは間違いない。
阪神の熱意は提示条件にも現れていた。3年11億円は、横浜の3年10億円を上回る。さらに、最大5年の契約延長も検討されている。三浦は金額を最重視しているわけではないが、1年でも長い現役をという三浦の希望にかなっている。
ここまで一貫して、移籍か残留かの明言は避けている。まず、FA宣言するかどうかに熟考を重ねた。横浜首脳とは、7月から10回近い交渉を重ねてきた。佐々木社長が「お互い、話は尽くした」というほどで、横浜の考えは十分に伝わった。頭を悩ませたのは横浜への愛着だ。プロ入り以来、17年間プレーしたチームへの思いは測りがたい。だが、「年齢的にも他球団の話を聞けるチャンスは最後と思っていた。宣言しないで後悔するよりは、手を挙げていろんな話があれば聞いてみたい。それで、しっかり考えてみたい」と、最終的にFA宣言を選択。20日の阪神との交渉後も「(移籍か残留か)気持ちは五分五分」と言ったが、移籍の1歩を進めた。
今後は、阪神と最終的な交渉を終えたあと、再度、横浜首脳と話し合い、直接、移籍の意思を伝える。23日は横浜のファン感謝デー。27日には選手会納会もある。移籍の意思を正式に表明するのは、球団行事をきちんと済ませたあとになりそうだ。
参照元:nikkansports.com
わずか3日間で2回の交渉に臨むことも、阪神移籍に向かう三浦の気持ちを示していた。22日に地元テレビ局の番組に出演するため、21日に大阪入り。番組出演自体は前から決まっていたことだが、三浦の大阪入りを知った阪神首脳がこの日、2回目の交渉を打診したところ、三浦も二つ返事で受諾した。
三浦にとって、阪神移籍は特別な意味を持つ。関西出身であり、両親は大阪市内で生花店を営む。父親は阪神岡田前監督の私設後援会「岡田会」のメンバーだった。そして、甲子園。20日に行われた阪神との1回目の交渉では、沼沢球団本部長から「来年、新しくなる甲子園で三浦投手の集大成を見せてくれ」という言葉をもらった。奈良・高田商時代に目指した聖地のマウンド。高校球児としては立てなかったが、プロ三浦にとって大きな魅力であるのは間違いない。
阪神の熱意は提示条件にも現れていた。3年11億円は、横浜の3年10億円を上回る。さらに、最大5年の契約延長も検討されている。三浦は金額を最重視しているわけではないが、1年でも長い現役をという三浦の希望にかなっている。
ここまで一貫して、移籍か残留かの明言は避けている。まず、FA宣言するかどうかに熟考を重ねた。横浜首脳とは、7月から10回近い交渉を重ねてきた。佐々木社長が「お互い、話は尽くした」というほどで、横浜の考えは十分に伝わった。頭を悩ませたのは横浜への愛着だ。プロ入り以来、17年間プレーしたチームへの思いは測りがたい。だが、「年齢的にも他球団の話を聞けるチャンスは最後と思っていた。宣言しないで後悔するよりは、手を挙げていろんな話があれば聞いてみたい。それで、しっかり考えてみたい」と、最終的にFA宣言を選択。20日の阪神との交渉後も「(移籍か残留か)気持ちは五分五分」と言ったが、移籍の1歩を進めた。
今後は、阪神と最終的な交渉を終えたあと、再度、横浜首脳と話し合い、直接、移籍の意思を伝える。23日は横浜のファン感謝デー。27日には選手会納会もある。移籍の意思を正式に表明するのは、球団行事をきちんと済ませたあとになりそうだ。
参照元:nikkansports.com
阪神はフリーエージェント(FA)交渉解禁日の20日、横浜からFA宣言した三浦大輔投手(34)と横浜市内のホテルで初交渉。3年総額11億円、プラス4年目は三浦が選択できるオプションつきの好条件を提示した。
阪神の“VIP待遇”にも、三浦は気持ちの変化を見せなかった。黒のスーツ姿で臨んだ会見で、硬い表情を崩さなかった。交渉を終えた心境を問われると、「五分五分ですよ。(報道では阪神入りが)決まったようになっているが、まだ。じっくり考えたい」と慎重に言葉を選んだ。
約70分間の交渉で熱意は感じた。「すごく熱心に誘っていただいた。僕みたいな選手に、あんなに言ってくださって」感激しながらも、阪神へ心が傾いた様子もなかった。
メジャー挑戦は「(獲得の希望を)いただければ考えますが、今のところないので」と答えたように、選択肢にはない。手を挙げているのは阪神だけ。現状では、横浜残留か阪神移籍か、道は2つ。今月中には結論を出す見通しだ。
参照元:スポーツ報知
阪神の“VIP待遇”にも、三浦は気持ちの変化を見せなかった。黒のスーツ姿で臨んだ会見で、硬い表情を崩さなかった。交渉を終えた心境を問われると、「五分五分ですよ。(報道では阪神入りが)決まったようになっているが、まだ。じっくり考えたい」と慎重に言葉を選んだ。
約70分間の交渉で熱意は感じた。「すごく熱心に誘っていただいた。僕みたいな選手に、あんなに言ってくださって」感激しながらも、阪神へ心が傾いた様子もなかった。
メジャー挑戦は「(獲得の希望を)いただければ考えますが、今のところないので」と答えたように、選択肢にはない。手を挙げているのは阪神だけ。現状では、横浜残留か阪神移籍か、道は2つ。今月中には結論を出す見通しだ。
参照元:スポーツ報知
海の向こうからも祝福の声が届いた。「第10回ゴールデンスピリット賞」を受賞した楽天・岩隈久志投手(27)に、第1回の受賞者、米大リーグ・ヤンキースの松井秀喜外野手(34)からのメッセージが届けられた。子供たちに勇気と希望を与えた活動に、ゴジラも共感。左ひざを手術した松井は米国でリハビリ中だが、同賞のさらなる発展と、球界全体での社会貢献活動の一層の盛り上がりを願っていた。また芸能界からは小池徹平(22)、平山あや(24)もゲストとして駆け付けた。
言葉に敬意があふれていた。米国滞在中の松井に代わり、ヤンキース・広岡勲広報が読み上げたメッセージ。「図書館という“場所の提供”だけでなく “知る喜び”も与えられた…そのことが何よりも素晴らしいと思います」スマトラ沖地震の後、5000万円の義援金を贈った松井。同じようにタイの子供たちに勇気と希望を与えた岩隈に共感するものがあった。
10回目を迎えた「ゴールデンスピリット賞」。栄えある第1回の受賞者が松井だった。あれから10年。「年々この賞の存在意義も大きくなり、今や『ロベルト・クレメンテ賞』にも劣らないのではないかと個人的には思っています」当時から社会貢献活動を行う選手はいたが、その輪はさらにプロ野球界に広がっていった。「『我々がプレーできるのも、たくさんのファンに支えられてこそ』という感謝の気持ちを何らかの形にして少しでもお返ししたい。そう願っている選手が着実に育ってきたからではないでしょうか」この10年で、同賞は大きく成長してきた。
受賞した1999年は“いじめ問題”の撲滅を熱心に訴えるなど、精力的に活動したことが評価された。松井の活動はその後、多岐にわたって続けられている。「私も賞をいただいた一人として恥ずかしくないよう、これからも社会に恩返しをしていきたいと考えています」当時から変わらぬ思いを胸に、さらなる社会貢献を誓った。
◆主な出席者 加藤良三、豊蔵一、小池唯夫、佐山和夫、長嶋茂雄、米田純(楽天イーグルス取締役球団代表)、絹谷幸二(日本芸術院会員、東京芸大教授)、長谷川一雄(コミッショナー事務局長)、原正蔵(サァラ麻布代表取締役社長)、滝鼻卓雄(読売新聞東京本社代表取締役会長)、久保伸太郎(日本テレビ放送網代表取締役社長執行役員)、中保章(よみうりランド代表取締役会長)、関根達雄(同代表取締役社長)、平山あや、小池徹平、マリ・クリスティーヌ(アジアの女性と子どもネットワーク代表、国連ハビタット親善大使)=順不同・敬称略=
◆阿部雄二賞 2001年4月9日、本賞を第1回から協賛しているサァラ麻布(株式会社サァラ)の代表取締役社長・阿部雄二氏が逝去。同氏は本賞の協賛をはじめ、長年にわたり篤志を続けてきた。サァラ麻布は同氏の遺志として3000万円を報知新聞社に寄贈、同賞の充実、発展を希望。報知新聞社はその遺志を尊重し、長く後世に伝えるため「阿部雄二賞」を創設し、受賞者に特別賞として100万円を贈っている。
参照元:スポーツ報知
言葉に敬意があふれていた。米国滞在中の松井に代わり、ヤンキース・広岡勲広報が読み上げたメッセージ。「図書館という“場所の提供”だけでなく “知る喜び”も与えられた…そのことが何よりも素晴らしいと思います」スマトラ沖地震の後、5000万円の義援金を贈った松井。同じようにタイの子供たちに勇気と希望を与えた岩隈に共感するものがあった。
10回目を迎えた「ゴールデンスピリット賞」。栄えある第1回の受賞者が松井だった。あれから10年。「年々この賞の存在意義も大きくなり、今や『ロベルト・クレメンテ賞』にも劣らないのではないかと個人的には思っています」当時から社会貢献活動を行う選手はいたが、その輪はさらにプロ野球界に広がっていった。「『我々がプレーできるのも、たくさんのファンに支えられてこそ』という感謝の気持ちを何らかの形にして少しでもお返ししたい。そう願っている選手が着実に育ってきたからではないでしょうか」この10年で、同賞は大きく成長してきた。
受賞した1999年は“いじめ問題”の撲滅を熱心に訴えるなど、精力的に活動したことが評価された。松井の活動はその後、多岐にわたって続けられている。「私も賞をいただいた一人として恥ずかしくないよう、これからも社会に恩返しをしていきたいと考えています」当時から変わらぬ思いを胸に、さらなる社会貢献を誓った。
◆主な出席者 加藤良三、豊蔵一、小池唯夫、佐山和夫、長嶋茂雄、米田純(楽天イーグルス取締役球団代表)、絹谷幸二(日本芸術院会員、東京芸大教授)、長谷川一雄(コミッショナー事務局長)、原正蔵(サァラ麻布代表取締役社長)、滝鼻卓雄(読売新聞東京本社代表取締役会長)、久保伸太郎(日本テレビ放送網代表取締役社長執行役員)、中保章(よみうりランド代表取締役会長)、関根達雄(同代表取締役社長)、平山あや、小池徹平、マリ・クリスティーヌ(アジアの女性と子どもネットワーク代表、国連ハビタット親善大使)=順不同・敬称略=
◆阿部雄二賞 2001年4月9日、本賞を第1回から協賛しているサァラ麻布(株式会社サァラ)の代表取締役社長・阿部雄二氏が逝去。同氏は本賞の協賛をはじめ、長年にわたり篤志を続けてきた。サァラ麻布は同氏の遺志として3000万円を報知新聞社に寄贈、同賞の充実、発展を希望。報知新聞社はその遺志を尊重し、長く後世に伝えるため「阿部雄二賞」を創設し、受賞者に特別賞として100万円を贈っている。
参照元:スポーツ報知
西武からドラフト4位指名を受けた函館大・坂田遼外野手(22)=横浜創学館高出=が19日、七飯町の函館大沼プリンスホテルで交渉し、契約金4500万円、年俸1000万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。背番号は未定で12月(日時未定)の新入団選手発表会でお披露目される。
特大ファウルが年俸をつり上げた!? 4位指名で年俸1000万円の厚遇。6月に東京ドームで行われた全日本大学野球選手権1回戦(対広島経済大戦)で天井に届きそうな大ファウルが鈴木葉留彦編成部部長(57)の目に焼き付いた。
「確かヒットを2本打ったと思うが、それよりぼくがびっくりしたのは大きなファウルフライ。球に力負けせず、天井に届くくらいのパワーにほれました」。
ヒットよりファウルを評価された坂田は「こんなにたくさんお金がもらえるなんてビックリ。3年後には(ホームランを)バンバン打てる選手になって見せます」と力強く言った。
バッティングでは左の「おかわりくん」(中村剛也内野手)を目指す。どんぶり飯を3杯平らげる坂田は「入団したらどうやって球を飛ばすのか聞いてみたい」と早くもおかわりくんの打撃教室に入門志願。そして、対戦したい投手には日本ハムのダルビッシュ有投手を挙げた。「日本で一番すごい投手の球をこの目で見てみたい」
小学生の時からずっと巨人ファンだったが、今年の日本シリーズは自然と西武を応援した。「バッティングが良くて足を生かした機動力も見せた。日本一のチームに仲間入りできるのは幸せです」
鈴木編成部長は「日本人の右投左打の打者というのは高橋由伸のような好打者は多いが、大砲はいない。しかし、坂田君はホームランバッターになれる素質が十分ある」と打撃力を高く評価する。渡辺久信監督からは「早く一発を見せてほしい。だからしっかり体をつくってきて」のラブコールも届いた。
東京ドームのファウルが評価された坂田は来季、西武ドームで天井弾を放って見せる。
◆坂田 遼(さかた・りょう)1986年10月2日、神奈川県横須賀市生まれ。22歳。5歳から10歳まで父・年(みのる)さんの仕事の関係で帯広市在住。帯広稲田小3年の時、「稲田タイガース」で野球を始める。横浜創学館高2年の秋、神奈川県大会優勝。函館大では北海道学生1部リーグ(道6大学野球)で首位打者2回、ベストナイン2回獲得。家族は両親と妹。178センチ、82キロ。右投、左打。
参照元:スポーツ報知
特大ファウルが年俸をつり上げた!? 4位指名で年俸1000万円の厚遇。6月に東京ドームで行われた全日本大学野球選手権1回戦(対広島経済大戦)で天井に届きそうな大ファウルが鈴木葉留彦編成部部長(57)の目に焼き付いた。
「確かヒットを2本打ったと思うが、それよりぼくがびっくりしたのは大きなファウルフライ。球に力負けせず、天井に届くくらいのパワーにほれました」。
ヒットよりファウルを評価された坂田は「こんなにたくさんお金がもらえるなんてビックリ。3年後には(ホームランを)バンバン打てる選手になって見せます」と力強く言った。
バッティングでは左の「おかわりくん」(中村剛也内野手)を目指す。どんぶり飯を3杯平らげる坂田は「入団したらどうやって球を飛ばすのか聞いてみたい」と早くもおかわりくんの打撃教室に入門志願。そして、対戦したい投手には日本ハムのダルビッシュ有投手を挙げた。「日本で一番すごい投手の球をこの目で見てみたい」
小学生の時からずっと巨人ファンだったが、今年の日本シリーズは自然と西武を応援した。「バッティングが良くて足を生かした機動力も見せた。日本一のチームに仲間入りできるのは幸せです」
鈴木編成部長は「日本人の右投左打の打者というのは高橋由伸のような好打者は多いが、大砲はいない。しかし、坂田君はホームランバッターになれる素質が十分ある」と打撃力を高く評価する。渡辺久信監督からは「早く一発を見せてほしい。だからしっかり体をつくってきて」のラブコールも届いた。
東京ドームのファウルが評価された坂田は来季、西武ドームで天井弾を放って見せる。
◆坂田 遼(さかた・りょう)1986年10月2日、神奈川県横須賀市生まれ。22歳。5歳から10歳まで父・年(みのる)さんの仕事の関係で帯広市在住。帯広稲田小3年の時、「稲田タイガース」で野球を始める。横浜創学館高2年の秋、神奈川県大会優勝。函館大では北海道学生1部リーグ(道6大学野球)で首位打者2回、ベストナイン2回獲得。家族は両親と妹。178センチ、82キロ。右投、左打。
参照元:スポーツ報知
阪神はフリーエージェント(FA)交渉解禁日の20日、横浜からFA宣言した三浦大輔投手(34)と横浜市内のホテルで初交渉。3年総額11億円、プラス4年目は三浦が選択できるオプションつきの好条件を提示した。が、三浦は「残留か移籍か五分五分」と返答を保留した。
電撃交渉で最大限の熱意を伝えた阪神だが、一糸乱れぬリーゼントと同様、悩む三浦の心を突き崩すのは簡単ではなかった。交渉後、会見場の金屏風(びょうぶ)とマイクが撤去された。三浦はホテルが用意していた壇上に上がらず、壁を背にした立ち話で対応。沼沢正二球団本部長(50)は「かなり迷っている気持ちは伝わってきた。前向きな言葉? 明確な言葉はなかった。だけど拒まれることもなかった」と好感触をつかむまでには至らなかった。
3年総額10億円を提示している横浜を上回る3年11億円を提示。4年目も三浦が希望すれば更新されるという事実上の4年契約だ。「条件の見直し? 場合によってはあるでしょう。何が何でも欲しい選手ですから」と沼沢本部長は更なる金額の上積みの可能性を認め、粘り強く交渉する構えを見せた。
午前9時に三浦に電話で連絡を取り、交渉の約束を取りつけた。球団納会をキャンセルし、飛行機に飛び乗って横浜市内のホテルに駆けつけた。「改装される新しい甲子園で、三浦投手の集大成を見せてほしい」と口説き、交渉後には夕食にも誘ったが不発に終わった。「FA宣言する時から迷っているとは感じていた。多少、手応えはありましたね」と沼沢本部長は熱意を伝えたことに自信を見せ、「毎日でも会いに来るよ」と三浦に言い残した。
参照元:スポーツ報知
電撃交渉で最大限の熱意を伝えた阪神だが、一糸乱れぬリーゼントと同様、悩む三浦の心を突き崩すのは簡単ではなかった。交渉後、会見場の金屏風(びょうぶ)とマイクが撤去された。三浦はホテルが用意していた壇上に上がらず、壁を背にした立ち話で対応。沼沢正二球団本部長(50)は「かなり迷っている気持ちは伝わってきた。前向きな言葉? 明確な言葉はなかった。だけど拒まれることもなかった」と好感触をつかむまでには至らなかった。
3年総額10億円を提示している横浜を上回る3年11億円を提示。4年目も三浦が希望すれば更新されるという事実上の4年契約だ。「条件の見直し? 場合によってはあるでしょう。何が何でも欲しい選手ですから」と沼沢本部長は更なる金額の上積みの可能性を認め、粘り強く交渉する構えを見せた。
午前9時に三浦に電話で連絡を取り、交渉の約束を取りつけた。球団納会をキャンセルし、飛行機に飛び乗って横浜市内のホテルに駆けつけた。「改装される新しい甲子園で、三浦投手の集大成を見せてほしい」と口説き、交渉後には夕食にも誘ったが不発に終わった。「FA宣言する時から迷っているとは感じていた。多少、手応えはありましたね」と沼沢本部長は熱意を伝えたことに自信を見せ、「毎日でも会いに来るよ」と三浦に言い残した。
参照元:スポーツ報知
阪神からFA宣言した野口寿浩捕手(37)が20日、横浜市内のホテルで横浜と初交渉し、入団に前向きな姿勢を見せた。2年総額1億6000万円プラス出来高の条件を提示され、交渉解禁初日の交渉を「本当にありがたい。選手冥利(みょうり)に尽きるとはこういうこと」と満足そうに振り返った。
プロ19年間でヤクルト、日本ハム、阪神を渡り歩いたベテラン。「僕自身を必要としてくれているか」を主な判断基準に挙げ、「とにかく来ていただかないと困るんです、と言われた」と誠意を感じた。横浜の村上チーム運営部門統括も「その経験で若い投手を育ててほしい。来ていただけると信じている」と好感触を強調。交渉後に急きょ会食の席を設けるなど、手応え十分だったようだ。
参照元:スポーツ報知
プロ19年間でヤクルト、日本ハム、阪神を渡り歩いたベテラン。「僕自身を必要としてくれているか」を主な判断基準に挙げ、「とにかく来ていただかないと困るんです、と言われた」と誠意を感じた。横浜の村上チーム運営部門統括も「その経験で若い投手を育ててほしい。来ていただけると信じている」と好感触を強調。交渉後に急きょ会食の席を設けるなど、手応え十分だったようだ。
参照元:スポーツ報知
プロ野球人の社会貢献活動を表彰する報知新聞社制定「第10回ゴールデンスピリット賞」の表彰式が20日、東京・丸の内のパレスホテルで行われた。タイに子供用の図書館を建設するなど、多彩な社会貢献活動が評価されて受賞した楽天・岩隈久志投手(27)は、今後は「チーム・イワクマ」として、自身だけでなく、田中将大投手(20)ら後輩の先頭に立ち、楽天、そして球界に社会貢献の魂を継承していく考えを明かした。
次々とスクリーンに映されたスライド写真。岩隈の寄付金で設立されたタイの図書館で、子供たちが楽しそうに輪になって本を読んでいる。その笑顔が、何よりも右腕の心を震わせた。「子供たちに夢と希望を与えることがぼくらの仕事。これからも社会貢献を頑張っていきたいな、と思います」積み重ねた活動の意義を改めて実感した。
表彰式では生徒たちからのお礼の手紙、色紙などが国連ハビタット親善大使、マリ・クリスティーヌさんらから手渡された。野球が盛んではないタイの子供らが「ぼくも野球選手になりたい」と言っていた話が披露されると、会場も感動に包まれた。右腕の胸にも熱いものが込み上げた。「ボクも勇気づけられますよ」さまざまな支援活動を行う岩隈にとって、子供たちの喜ぶ姿が一番の力になる。プロ球界23年ぶりの21勝をマーク、そして、沢村賞にも輝いた活力源だった。
子供を思う心に国境はない。幼稚園に通うまな娘の笑顔を見るたび、世界中の子供たちの幸せを胸に描く。タイの図書館も小さなつながりがきっかけ。幼稚園の他の保護者から恵まれない地域の街づくりを支援する団体「ハビタットフレンズ仙台」を知り、昨年から1勝につき10万円の寄付を始めた。集まった寄付金の中から今年8月、スマトラ沖地震で津波被害を受けたタイ・ラノーン県ムアン郡の小島の学校に図書館が建てられている。
27歳のエースは「野球をやめるまで、ずっと続けていく」と誓う社会貢献をチームの仲間にも広めるつもりだ。「自分もプロ2年目にこういう活動に出合った。若い選手たちに引き継いでいけたらいいし、そうしたい」近鉄時代の02年、先輩・門倉(現巨人)に誘われ養護施設を訪問したのが始まり。楽天には田中を始め、朝井、一場、片山ら将来有望な若手がいる。「チーム・イワクマ」として、自らが先頭に立つことで、チームに社会貢献の伝統が生まれることを願っている。
壇上であいさつした米田球団代表も「球団と選手がどれだけ参加意識を持って行動できるかが重要。その先頭に岩隈がいる。若い選手が多数、参加して地元に根ざす球団にしたい」とバックアップを約束した。一流を極めた右腕は、グラウンドの外でも球界を、チームを引っ張っていく。
◆ゴールデンスピリット賞 日本のプロ野球球団に所属する人の中から、積極的に社会貢献活動を続けている人を表彰する。毎年1回選考委員会(委員名別掲)を開き、自薦、他薦で選ばれた候補者のから1人を選定する。欧米のスポーツ界では社会貢献活動が高く評価され、中でも米大リーグの「ロベルト・クレメンテ賞」が有名で、球界での最高の賞として大リーガーのあこがれの的になっている。日本では試合での活躍を基準にした賞がほとんどで、球場外の功績を評価する表彰制度は初めて。いわば「球場外のMVP」。受賞者にはゴールデントロフィー(日本芸術院会員、東京芸大・絹谷幸二教授制作のブロンズ像)と阿部雄二賞(100万円)が贈られる。また受賞者が指定する団体、施設などに報知新聞社が200万円を寄贈する。
◆受賞理由 岩隈は近鉄時代から6年以上にわたり社会貢献活動を展開。楽天でも児童養護施設訪問や年間シートへの招待などを続けた。今季は交流戦「日本生命賞」の賞金100万円全額を岩手・宮城内陸地震の被災者に寄付。8月にはタイの学校に「ピースフルワールド21」と名付けた図書館が寄付金から建設。これらの活動が評価された。
◆岩隈 久志(いわくま・ひさし)1981年4月12日、東京都生まれ。27歳。堀越高から99年のドラフトで近鉄に5位指名される。04年に15勝(2敗)で最多勝、最優秀投手のタイトル獲得。05年、オリックスとの球団合併に伴い楽天に移籍。右肩痛など故障に悩まされたが、今季は両リーグ23年ぶりの21勝(4敗)を挙げ、防御率、勝率と合わせて「投手3冠」を獲得。沢村賞も受賞した。190センチ、77キロ。右投右打。家族はまどか夫人と長女。
参照元:スポーツ報知
次々とスクリーンに映されたスライド写真。岩隈の寄付金で設立されたタイの図書館で、子供たちが楽しそうに輪になって本を読んでいる。その笑顔が、何よりも右腕の心を震わせた。「子供たちに夢と希望を与えることがぼくらの仕事。これからも社会貢献を頑張っていきたいな、と思います」積み重ねた活動の意義を改めて実感した。
表彰式では生徒たちからのお礼の手紙、色紙などが国連ハビタット親善大使、マリ・クリスティーヌさんらから手渡された。野球が盛んではないタイの子供らが「ぼくも野球選手になりたい」と言っていた話が披露されると、会場も感動に包まれた。右腕の胸にも熱いものが込み上げた。「ボクも勇気づけられますよ」さまざまな支援活動を行う岩隈にとって、子供たちの喜ぶ姿が一番の力になる。プロ球界23年ぶりの21勝をマーク、そして、沢村賞にも輝いた活力源だった。
子供を思う心に国境はない。幼稚園に通うまな娘の笑顔を見るたび、世界中の子供たちの幸せを胸に描く。タイの図書館も小さなつながりがきっかけ。幼稚園の他の保護者から恵まれない地域の街づくりを支援する団体「ハビタットフレンズ仙台」を知り、昨年から1勝につき10万円の寄付を始めた。集まった寄付金の中から今年8月、スマトラ沖地震で津波被害を受けたタイ・ラノーン県ムアン郡の小島の学校に図書館が建てられている。
27歳のエースは「野球をやめるまで、ずっと続けていく」と誓う社会貢献をチームの仲間にも広めるつもりだ。「自分もプロ2年目にこういう活動に出合った。若い選手たちに引き継いでいけたらいいし、そうしたい」近鉄時代の02年、先輩・門倉(現巨人)に誘われ養護施設を訪問したのが始まり。楽天には田中を始め、朝井、一場、片山ら将来有望な若手がいる。「チーム・イワクマ」として、自らが先頭に立つことで、チームに社会貢献の伝統が生まれることを願っている。
壇上であいさつした米田球団代表も「球団と選手がどれだけ参加意識を持って行動できるかが重要。その先頭に岩隈がいる。若い選手が多数、参加して地元に根ざす球団にしたい」とバックアップを約束した。一流を極めた右腕は、グラウンドの外でも球界を、チームを引っ張っていく。
◆ゴールデンスピリット賞 日本のプロ野球球団に所属する人の中から、積極的に社会貢献活動を続けている人を表彰する。毎年1回選考委員会(委員名別掲)を開き、自薦、他薦で選ばれた候補者のから1人を選定する。欧米のスポーツ界では社会貢献活動が高く評価され、中でも米大リーグの「ロベルト・クレメンテ賞」が有名で、球界での最高の賞として大リーガーのあこがれの的になっている。日本では試合での活躍を基準にした賞がほとんどで、球場外の功績を評価する表彰制度は初めて。いわば「球場外のMVP」。受賞者にはゴールデントロフィー(日本芸術院会員、東京芸大・絹谷幸二教授制作のブロンズ像)と阿部雄二賞(100万円)が贈られる。また受賞者が指定する団体、施設などに報知新聞社が200万円を寄贈する。
◆受賞理由 岩隈は近鉄時代から6年以上にわたり社会貢献活動を展開。楽天でも児童養護施設訪問や年間シートへの招待などを続けた。今季は交流戦「日本生命賞」の賞金100万円全額を岩手・宮城内陸地震の被災者に寄付。8月にはタイの学校に「ピースフルワールド21」と名付けた図書館が寄付金から建設。これらの活動が評価された。
◆岩隈 久志(いわくま・ひさし)1981年4月12日、東京都生まれ。27歳。堀越高から99年のドラフトで近鉄に5位指名される。04年に15勝(2敗)で最多勝、最優秀投手のタイトル獲得。05年、オリックスとの球団合併に伴い楽天に移籍。右肩痛など故障に悩まされたが、今季は両リーグ23年ぶりの21勝(4敗)を挙げ、防御率、勝率と合わせて「投手3冠」を獲得。沢村賞も受賞した。190センチ、77キロ。右投右打。家族はまどか夫人と長女。
参照元:スポーツ報知