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イチローは4打数1安打で、打率1位オルドネス(タイガース)との9厘差を縮められなかった。
第1打席は際どい判定で見逃し三振。4打席目はいい当たりが右翼手の近くに飛ぶなど運にも見放されたが、焦りや気負いは感じられなかった。
公式戦終了間近まで打率3割5分台を維持するのは3度目となる。もう開き直っているのだろうか。
試合は城島の頭脳プレーでマリナーズが逃げ切った。2点リードの9回2死一、二塁で、打者ゴメスの4球目を受けると素早く一塁へ送球。一塁走者は帰塁できずに憤死し、ゲームセットとなった。
イチロー「(指揮官の来季続投に)僕の中で来季のイメージはマクラーレン監督だった。自然な流れです。(監督は)ゆがんだものを真っすぐにしている雰囲気がある」
城島「(マクラーレン監督続投に)途中から指揮を執ってよくチームを引っ張っていると思う。ベンチコーチの時からピッチャーをよく統率して、前半の貯金にも貢献は大きい」
◆イチローの打席別結果
第1打席 1回 三振
第2打席 3回 三邪飛
第3打席 5回 遊撃内野安打
第4打席 7回 右飛
◆城島の打席別結果
第1打席 2回 中飛
第2打席 4回 三ゴロ
第3打席 6回 左飛
第4打席 8回 一ゴロ
参照元:スポーツ報知
前日に地区シリーズ進出を決めたヤンキースは、この試合を含めた残り4試合で、主力を2日間以上の休養させることを決め、この日はジーター、ロドリゲスら5人が先発を外れた。レギュラーでは松井秀、デーモンら4人が先発出場し、松井秀は試合前にトーレ監督と話し合って打撃フォームを確認した。結果は無安打に終わったが、強い当たりの中飛と三ゴロがあり、手応えを感じた。
一方、岩村は本拠地最終戦で1安打1四球。振りの鋭さが目立った。
松井秀「1、2打席目は(打ち取られたが)まあまあ良かった。自分のスイングで打てた」
岩村「最後は1年間応援してくださったファンに、本当に勝利を見せたかった。苦い思い出も、いい思い出。来年またここに帰ってファンを喜ばせたい」
◆松井秀の打席別結果
第1打席 1回 中飛
第2打席 4回 三ゴロ
第3打席 6回 三振
第4打席 8回 三ゴロ
◆岩村の打席別結果
第1打席 1回 四球
第2打席 3回 一ゴロ
第3打席 5回 中安打
第4打席 8回 左直
参照元:スポーツ報知
1死二、三塁と攻め立てると、不振の主砲・セギノールが痛烈に三遊間を破った。森本、田中賢が生還して逆転。「今日は1点勝負だと思った。ここで決めるという気持ちだった」この打席まで打率は2割4分と低迷。だが、雌雄を決する絶好機を前に燃えないわけがなかった。
結局、西武の9安打に対し、2回に金子誠が放った先制2点二塁打を含め、わずか4安打で4点。前夜(26日)も同じ4安打で楽天・田中を相手にサヨナラ勝ち。一瞬のスキを逃さない強さは、昨年まで25年間Aクラス入りを続けた西武のお株を奪うものだった。
この日は札幌から空路、羽田到着後にグッドウィルドームまでバスで2時間以上をかけての大移動。疲労の色は隠せなかったが、効率の良い“省エネ野球”で毎回安打の西武を逆転した。ヒルマン監督は「あきらめる試合は一つもない。選手たちがそう信じさせてくれる」と頼もしきナインに目を細めた。
いよいよ頂点が見えてきた。2位・ソフトバンクが敗れ、優勝マジックは一気に「3」に減った。29日にも球団初の連覇が決まる。「どんだけ~!」と今はやりの決めゼリフを口にしたセギノールの雄たけびが響いた。最高の結末は、この手に届こうとしている。
参照元:スポーツ報知
松井稼「(この日の大勝に)大きいのも打てるし、しっかりランナーを進めることもできる。チームの強さが出たと思う。残り3試合思い切りやりたい。楽しみな3連戦だし、楽しみたい3連戦になる」
◆松井稼の打席別結果
第1打席 1回 遊ゴロ
第2打席 3回 二ゴロ
第3打席 4回 二ゴロ
第4打席 6回 内野安打
第5打席 8回 投犠打
参照元:スポーツ報知
トップスピードで一塁ベースを回った勢いそのままに、脇谷は思いっ切り拳を突き上げた。右翼席最前列へ、打球が突き刺さった直後だった。オレンジ色のメガホンが、耳に痛いほど打ち鳴らされた。バンザイする観客も数え切れない。勝利へ、優勝へ、大きく近づく勝ち越し2ラン。「見逃し三振だけはしたくなかった。何でも振る気持ちでした」伏兵の思いが詰まった今季1号だった。
悪夢のボールを打ち砕いた。同点の6回1死三塁。フルカウントから、朝倉の内角直球をフルスイングした。これまで代打で見逃し三振するなど、インハイは苦手のコース。この中日3連戦では唯一、早出特打の「皆勤賞」で、内角球の対応能力を高めた。努力を重ねた分だけ打球は伸びた。値千金のプロ2号だった。
試合前は緊張で足が震えたという8番打者が、大一番で3安打3打点の大仕事をやってのけた。大舞台で強い。自己暗示をかけて打席に入り、結果を出した。「(早大の斎藤)佑ちゃんじゃないけど、俺も何か持ってるな、と思いました」試合後は破顔一笑でおどけた。原監督は「本当に見事。今日は完ぺきです。満点でした」と絶賛の嵐だった。
初回に先発・高橋尚が4点を奪われる重苦しいムードの中、3回1死満塁から、谷が右前に2点タイムリーで反撃のノロシを上げた。「シーズンで一番大事な試合。燃えていた。このままでは絶対に終われないという気持ちで打席に入った」2番に再び定着してから6試合で3割6分4厘の高打率。安打製造機が完全によみがえり、13安打8点の口火を切った。
勝った方が優勝―。そんな空気で迎えた事実上の「決勝戦」。決戦を前に、原監督は独特の空気を肌で感じていた。「こういうゲームをやるために、去年の秋からスタートした。そんな待ちに待った試合だった。その中で、バッターが集中力を切らさずにつないでくれた」ひと呼吸置き、脇谷、谷、李承ヨプ、高橋由、野間口、上原と、殊勲者の名前を次々に挙げた。試合前には「地に足をつけ、一つになって戦っていこう」とナインを鼓舞した。4点差をはね返したのは、指揮官の言葉通り、逆境に慌てず、投打の歯車が一つにかみ合った結果だった。
最後の天王山を2勝1敗で勝ち越し、5年ぶりの優勝がくっきりと見えてきた。5日間試合がなく、最短で30日にゴールにたどりつくが、原監督は「そのことは全く考えていない。(10月の)2試合に選手をいいコンディションで送り出すことを考える。その一点です」とあくまで前を見据えた。今季最多、4人のヒーローが上がったお立ち台では、脇谷が絶叫した。「優勝しま~す!」大ピンチからはい上がったミラクル逆転劇で、悲願の「奪回」が目前に迫った。
巨人・原監督「待ちに待ったというか、地に足をつけて戦ってくれた。我々はこういうゲームをやるために去年の秋からスタートしてるわけだから。脇谷は思い切りの良さが出た。すべてにおいて満点では。残り2試合? 今日と同じように、全力で戦っていきたい」
参照元:スポーツ報知
報道陣から監督としての責任問題を問われると「(去就については)聞いていないし、自分で言う話ではない。オレにだって考えがある」と明言は避けたが、すでに覚悟を決めている様子。27日には後藤高志オーナーが日本ハム戦の観戦に訪れるため、そこで責任問題についての会談が持たれることになる。
すでにフロントは後任人事に着手。シーズン終了を待って発表する予定となっている。Aクラスを逃し、クライマックスシリーズ進出も絶たれたことを受け、球団側は近日中にも正式に伊東監督に「解任」を通達する意向だ。2リーグ分立後、最長だった25シーズン連続Aクラス入り。その記録を伸ばすことはできなかった。一時代を築いた常勝軍団が、岐路を迎えた。
参照元:スポーツ報知
“神話”が崩壊した。まさかの逆転負けだった。1点をリードした初回1死一、三塁で森野が右翼スタンドへ16号3ラン。今季3ランが出れば7連勝だった“ミスター3ラン”の一発などで4点のリードを奪ったが、追加点が奪えなかった。2回から5回まで得点圏に走者を置きながら遠かった5点目。巨人に反撃を許すきっかけを与えた。「今年を象徴するようなゲーム」あと1本が出ない悪癖が大一番で顔を出しては、指揮官もお手上げだった。
数字上は厳しくなった球団初の連覇。だが、可能性はゼロではない。残り7試合でマジック7。巨人が残り2試合で連勝するとすれば、1試合も負けられないが、下を向くナインはひとりもいなかった。「全部勝たないとダメなんだからそのつもりでやる」と森野が言えば主砲・ウッズも「最後までセ・リーグのチャンピオンとして戦いたい」と反攻を誓った。落合竜が王者の底力を見せるのは、これからだ。
参照元:スポーツ報知
6月29日の時点で首位とのゲーム差は最大12ゲームあった。だが、虎は谷底から必死に駆け上がった。奇跡の首位浮上を呼んだのは、8月30日からの10連勝。特に9月7日からの巨人3連戦(東京ドーム)、すべて1点差で制しての“奪首”だった。「巨人の戦力やったら100勝はできるぞ」虎の将はそう、ほくそ笑んだことがある。ベンチワークなら絶対負けないという自信が言わせたものだったが、皮肉にもその巨人が今、優勝に一番近い位置にいる。
「あしたから今岡と林を呼ぶ。最後やから。調子がええとかじゃなく、開幕はそれでスタートしたわけやから」と指揮官。林は右肩痛からの復帰だが、今岡は前半戦にさっぱり打てず、V逸を招いた張本人だ。その男に再び頼らざるを得ないのが、悲しい現実だ。
参照元:スポーツ報知
「今までも詰めが甘いところが多かった」完封目前の9回1死から田中賢に四球。ここから悪夢の結末につながった。最後の場面はタイミング的には完全にアウト。嶋がミットで紺田のヘルメットをはじいたように見えたが、空タッチと判定される不運もあった。ロッカーで必死に冷静さを取り戻した田中は「判定は言っても変わらない。ヒットを打たれた自分が悪い」と声を絞り出した。
ダルビッシュとの再戦には勝った。「高校時代に北海道でお世話になったし、気持ちは入ったけど、舞い上がったりすることはなかった」駒大苫小牧高出身だけに、北海道の日本ハムのファンからも声援を受け、8回まで2安打無失点。球界のエースを先にマウンドから降ろした。8三振を奪って今季183奪三振。高卒新人では稲尾和久(西鉄)の182を超え、大石清(広島)と並ぶ5位タイへ浮上した。「前回の反省を生かして投げられた。9回を除いては…」納得の内容だっただけに、悔しさも増した。
チームはこれで今季の負け越しとBクラスが確定した。次回が今季最終登板。10月4日のロッテ戦(フルキャスト宮城)で、本拠地最終戦の先発という大役を務める。大きな代償を払った教訓を胸に、マー君が有終の美を飾る。
参照元:スポーツ報知
味方のミスにも動じなかった。両軍無得点の4回無死で赤松の放った一、二塁間への飛球を藤田が落球。「エンドランで勢いをつけたいというのが見えた」嫌な流れの中で冷静に相手の動きを読んだ大ベテランは、直後に一塁へのけん制で刺して流れを断った。
指揮官も「走者がたまってもゲッツーをとる。見ていてすごいなと思うよ」と驚くばかりだった。両リーグ断トツの87失策を犯したナインの中で、工藤のプレーがまぶしかった。44歳の快投がチームにリズムを与えた。3連勝で3位と5差。左腕は奇跡を信じて次回登板に目を向けた。
参照元:スポーツ報知
こんな劇的なエンディングがあるだろうか。完ぺきに牛耳られていたマー君を、土壇場でうっちゃった。本拠地最終戦で決めた今季5度目のサヨナラ勝ち。ヘルメットを脱ぎ捨て、両拳を突き上げながら喜ぶ坪井を中心に、歓喜の輪が大きく広がる。ヒーローを目がけて、水やコーラがしぶきを上げた。
8回まで楽天・田中の前にわずか2安打。敗色濃厚の最終回、ヒルマン監督のマジックが輝きを放った。1死一塁。打者・稲葉が2ストライクと追い込まれてから、一塁走者・田中賢に「盗塁」のサインを出した。「田中の出来は良かったが、走者を進められる確信もあった」大ギャンブルは成功。マー君を揺さぶり、稲葉の同点二塁打を呼び込んだ。
そして、最後を飾ったのが、一度は地獄を見た男だった。セギノール敬遠後の1死一、二塁。代打・坪井が右前にはじき返した。代走・紺田が間一髪で本塁に滑り込み、ドラマは完結した。阪神時代の2000年8月25日の広島戦(甲子園)以来、自身2度目のサヨナラ打。公式戦では今季最初で最後となる本拠地のお立ち台に上った33歳は「超満員? 半分以上は(ダルビッシュ)有とマー君のファンでしょ? 僕は僕のことを応援してくれる80人のために打ちました」と大爆笑を誘った。
11か月前を思えば、夢のようだ。昨年10月28日。日本一を決めた2日後、坪井は戦力外通告を受けた。「人生断トツワースト」という悪夢で目の前が真っ暗になった。だからこそ「今の姿なんて想像できてないよ。優勝争いの前に、野球ができるかも分からなかった。すごく幸せですね」と喜びをかみしめた。
劇勝で連敗も止めたチームは、リーグ優勝マジックを5に減らした。坪井は「マジックは関係ない。連戦連勝して、一気に優勝を決めたい」とファンに約束した。最短Vは29日。残り6試合はすべてビジターだが、この勢いがあれば、場所なんて関係ない。
参照元:スポーツ報知
今季限りでジャイアンツを退団するボンズは、右足親指を痛め、打席に立つのは15日以来。一ゴロ、投ゴロの後の6回、右中間へ大きな飛球を放ったが好捕され。この打席限りで交代した。スタンドでは、たくさんの「ありがとうバリー」と書かれたボードが揺れたが、特別なセレモニーは行われなかった。
ボンズは最終3連戦には出場の意思がないと話しており26日が現役最後となる可能性もある。ジャイアンツのマゴワン・オーナーは「残念だが見納めになるかもしれない。胸がいっぱいになった」と話した。
参照元:スポーツ報知
3回2死二塁で迎えた第2打席。ひざ元の変化球に食らいつき右前に運んだ。さらに続く2、3番の連打で生還。この日チームが挙げた2得点に絡んだ。試合後は「勝利に貢献できてよかった」と笑顔をみせた。
西地区首位のダイヤモンドバックスが敗れたため2ゲーム差になり、ワイルドカードのみならず、初の地区優勝の可能性も出てきた。
ドジャースの斎藤隆投手は0―2の9回に3番手で登板し、1回無安打無失点。勝敗はつかなかった。
松井稼「いいところで打てた。チームの勝利に貢献できて良かった。僕は低めが好きなので何とか食らいついていった結果、いいところに飛んでくれた」
斎藤「この時期になれば身体的にはきついが、いいボールがいっていたと思う。コロラドでやられた分があったので、個人的にはしっかり投げたかった」
◆松井稼の打席別結果
第1打席 1回 二ゴロ
第2打席 3回 右安打 打点1
第3打席 5回 捕ゴロ
第4打席 8回 三振
参照元:スポーツ報知
デビルレイズの岩村明憲は「1番・三塁」で3打数1安打だった。6回に代打を送られ交代した。打率は2割8分2厘。ひざを痛めているヤンキースの松井秀喜外野手は出場しなかった。
既に地区シリーズ進出を決めているア東1位のレッドソックスは、アスレチックスに11―6で勝った。早ければ27日(日本時間28日)にも地区優勝が決まる。
ヤンキース・松井秀「苦しいシーズンだった。ポストシーズンに進めたということが喜ばしいこと。今は喜びをかみしめたい」
ヤンキース・井川「貢献できなかった。(シャンパンかけは)下で優勝したときにやっている」
デビルレイズ・岩村「うちのチームは勝てるゲームを落としている。勝てるゲームを大事に取らないとぶざまなことになる」
◆岩村の打席別結果
第1打席 1回 右中間三塁打
第2打席 3回 二ゴロ
第3打席 4回 中飛
参照元:スポーツ報知
城島健司は10回の守備から出場し、打席は回らなかった。チームは延長10回にサヨナラ勝ちした。
イチローはダブルヘッダー2試合での合計は8打数3安打。首位打者争いで先行するオルドネス(タイガース)との差は9厘差で縮まらないまま残り試合は4になった。オルドネスが途中交代したことを伝え聞き、「それは上にいる人の権利だから」と淡々と答えた。
◆イチローの打席別結果
第1打席 1回 左中間二塁打
第2打席 3回 三振
第3打席 5回 中安打
第4打席 8回 右安打
第5打席 10回 二ゴロ
参照元:スポーツ報知
ナインの思い、ファンの夢が、その打球に込められていた。「みんなが打たせてくれました」キャプテン・阿部のバットが火を噴いた。4回、敵失で1点を勝ち越し、なおも無死二、三塁。山本昌の内角直球を、ライナーでオレンジ色の右中間席にたたき込んだ。
リードを4点に広げる2戦連発33号3ランで101打点となった。捕手で30発&100打点はセ・リーグでは初の快挙だ。まさに貫録の一撃。ダメ押し弾と言っていい。それでも、ダイヤモンドを回る阿部にガッツポーズはない。笑顔もない。「まだセーフティーリードじゃない」この試合だけは絶対に油断もスキも見せたくなかった。
理由がある。前夜(24日)の試合。足の速くないウッズに二盗を決められるなどいいところがなかった。ゲームの主導権を奪えないまま、初戦を落とした。責任を痛感した。この日も、3回の守備を終えてベンチに戻ると、珍しく原監督からしっ責を受けた。指揮官のカツを受け止め内海、上原を懸命にリードした。
9回の守備では左足の薬指がつっていた。ボールを上原へ返すたびに歯を食いしばった。試合後の「疲れてるんですよ。井端さんが(24日のヒーローインタビューで)3倍疲れたって言ってたけど、僕は4倍疲れてます」は、勝てたからこそ漏らせる本音だった。
試合直前、ベンチ前で円陣を組み、阿部がナインを鼓舞する。「みんながリラックス出来る言葉を(前夜の)寝る前に考えるんですよ」絶対落とせない試合を前に、この日はあえて厳しいセリフを口にした。
「個々で、悔いのないように。心に思っていることがあると思うんで、それを出しましょうよ」
年上が多いので、丁寧な口調だったが、聞いていただれもが胸を熱くした。
その思いを最初にぶつけたのは、小笠原だ。初回、高めに来た初球の変化球を、全身をねじ曲げるようにしてはじき返した。右翼席で弾む8試合ぶりの31号ソロ。試合後は「もう振り向かない。下向かない。前向いてやるだけ!」と必勝を誓って引き揚げた。
選手会長の高橋由も続いた。5回、山本昌から代わった久本の直球をバックスクリーン右に打ち込んだ。一塁を全力で蹴ると「行けえ!」と雄たけびを上げた。99年に並ぶ自己最多タイの34号ソロ。8回には二岡が得意の右打ち。2年連続となる20号ソロでトドメを刺した。計4発、7点を奪い快勝。巨人の誇るスラッガーたちが、持てる技術に気迫も加えたアーチで、落合竜を黙らせた。
「今年最初からチームを引っ張ってくれたメンバーが、それぞれすべて貴重な一打を打ってくれた。チームは彼らが支えてきた。すばらしい」とたたえた指揮官にとっても、監督通算300勝の節目の白星となった。さあ、これで天王山決戦は1勝1敗。首位に1日で返り咲いた。26日は天下分け目の戦いになる。V奪回を誓った原巨人の07年シーズン。優勝の行方を左右するクライマックスがやってきた。
巨人・原監督「きょうは絶対に負けられなかった。そういう中で、チームを引っ張ってきた4人が貴重な一打(本塁打)を打った。内海も大一番であそこまで投げ抜いてくれた。きょう勝ったことであすの価値が大きくなる。(監督通算300勝は)チーム、選手、スタッフすべての力だと思っています」
参照元:スポーツ報知
6連敗で首位・巨人とは3・5ゲーム差に開いた。26日に巨人が勝ち、阪神が敗れれば、残り6戦を全勝しても勝率で巨人を上回れなくなる。リーグ優勝の可能性が完全に消える「終戦」だ。試合後の岡田監督は、その運命を悟っていたのだろう。「やっぱり同点止まりじゃな。追い越せんからな…」口を開ければ言葉と一緒に、必ずため息が漏れた。
1点を追う9回だった。最速男・クルーンから同点に追いつき、なおも2死満塁。打席には金本と最高の舞台を整えたが、主砲のバットは最後の最後で真ん中低めへ絶妙に決まったフォークに空を切った。「打ちたかった? 当然や」アニキが唇をかみ、みけんにしわを寄せた。
137試合目にして初のサヨナラ負け。不可能を可能に変えてきたJFKという偉大な力が、ついに尽きた瞬間とも言える。指揮官は「踏ん張っていくしかない。まだ先があるんやから」と今年初めて、クライマックスシリーズを意識したかのような言葉を口にした。それでも藤川は違った。「1年間頑張ってきた。あと7試合、頑張りたい」と、目の前だけをじっと見つめた。
参照元:スポーツ報知
札幌入りした田中は「ダルビッシュさんは全部がすごい。でも、負けていいなんて思って投げない。自分の力を出したい」と言い切った。19日(東京ドーム)の前回対決では、7回途中で5失点。8回無失点のダルビッシュに完敗した。この日はブルペンで31球。「修正? ええ、しましたよ」打倒のチャンスは今回が最後になる。
“地の利”も味方につける。北海道で人気抜群。当日は苫小牧の「田中将大後援会」70人がバス2台で応援に繰り出し、高校時代の知人も多数駆けつける予定だ。
あと1敗すれば、楽天のクライマックスシリーズ進出の可能性が完全消滅。マー君が4試合ぶりの11勝目で北海道を沸かせ、パ・リーグを面白くする。
参照元:スポーツ報知