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◆横浜4x―3阪神(25日・横浜) 疲れ切った顔を、悲しい顔を見られたくはなかった。藤川はずっと下を向いたままマウンドを降り、静まり返った三塁側ベンチへ歩いた。3―3の延長10回2死二塁、吉村に9球目のフォークを左翼線へ運ばれたサヨナラの適時二塁打。2試合連続の黒星に「きのうと同じよ。勝負やからね。力がないだけ」と悲劇の主人公は、ただ自分自身を責め続けた。
6連敗で首位・巨人とは3・5ゲーム差に開いた。26日に巨人が勝ち、阪神が敗れれば、残り6戦を全勝しても勝率で巨人を上回れなくなる。リーグ優勝の可能性が完全に消える「終戦」だ。試合後の岡田監督は、その運命を悟っていたのだろう。「やっぱり同点止まりじゃな。追い越せんからな…」口を開ければ言葉と一緒に、必ずため息が漏れた。
1点を追う9回だった。最速男・クルーンから同点に追いつき、なおも2死満塁。打席には金本と最高の舞台を整えたが、主砲のバットは最後の最後で真ん中低めへ絶妙に決まったフォークに空を切った。「打ちたかった? 当然や」アニキが唇をかみ、みけんにしわを寄せた。
137試合目にして初のサヨナラ負け。不可能を可能に変えてきたJFKという偉大な力が、ついに尽きた瞬間とも言える。指揮官は「踏ん張っていくしかない。まだ先があるんやから」と今年初めて、クライマックスシリーズを意識したかのような言葉を口にした。それでも藤川は違った。「1年間頑張ってきた。あと7試合、頑張りたい」と、目の前だけをじっと見つめた。
参照元:スポーツ報知
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