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打球は前夜と同じ右翼へ飛んだ。しかし、ガイエルの当たりは失速して高橋由のグラブに収まった。一部始終を見届けた上原は「ヨッシャー」と雄たけびを上げて両手を叩いた。2点リードの8回2死満塁でマウンドに上がり、外角直球で相手4番を仕留めた。リベンジの分だけ、感情がこもっていた。
出番は突然、やってきた。3番手、西村の乱調で2死ながら塁上が埋まり、原監督は守護神を指名した。「準備不足だった」が、8回の大ピンチを切り抜け、9回も無失点。痛みをこらえて右腕を振り抜いた結果、球団新記録の月間11セーブがついてきた。「セーブよりもチームが勝ってくれればいい。打球は当たったけど、いい札幌だった」と快挙を控えめに振り返った。
痛みを抱えてのマウンドだった。28日の試合では、8回2死一、三塁で登板し、代打・ユウイチに右前適時打を浴びた。9回には宮本の打球が左ひざ下に直撃し、その場で倒れ込んだほど。この日宿舎を出る際には、左足を引きずりながらバスに乗り込んだ。「試合に出れば言い訳はできない。木佐貫のこの2年間の苦しみを知っていたから」後輩の4年ぶりとなる2ケタ白星を消すわけにいかなかった。
ストッパーの活躍に、指揮官も感嘆のため息だった。「痛みは相当なものだろうけど、そんなそぶりすら見せずに相手バッターを抑える。感動させられた。非常に心強い存在です」。先日も「ファンを酔わせるプレーをしてほしい」とナインに訴えかけていただけに、喜びもひとしおだった。
雪辱は、上原だけではなかった。打線も一丸となって過去2戦2敗のグライシンガーを沈めた。初回無死一塁では、脇谷が送りバントを決め、小笠原の右犠飛で先制、3回2死一塁からの高橋由の右翼線二塁打は、ランエンドヒットが成功し適時打となった。4回は阿部、6回は李が、無死二塁からセーフティーバントによる犠打を決めた。2~6番まで左打者を並べたため、7番に入った二岡だが、主砲2人が広げたチャンスをいずれもタイムリーでものにした。ベンチワークを絡めての難敵攻略だった。
札幌ドームの主催試合では4年ぶりの勝ち越しを決め、チームは4度目の4連勝。「相手は手ごわい投手だからね。取れるときに点を取っておきたかった。効率のいい攻撃をしてくれた。今後もしっかりと足元を見つめて戦っていきたい」指揮官のセリフに勢いがあった。上原は「首位にいるけど、もう少し引き離さないと。フル回転で頑張りたい」と頼もしく締めた。96年メークドラマの出発点となるなど、何かが起きる札幌での連勝劇。V奪回への「吉兆」に違いない。
巨人・原監督「木佐貫は今シーズンの中でもいい方の出来だった。上原は非常に頼もしい存在です。痛いそぶりも見せない姿には感動させられます。(バントを絡めた攻撃に)相手投手は手ごわいからね。全員でカバーしあう、効率のいい攻撃ができた。(4連勝?)今後も足元を見つめて戦っていきたい」
参照元:スポーツ報知
“みそぎ”の登板は集中力が違った。140キロ台後半の直球をコーナーに集めてハム打線を圧倒。しかし、5回にフェルナンデスの失策から1点を失うと、疲れが出た6回に逆転を許した。「抑えるべきところを抑えないと信頼は勝ち取れない。勉強になった」黒星はつかなかったが、この日ばかりは勝利が欲しかった。
降板の際にはスタンドから万雷の拍手が降り注いだ。「ファンの方を裏切るようなことをして、ブーイングもあると思っていた。うれしかったです」大切にしてきたファンは見捨てていない。次こそ恩返しの快投を見せる。
参照元:スポーツ報知
10日のソフトバンク戦(スカイマーク)以来15試合、実に59打席ぶりの一発。「復調の兆し? もう少し、もう少し。まだまだ」というが、打撃不振のチームも待ち望んだ一発だった。
「バカ発言」騒動にも、自分の中で区切りをつけた。本塁打、打点の2部門でタイトルを争う楽天・山崎武との舌戦。この日の試合前、長村裕之管理部長(48)と球場内の応接室で10分間、話し合った。「紙面を通じてやり合ってもプラスは何もない」と注意され、「分かりました」と素直に応じた。報道陣には、「山崎(との問題)はもう終わり」と宣言。9月3日のパ・リーグ理事会では、機谷俊夫球団代表(44)が楽天側に謝罪する方針だ。
参照元:スポーツ報知
◆オリックス1―5ソフトバンク(29日・スカイマーク) エースの責任だけは果たした。11日ぶりの先発マウンドは、6回を2安打無失点。4四球のさえない内容に、納得はいかない。それでも斉藤和は「とにかく勝てばいい」と、5日の楽天戦(フルキャスト宮城)以来の4勝目に笑顔を見せた。
今シーズン悩まされている右肩筋疲労の影響で、30日にも、出場選手登録をまた抹消される。先発ローテーションを、きっちり守れない分、結果を残したかった。「とにかくカズミが、走者を出しながらも、よく抑えてくれた」王監督も絶賛した、100球のマウンドだった。
指揮官はこの日の勝利で、監督通算1238勝(巨人監督時代の347勝を含む)となり、歴代単独8位となった。「関係ないよ。バットも振っていない。投げてもないんだから」素っ気ないのは、リーグ優勝しか見えていないからだ。首位との3ゲーム差は変わらなかったが、クライマックスシリーズ進出マジックは「22」に減った。「あとは根気勝負だよ」と王監督。いよいよ正念場に入ってきた。
参照元:スポーツ報知
◆楽天4―5日本ハム(29日・フルキャスト宮城) 信じて、最後は報われた。一喜一憂のシーソーゲームを制し、ダルビッシュに安堵(あんど)の笑みが浮かんだ。「肉体的には10回でも11回でもいけたけど、精神的に疲れましたね」今季ワーストの9安打を許し、4点を失っても手に入れた自己最多の13勝目。勝利の女神は、またもエースに、そして日本ハムにほほ笑んだ。
直球は自己最速を1キロ更新する154キロを計測しながら、制球が定まらず草野に2本の適時二塁打を浴びた。3回までに3失点。それでも「どうしても負けられない試合。打線の援護を信じて投げた」と辛抱した。言葉通りに攻撃陣が中盤以降に反撃。エースも、過去15戦でわずか3勝(4敗)と不得手な屋外球場では初となる完投で応えた。
激動の8月だった。女性誌でのフルヌードに始まり、女優・サエコ(20)との婚約、妊娠の発覚…。世間を騒がせながら、本業は5戦5勝の大活躍だ。「(月間)MVPですね。狙ってましたよ」と自身初の勲章を決定づけた。
サエコは現在、妊娠3か月目に突入。つわりが始まり、体調は不安定だが、この日は婚約発表後、初めての生観戦。バックネット裏からエースの雄姿を見守った。これで7月以降は7連勝。愛を育みながらの“不敗神話”が止まらない。
エースの粘投でチームは連敗を3で止め、4か月連続の月間勝ち越しも決めた。「とにかく勝てて良かったです」負けないエースが、この秋も栄光への道を切り開く。
参照元:スポーツ報知
◆西武3―6ロッテ(29日・グッドウィルドーム) 静かに燃えていた。同点で迎えた延長10回1死満塁。前打者の早川が敬遠され、サブローの闘志に火がついた。「(敬遠は)予測はしてたけど気持ちよくなかった。絶対負けたらあかんと思っていた」山岸の直球を思い切り振り抜いた打球は右中間を深々と破る走者一掃の3点適時二塁打。「抜けろ!と思っていた。気持ちよかったですね」と笑みを浮かべた。
1回には先制の中前適時打も放ち4打点の荒稼ぎ。「正直、打点は意識しているので、うれしいと思う反面(1試合)4点はびっくり」と驚きを隠せない。これでチームは3連勝。首位・日本ハムを2・5差で追い、チャンスをうかがっている。「ホンマ(打順は)何番でもいい。いいところで打って結果を出せるように」と“つなぐ”意識の4番打者が、激しさを増す戦いをペナントレースを引っ張っていく。
▼M小宮山が1500奪三振 ロッテの小宮山悟投手(41)が29日、西武19回戦(グッドウィルドーム)の7回に中島から三振を奪い、通算1500奪三振を達成した。プロ野球49人目。初奪三振は90年4月12日、日本ハム3回戦(東京ドーム)の6回に中島から記録。なお、41歳11か月での達成は、加藤初(巨人)の40歳7か月を上回る1500奪三振の最年長達成。
参照元:スポーツ報知
◆ヤンキース5―3レッドソックス(28日・ニューヨーク) レッドソックス・松坂大輔投手(26)が、敵地でのヤンキース戦に先発。7回途中5失点で日本人メジャー投手1年目でのワースト記録となる11敗目を喫した。パイレーツを退団した桑田も観戦に訪れた注目の3連戦の初戦。同点の5回にジーターに被弾、再び同点の7回にはデイモンに勝ち越し2ランを許し降板した。メジャー2度目の対戦となった松井秀喜外野手(33)との勝負は3打数無安打1打点だったが、悔いの残る敗戦だった。ヤ軍はゲーム差を7とし、奇跡の逆転地区Vへ望みをつないだ。
ブーイングと拍手が交錯する中を足早に歩いた。マウンドを後にした松坂は唇をかみながら、下を向いた。「気をつけていてああいう結果になってしまったので、自分の技術、自分の力の問題だと思う」と自分を責めた。
ああいう結果―。それは同点の場面で許した2本の本塁打のこと。5回2死からのジーターの一発。0―1から外角へのカットボールを右中間席に運ばれた。再び同点にしてもらった直後の7回。1死二塁から今度はデイモンに初球、内角高めの直球を右翼ポール際に運ばれた。05年までレ軍の18番を背負っていた男との因縁の勝負で致命的な2ランを浴び、怪物は沈んだ。
宿敵ヤ軍との直接対決の初戦マウンドを任されながら、7回途中5失点でKOされた。「(2本とも)防げる一発だったと思うと、どちらも悔いが残る」慎重を期したはずが、勝負どころで一発を浴び、最悪の結果を生んだ。「甘いところにいけば、どの打順からも一発があるのは分かっていたし、本塁打は一番避けたいところだった」と詰めの甘さを嘆いた。
熱い思いをたぎらせた。バックネット後方の特等席に、尊敬する桑田を招いた。松井秀との2度目の勝負もあった。試合開始5時間以上も前の午後1時42分に球場入りし、すぐに、誰もいないグラウンドに足を踏み入れた。
シートのかけられたままのマウンドに立ち、2回、腕を振った。そして、自分に誓った。「三振を捨てて、なるべく少ない球数で長いイニングを投げよう」スタイルをあえて変えた。試合での最初の空振りはAロッドへの46球目。110球を投げ、空振りはたった5球。ムダ球を減らし、勝負を急いだ。運命の2本のアーチは、2球目と初球だった。
自身3連敗で、ついに11敗目。日本人メジャー投手1年目としては02年ドジャースの石井一久(14勝10敗)を抜くワーストの数字だ。8月4日を最後に、4試合白星から見放されている。「すべて自分の責任」残りのシーズン先発予定は5試合。勝って悔しさを晴らすしかない。
レ軍・フランコーナ監督「こういう試合では一つや二つのミスが致命傷になる。ジーターの一発は、外へのカットボールが内に入りすぎた。ジョニー(デイモン)のは完全なコントロールミス。あそこに投げたのは悔やまれる。距離が短ければ、と思っていたのだけどね」
参照元:スポーツ報知
◆ドジャース10x―9ナショナルズ=延長12回=(29日・ロサンゼルス) ドジャースの斎藤隆投手は9―9の9回に6番手で投げ、1回無失点だった。勝敗やセーブはつかなかった。
参照元:スポーツ報知
◆ヤンキース4―3レッドソックス(29日・ニューヨーク) ヤンキースの松井秀喜は「5番・指名打者」で4打数2安打だった。打率は3割5厘。
右ひざ痛を抱える松井秀は今季初めて3試合連続で指名打者に入った。「打撃には影響ない。全力で走れるかでしょう」と状態を説明したが、3回にベケットの153キロを打ち返し、今季2本目の三塁打。
ベテランのクレメンス投手(45)が会心の投球を見せ、ヤンキースがレッドソックスに連勝し、ゲーム差を6とした。
ヤンキース・松井秀「(三塁打は)際どいタイミングでなかったし、良かった。外角の難しい球によくついていった」
◆松井秀の打席別結果
第1打席 2回 三振
第2打席 3回 左中間三塁打
第3打席 6回 右直
第4打席 7回 左安打
参照元:スポーツ報知
◆ジャイアンツ0―8ロッキーズ(29日・サンフランシスコ) ロッキーズの松井稼頭央は「1番・二塁」で4打数4安打。三盗で今季29盗塁とした。打率は3割1厘。
松井稼が全打席出塁の活躍でチームをけん引。チームは8―0で快勝。プレーオフ争いに踏みとどまった。
ハードル監督は「マツイが最後まで攻撃のリズムをつくってくれた」とたたえた。ジャイアンツ先発ロウリーを4回途中でKO。打率を3割1厘に上げた松井は「今は(数字を)考えていない。1打席1打席ヒットを積み重ねていきたいし、貪欲(どんよく)に狙っていきたい」と話した。
ロッキーズ・松井稼(4安打で打率3割1厘)今日は自分の仕事ができた。積極的にいけている。今は(数字を)考えることはない」
◆松井稼の打席別結果
第1打席 1回 右翼線二塁打
第2打席 2回 左安打
第3打席 4回 四球
第4打席 6回 左中間二塁打
第5打席 7回 投手内野安打
参照元:スポーツ報知
◆マリナーズ2―8エンゼルス(29日・シアトル) マリナーズのイチローは「1番・中堅」で先発し、4打数無安打。打率3割5分。城島健司は「7番・捕手」で先発し、3打数1安打。打率は2割8分8厘。
イチローの連続安打が9試合でストップ。マリナーズは首位攻防に全敗するなど5連敗で5ゲーム差に後退した。
マリナーズ・イチロー「(走塁ミスなどが目立ち3連戦3連敗)残念だね。誰がやるかによるけどね。(一部の選手に)いつもと違う動きが見えるのはストレス」
マリナーズ・城島「この時期の3連敗はきつい。キャッチャーとして3試合とも使ってもらって3敗は悔しい。ゲーム差を縮めてチャンスを待つしかない」
◆イチローの打席別結果
第1打席 1回 三振
第2打席 3回 投ゴロ
第3打席 5回 遊ゴロ
第4打席 8回 投ゴロ
◆城島の打席別結果
第1打席 2回 中飛
第2打席 5回 投ゴロ
第3打席 7回 左安打
参照元:スポーツ報知
◆巨人4─3ヤクルト(28日・札幌ドーム) 試合終了後のベンチで、清水が仁王立ちになっていた。視線の先には、お立ち台で声を弾ませる脇谷。「清水さんがつないでくれたので、なんとかしようという気持ちだった」後輩のひと言に、背番号9は満面の笑み。両手で大きく輪をつくり「OK」のサインを送った。打のヒーロー2人は喜びを分かち合った。
1点を追う7回2死二塁。ヤクルトベンチが先発の石井一に代え、花田を投入したところで、原監督はホリンズに代わる「代打・清水」をコール。清水は外角高めの148キロ直球に逆らわず、左前安打。8月24日の広島戦(広島)で2号2ランを放ってから、代打では3打席連続安打となった。「なんとか、つないでいこうと思っていました」ベテランのひと振りで、一、三塁とチャンスは広がった。
好機と見れば、一気にたたみかける。続く打者は高橋尚に代わる代打・脇谷だ。外角低めのフォークをうまくさばき、同点となる中前適時打。マウンド上の花田を動揺させ、続く谷の適時二塁打も呼び込んだ。「大事な場面で使ってもらったので必死でした。いい当たりじゃなかったけど、勝利に貢献できてうれしい」背番号23は気持ちよさそうに汗をぬぐった。
原監督は「あそこは自分の中で、清水、脇谷でいこうと決めていた」と振り返った。右足首痛で先発を外れた高橋由は、切り札に取っておいた。「2人ともよくつないでくれた。ピンチヒッターの1打席しかないのに、よく粘った」とたたえた。
共に灼熱(しゃくねつ)のファームで汗を流した。練習終了後も居残り、2人でバッティングマシンに向かった。納得いくまでバットを振り続けた。24日からの広島3連戦(広島)でも、午前中から室内練習場で汗だくになって打撃練習を行った。25日の広島戦でも2人そろって途中出場し、適時打を放った。努力は決してウソをつかない。
篠塚打撃コーチは「いいコンビなのかもしれないね」と拍手を送った。巨人の代打成績は、打率2割7分2厘でリーグ1位を誇る。クリーンアップが打てない時、打線がつながらない時、巨人には必殺仕事人がいる。
◆清水、脇谷の連打VTR 8月25日の広島戦(広島)、1点ビハインドで迎えた7回、同点に追いつきなお、2死一、三塁で清水が代打で登場。広島・梅津から遊撃手を強襲する適時打を放ち、勝ち越すと、続いたのは6回に代打で登場していた脇谷。右中間を破る2点三塁打でこの回、一挙に4点。勝利を決定づける連打となった。
参照元:スポーツ報知
助っ人のアドバイスが効いた。試合前、立浪はウッズと、どうすれば遠くへボールを飛ばせるかを話し合っていた。バットの始動からインパクトの瞬間まで、できる限り速いスイングスピードでボールにスピンをかけること。31本塁打でタイトル争いのトップを走る主砲の言葉を実践。「少しはスピンがかかったかな」と笑った。
指揮官の早い仕掛けがズバリ当たった。6回での立浪の投入に、落合監督は「何かやってくれる。確率で言えばクラ(英智)よりタツ(立浪)」と、してやったりの表情だ。代打アーチはプロ入り初だが、グランドスラム通算8本は江藤慎一氏に並ぶ球団タイ記録。昨年4月7日の巨人戦(ナゴヤドーム)で上原からサヨナラ満塁弾を放つなど、03年以降この試合までの満塁での成績は、48打数19安打の打率3割9分6厘、57打点と驚異的だ。
生え抜き38歳の一発でつかんだ勝利で、クライマックスシリーズ進出へのマジック27が点灯。首位・巨人を抑えてのセ・リーグ一番乗りだ。「つかないよりは、ついた方がいいけど、目指しているものは違う」オレ流監督の目には優勝、そして日本一しか見えていない。
参照元:スポーツ報知
ほとんど手にしていた白星がスルリと逃げた。2点リードの9回1死一塁から、馬原がまさかの被弾だ。ラロッカに同点2ランを浴びて延長戦に突入。結局、11回表降雨コールド引き分けになった。
タカの守護神が首をひねった。「(この球場に)投げにくさとかはないけど…」リーグトップの32セーブを誇る右腕だが、スカイマークスタジアムは、この日も含め今季の全9失点のうち7失点を喫した“鬼門”。嫌なジンクスが、大事な場面で顔をのぞかせた。
それでも西武が敗れたため、クライマックスシリーズ進出へのマジック24が再点灯した。「きょうはとにかく負けなかったことが収穫」と王監督も前向きだった。「打者に申し訳ない」と馬原はうなだれたが、今季のスカイマークでの試合も29日が最後。この日の借りは勝負の終盤戦で返せばいい。
参照元:スポーツ報知
◆阪神3―3広島=延長12回引き分け=(28日・甲子園) 皆既月食の夜、久しぶりに戻った甲子園での戦いは4時間47分。延長12回ドローに、徒労感と危機感が岡田監督の胸に残った。「こんなことしとったら、ピッチャーがつぶれてしまう。情けないのう…」岡田監督は険しい顔だ。
5番の林がブレーキだった。1点を追う2回無死一塁の絶好機は一ゴロ併殺打。3回は1点リードしてなおも1死満塁、何とか追加点の中犠飛を運んだものの、指揮官はこの打席に落胆した。「あの回にしても犠飛とかじゃなしにな…。(勝ちが)決まりそうなイニングなんやから」ここ3試合で10打数無安打、5三振。左腕・青木高の先発が予想される29日は、スタメン落ちもあり得る。
早々と継投に踏み切った5回以降、放った安打はわずかに3本。安藤からJFK、渡辺、江草とリリーフ陣が飛び散らせた汗も、発奮材料にはならなかった。敗れた4位・横浜とのゲーム差は4・5に広げたが、虎が目指すのは決して「3位以内」ではないはずだ。
参照元:スポーツ報知
◆楽天3―1日本ハム(28日・フルキャスト宮城) 楽天・一場靖弘投手(25)が28日の日本ハム戦で今季3勝目を挙げた。6回に犠飛で1点を失い、7回途中にピンチを招いたところで降板したが、有銘兼久(28)らリリーフ陣が、日本ハム打線の反撃を食い止めた。首位相手の連勝で、球団最多タイの月間14勝目。29日は今季3度目の同一カード3連勝をかけて、岩隈久志投手(26)が先発する。
これ以上、点はやれない。その一心で投げ込んだ。1点をかえされさらに迎えた6回2死一、二塁。一場がこん身の力で投げ込んだチェンジアップにジョーンズのバットが空を切る。走者をためては打たれる―。出かかっていた悪癖を自らの力で封じ込んだ。「開き直っていきました」。7回に四球と安打で1死二、三塁としてしまったところでマウンドを降りたが、確かに成長の証しが見えた1球だった。
立ち上がりから飛ばした。「昨日の朝井じゃないですけど、どんどん飛ばしていこうと思った」。直球はもちろん、フォーク、チェンジアップ、さらに調子のバロメーターでもある縦に割れるスライダーで日本ハム打線に決定打を与えない。投球直前にボールを持った右手でグラブをポンとたたく、新フォームも板に付いてきた。制球はまだまだ不安定なところがあり無念の途中降板。「リリーフの人たちに感謝ですね。7回は慎重に行き過ぎました」と、反省したが試合の流れはきっちりと作った。
これで3勝目。だが開幕から不調、そして右ひじ痛で後れを取っていた一場は「最初、迷惑をかけているんで」と控え目に話した。「四球は(野村)監督が一番嫌う。そこさえしっかりしていけば信用を得られると思っています」。次回登板では一場にとっては白星以上に大きいかもしれない、“信頼”をも勝ち取る。
◆有銘、4番・稲葉斬り
7回1死二、三塁で登板し、後続をピシャリ。この日、4番に座った稲葉には果敢に3球勝負を挑み、外角直球で見逃し三振に仕留め、珍しい派手なガッツポーズも飛び出した。最近は中継ぎとして毎試合のように登板している左腕は「使ってもらったんでそれに応えたかった。あしたからも毎日投げるつもりで頑張ります」とお立ち台でファンの声援に応えた。
参照元:スポーツ報知
松井稼「相手がいることなので毎試合勝てるわけではない。だが、どの試合も大事。自分たちはチャレンジャーだから守っていても何にもならない。積極的にいくしかない」
◆松井稼の打席別結果
第1打席 1回 右前打
第2打席 3回 三振
第3打席 6回 二ゴロ失
第4打席 8回 中安打
第5打席 9回 中飛
参照元:スポーツ報知
城島健司は「7番・捕手」で4打数3安打1打点。打率は2割8分8厘。試合はマリナーズが逆転負けし、1、2位直接対決に連敗した。
イチロー(5点先制も実らず逆転負けに)「プールサイドで(足の)小指をぶつけたくらい痛い。(エンゼルスの強さについて)今日は完全にうちがこけました」
城島「明日勝たないといけない。1勝2敗にしてしまえば次の3連戦を2勝1敗で取り返すことができる。でも明日負ければ後から振り返って『痛かったカード』になってしまう」
◆イチローの打席別結果
第1打席 1回 右中間三塁打
第2打席 2回 三振
第3打席 5回 二ゴロ
第4打席 7回 中安打 打点1
第5打席 9回 三振
◆城島の打席別結果
第1打席 1回 中安打 打点1
第2打席 4回 左安打
第3打席 6回 三ゴロ
第4打席 9回 左安打
参照元:スポーツ報知