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◆ヤンキース5―3レッドソックス(28日・ニューヨーク) レッドソックス・松坂大輔投手(26)が、敵地でのヤンキース戦に先発。7回途中5失点で日本人メジャー投手1年目でのワースト記録となる11敗目を喫した。パイレーツを退団した桑田も観戦に訪れた注目の3連戦の初戦。同点の5回にジーターに被弾、再び同点の7回にはデイモンに勝ち越し2ランを許し降板した。メジャー2度目の対戦となった松井秀喜外野手(33)との勝負は3打数無安打1打点だったが、悔いの残る敗戦だった。ヤ軍はゲーム差を7とし、奇跡の逆転地区Vへ望みをつないだ。
ブーイングと拍手が交錯する中を足早に歩いた。マウンドを後にした松坂は唇をかみながら、下を向いた。「気をつけていてああいう結果になってしまったので、自分の技術、自分の力の問題だと思う」と自分を責めた。
ああいう結果―。それは同点の場面で許した2本の本塁打のこと。5回2死からのジーターの一発。0―1から外角へのカットボールを右中間席に運ばれた。再び同点にしてもらった直後の7回。1死二塁から今度はデイモンに初球、内角高めの直球を右翼ポール際に運ばれた。05年までレ軍の18番を背負っていた男との因縁の勝負で致命的な2ランを浴び、怪物は沈んだ。
宿敵ヤ軍との直接対決の初戦マウンドを任されながら、7回途中5失点でKOされた。「(2本とも)防げる一発だったと思うと、どちらも悔いが残る」慎重を期したはずが、勝負どころで一発を浴び、最悪の結果を生んだ。「甘いところにいけば、どの打順からも一発があるのは分かっていたし、本塁打は一番避けたいところだった」と詰めの甘さを嘆いた。
熱い思いをたぎらせた。バックネット後方の特等席に、尊敬する桑田を招いた。松井秀との2度目の勝負もあった。試合開始5時間以上も前の午後1時42分に球場入りし、すぐに、誰もいないグラウンドに足を踏み入れた。
シートのかけられたままのマウンドに立ち、2回、腕を振った。そして、自分に誓った。「三振を捨てて、なるべく少ない球数で長いイニングを投げよう」スタイルをあえて変えた。試合での最初の空振りはAロッドへの46球目。110球を投げ、空振りはたった5球。ムダ球を減らし、勝負を急いだ。運命の2本のアーチは、2球目と初球だった。
自身3連敗で、ついに11敗目。日本人メジャー投手1年目としては02年ドジャースの石井一久(14勝10敗)を抜くワーストの数字だ。8月4日を最後に、4試合白星から見放されている。「すべて自分の責任」残りのシーズン先発予定は5試合。勝って悔しさを晴らすしかない。
レ軍・フランコーナ監督「こういう試合では一つや二つのミスが致命傷になる。ジーターの一発は、外へのカットボールが内に入りすぎた。ジョニー(デイモン)のは完全なコントロールミス。あそこに投げたのは悔やまれる。距離が短ければ、と思っていたのだけどね」
参照元:スポーツ報知