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◆ドジャース5―0ジャイアンツ(31日・ロサンゼルス) ジャイアンツの藪恵壹投手は5点リードされた7回に3番手として、2005年9月29日以来3年ぶりのメジャー登板を果たし、1回を1安打無失点だった。
1死から左前打を許したが、強打者ジョーンズを遊ゴロ併殺に仕留めて3人で切り抜けた藪は、「最後は併殺を取りたいところで取れた。スライダーでうまく引っかけさせた」と満足そうに話した。
藪恵壹投手「目の前の打者を抑えることだけに集中した。5回くらいから早く出してくれないかなと思っていた。いい感じで投げられた。キャンプからずっと緊張感を持ってやってきたのでこれからも続けたい。先は長い。打者1人、1球を大事にしたい」
参照元:スポーツ報知
◆カブス3―4ブルワーズ(31日・シカゴ) デビュー戦で9回に同点3ランを放ったカブスの福留孝介外野手は、チームの敗戦もあり、淡々とした口ぶりだった。
―3安打は。
「結果が出たのはたまたま。きょうで終わりじゃない。あした、あさってと続けていければ」
―初戦の気分は。
「普通に、いつも通り。緊張もなかった。普段の自分で入れた」
―2安打は初球を打った。
「(米国でも)僕のやることは変わらない。ファーストストライクを打っていく姿勢でやってきたから」
―同点本塁打の打席では何を考えていたか。
「どうやって次につなげられるかを考えた。アウトを一つでもやるわけにはいかなかった。一番いい結果と言えば、いい結果」
―これまでの海外での試合との違いは。
「今までも(海外で)日本での試合と変えたことはない。やってきたことしかできない。それができた一日だった」
―キャンプとの違いは。
「キャンプと変えているものはない。ただ(開幕で)気持ちが入ったのは確かだと思う」
―メジャーで戦う手応えは。
「1年間やってみないと…」
参照元:スポーツ報知
◆カブス3―4ブルワーズ(31日・シカゴ) カブスの福留孝介外野手は「5番・右翼」で先発出場し、0―3の9回裏に中堅右へ同点の1号3点本塁打を放つ衝撃デビューを果たした。
日本選手がデビュー戦で本塁打を放ったのは2004年の松井稼頭央内野手(当時メッツ)、06年の城島健司捕手(マリナーズ)に次いで3人目。福留は初打席で中越え二塁打した後、四球、中前打、本塁打と3打数3安打3打点の大活躍だったが、チームは延長10回、3―4で敗れた。
福留はPL学園高、日本生命を経て、中日時代に2度首位打者を獲得。昨年オフにカブスと4年間総額4800万ドルの大型契約を結び移籍した。
福留孝介「いつも通り、緊張もなかった。後ろにつないでいこうと思って、引っ張れる球を待っていたら、たまたま本塁打になった。(キャンプと違い)気持ちが入っていたのは確かだと思う。(3安打は)やっぱりチームが勝たないと意味がなくなってしまう。ファンの声援はうれしかった」
参照元:スポーツ報知
◆ヤクルト10―2巨人(30日・神宮) 巨人が、50年ぶりの屈辱を喫した。5回に李承ヨプの適時二塁打で追いついたが、中継ぎ陣が崩壊。6回には2番手・吉武、7回には西村健、越智がつかまり、2―10で大敗した。ヤクルトに開幕3連敗したのは、国鉄時代の1958年以来。自慢の強力打線も毎回の11安打をしながら、タイムリー欠乏症のままだ。4月1日からはライバル・中日と3連戦。「東京ドームから切り替えて戦います」という原監督の言葉を信じたい。
イニングと投手陣は違っても、負け方は前夜のVTRを見ているようだった。同点から巨人中継ぎ陣が、音を立てて崩れた。「見ての通りですね。考えないといけません」試合後、原監督は中継ぎ陣のテコ入れを示唆した。尾花投手総合コーチも、同じセリフを口にした。崩壊―そんな2文字しか当てはまらない散々の内容だった。
2点差を追いついた直後の6回、指揮官が「順番からいえば、一番格が上のピッチャー」と送り出した2番手の吉武が、踏ん張れなかった。29日の試合でピンチを切り抜けた右腕は、押し出し四球と適時打、6打者に対し3安打2四球でワンアウトを取っただけでマウンドを降りた。7回には西村健が2死から適時打を浴び、越智が福川にグランドスラムを食らってジ・エンド。2イニングで8失点という悪夢のような現実で、接戦は凡戦に早変わりした。
打線は毎回の11安打と今季初めて2ケタ安打を記録したが、連打は1度だけで、つながりを欠いた。5回までに2点差を追いつき、6回2死二塁では好投の栂野に代えて代打、亀井を送ったが、勝ち越すことはできなかった。その直後に投手陣が打ち込まれた。負の連鎖を断ち切れなかった。冒頭の指揮官の言葉通り、試合後には寺内に代わり、中継ぎ左腕、藤田の昇格が決まった。
試合前のミーティングで、指揮官はナインをこう鼓舞していた。「焦ることはない。力はある。必ず自分たちのペース、流れになる時がくる。今は一瞬、一瞬のプレーに全力を注いでくれ」しかし、投打の歯車がかみ合うことはなく、最後まで流れを引き寄せることはできなかった。
4月1日からは中日、阪神というライバルとの6連戦が始まる。クラブハウス前で指揮官は足を止めた。「全力で戦ってこういう悔しい結果になった。ただ、ペナントレースにおいて3連敗は、昨年だって経験している。東京ドームから切り替えて戦います」と声を張り上げた。中日初戦は、エース上原が満を持して登板する。流れを変える好機である。02年は開幕3連敗から頂点に立った。6年ぶりの日本一奪回へ向け、再スタートを切る。
◆1958年の巨人開幕3連敗 ○…4月5日から国鉄スワローズと3連戦。開幕戦でゴールデンルーキー・長嶋茂雄がデビュー。しかし、金田正一から4打席4三振し、チームも1―4で敗れた。第2戦も2―4、第3戦も3―4。だが、5月に6連勝を含む16勝4敗と波に乗り、5月25日に単独首位に立ってから1度も譲ることなく、4年連続のリーグVを達成した。
巨人・原監督「中継ぎは見ての通りですね。(入れ替えは)これから考えないといけない。(阿部は)ペナントレースは長いですから。(欠場は)決まっていたことです。(3連敗は)全力で戦ってこういう悔しい結果になった。昨年だってペナントレースで3連敗はあった。東京ドームから切り替えていきます」
参照元:スポーツ報知
◆ヤクルト10―2巨人(30日・神宮) 冷たい雨を切り裂いた打球は、静まり返った左翼スタンドに消えた。笑顔で右腕を突き上げる福川を、笑顔のナインが迎える。4点をリードした7回2死満塁。正捕手のチーム1号となるグランドスラムが、勝負を決めた。02年以来、6年ぶりの開幕3連勝だ。
11安打で10点。1、2戦目は逆転勝ち。この日は、5回に追いつかれる展開だったが、終盤一気に突き放した。3試合で投げた延べ12人のリリーフ陣は、11回2/3を無失点。「1試合に1本だけでも、その1本がいいところで出ている。リリーフ陣もランナーは出すけど、粘り強く投げてくれている」と高田監督は笑った。
巨大戦力を意地で打ち砕いた。キャンプイン前夜の1月31日。全選手を集めた宮本キャプテンは「開幕の巨人戦は、絶対に3連勝するつもりでやるぞ!」とゲキを飛ばした。主砲とエースが移籍した因縁の相手との開幕シリーズ。機会があるたびに「開幕は絶対3連勝する」と言い続け、全選手にその意識が浸透した。
指揮官には別の思惑もあった。「3連勝と言っておけば、2勝1敗でも負けた理由を考える」目標を高く設定し、選手が自ら課題を考える下地をつくった。「3連勝なんて誰も信じてなかったでしょ。言った本人が信じてないんだから」と試合後、本音が漏れた。
神宮での3連勝スタートは、球団史上初の日本一に輝いた78年以来、30年ぶり。宮本は「この3試合の気持ちを、いかに持ち続けられるか」と長いシーズンを見据えた。前年最下位チームが、開幕で前年の優勝チームを3タテ。自信と勢いを手にした若いツバメが、下馬評を覆しセ界を面白くする。
◆加藤あと1死で ○…大学・社会人ドラフト1巡目の加藤が、プロ初登板初先発。初勝利にあと1アウトと迫ったが、李に同点の左中間適時二塁打を許し降板した。4回2/3を7安打2失点の内容に、加藤は「試合をつくったことは納得しているけど、リードを守れなかったのは課題。5回は投げたかった」。高田監督は「合格。次よくなるという期待感もあった」と評価していた。
参照元:スポーツ報知
◆楽天3―1日本ハム(30日・Kスタ宮城) 楽天は2日続けて本拠地で快勝。4連勝で5割に復帰だ。この日も日本ハムに先制を許したが、5回に打線が奮起。1―1とした後に、4番・フェルナンデス内野手(33)が右前へ2点タイムリー。リーグトップの10打点に到達した絶好調助っ人の活躍で逆転に成功した。先発・朝井秀樹投手(24)の熱投に加え、この日は救援陣も好投して単独3位に“浮上”した。
開幕の出遅れを一気に取り返す4連勝。フェルナンデスは、手応え十分の快進撃に満面の笑みを浮かべた。「去年より間違いなく強くなってる」勝利をつかむごとに自信を深めていくナイン。その原動力として、頼れる助っ人はこの試合でも勝負強さを発揮した。
5回だ。2死二、三塁。1―1の場面で打席に立つと、集中力を高めた。「きょうは外ばかり攻められていたので、右方向への打撃を意識した」カウント1―0から外角の直球にバットを合わせ、狙い通り右前へと運んだ。値千金の勝ち越し2点タイムリーは、早くも2ケタに突入するリーグトップの10打点目。「打点は勝つために重要なものだからね」チームを勝利へと導く、大満足の一打だった。
今季にかける思いは半端ではない。ソフトバンクと対戦した4日のオープン戦後、フェルナンデスは宿舎で野村監督の元へ出向き、2時間以上も話し込んだ。「みんなファイトが表に出ていない」と訴え、何度も「優勝したい」と口にしたという。「共通の考えを分かち合えた」とフェルナンデス。ノムさんが「こんなことは初めて。あいつは相当やる気だ」と感心する決意表明だった。
ここまでは、その言葉を実証する活躍ぶり。「どことやっても勝つ自信があるよ」と胸を張る。チームの行方を大きく左右する山崎武との「打の2枚看板」。今年は期待して良さそうだ。
◆始球式にサンドウィッチマン登場
○…仙台出身でM―1グランプリ覇者のお笑いコンビ、サンドウィッチマンが始球式に登場。練習中には野村監督へのあいさつに挑戦。伊達みきおが「いつもぼやきを楽しみにしています」と話すと、笑顔で応じていたノムさん。2人が立ち去った後には「苦労人なの? そういう人は好きだな」と言いながらも「ただ、頭が気にくわん」と伊達の金髪にケチをつけることも忘れなかった。
参照元:スポーツ報知
◆阪神7―0横浜(30日・京セラドーム大阪) 移籍後初めてのヒーローインタビュー。FA砲は「初めまして、新井です」と胸を張って自己紹介した。京セラDの阪神ファンは拍手を送り、歓声を上げて大歓迎した。開幕3試合目にして早くも、猛虎の新スターと認められた。
金本だけが「不合格。0点や」と激辛採点した、きまじめなお立ち台デビュー。「そんな…。最初から気の利いたことを言えるわけがないですよ」頭をかいたヒーローだが、プレーは文句なしの100点満点だった。
1回無死一、三塁で巡ってきた第1打席は、右前へ運ぶ先制タイムリー。4回2死二、三塁で左前2点適時打。さらに、6回2死一、三塁では右中間二塁打でダメ押しの2点をたたき出した。3打数で3本の安打がすべてタイムリー。5打点を挙げる大活躍だった。
「チームメートやファンに乗せてもらっている感じです」FAで移籍してきた選手にのしかかるプレッシャーを、3試合連続安打ではねのけた。「まだ始まったばかり。これから、いろんなことがあると思う」と気を引き締めたが、最高の船出に少しだけ息をついた。
バットだけではない。1回2死二塁で今岡の二塁右への内野安打の間に、二塁走者の新井は果敢に三塁を蹴り、2点目のホームへ滑り込んだ。「迷わずに手を回すようなスピードで三塁に向かってきてくれた。打つだけの選手じゃない」三塁ベースコーチの和田コーチが大絶賛した。
1、2戦目は金本が計4打点。3戦目は新戦力が大暴れ。岡田監督は「後ろにカネ(金本)がいるから(相手は)新井と勝負せざるをえない」と、新3、4番コンビの破壊力に手応えをつかんだ。地元開幕3連戦3連勝は、1956年(対広島、甲子園)以来、実に52年ぶりの快挙。チーム得点が12球団最低だった昨季の貧打とは、おさらばした。
◆福原3年ぶり完封 ○…福原が先頭打者を6度も出塁させながら、2005年6月9日のオリックス戦(大阪D)以来、3年ぶりの完封勝利。「バテました。最後は体がつってましたよ」岡田監督も「去年と比べたら雲泥の差」と一安心。昨季は規定投球回に達した投手が1人もいなかったが、開幕戦の安藤に続き、今季は頼れる男がまた1人帰ってきた。
参照元:スポーツ報知
北京五輪野球の日本代表・星野仙一監督(61)は31日、田淵ヘッドら3コーチと、都内の日本オリンピック委員会(JOC)を表敬訪問。竹田恒和会長(60)らと約20分間にわたって会談した。
同会長から「最高のチームで臨んでほしい。野球が勝てば、日本選手団に活力が出ますからね」とエールを送られると、星野監督は「チームスポーツで成績を残せば、国中が盛り上がる。やるしかないですね」と、あらためて金メダルの獲得を誓っていた。
参照元:スポーツ報知
◆第80回選抜高校野球大会第10日(31日・甲子園) 3回戦の残り1試合を行い、沖縄尚学(沖縄)が昨秋の四国大会を制した明徳義塾(高知)を3―1で下し、ベスト8が出そろった。
OBで第71回大会優勝時のエースだった比嘉監督が率いる沖縄尚学は1回に西銘が先制の2点本塁打を放ち、4回にも東浜の適時打で1点を追加。東浜が明徳義塾の反撃を8回の1点に抑え7安打完投し、3年ぶりの準々決勝進出を果たした。
4月1、2の両日は準々決勝を行い、4日が決勝。
参照元:スポーツ報知
ロイヤルズが29日、開幕ベンチ入りメンバーを発表。右足内転筋を痛めて治療に専念する野茂英雄投手(39)は開幕25人枠から正式に外れた。野茂はこの日チームを離れ、アリゾナ州サプライズへ向かった。今後は3Aオマハに所属し、当面はマイナーキャンプでリハビリに取り組む。野茂は「残念です。早くけがを治してメジャーで投げられるようになればいい」とシーズン中のメジャー昇格を誓った。
参照元:スポーツ報知
ジャイアンツは30日、3年ぶりのメジャー昇格を目指していた藪恵壹投手(39)が開幕メンバーの25人に入ったと発表した。新しい背番号は「22」に決定。
マイナー契約の招待選手でキャンプに参加していた藪は、オープン戦9試合に登板し、防御率4・11だったが、ジャイアンツ投手陣に故障者が出たことなどもあり、開幕メジャー入りした。
藪が監督室に呼ばれたのは、選手登録締め切りの2時間前。球団はこの日、ベテラン左腕のクラインを戦力外にして、中継ぎで長いイニングを任せられる藪をメジャー枠に入れる決断をした。藪は「どちらを言われるかドキドキした。マイナーでも受け入れるつもりだった」と話した。
藪恵壹投手「この2年間は何に拘束されることなく、いろんなことを考えることができた良い時間だった。ここからが本当の戦い。さらに気合を入れて臨みたい」
参照元:スポーツ報知
結婚を発表した松井秀喜外野手のヤンキースは31日、本拠地にブルージェイズを迎え2008年のシーズンをスタートさせる。
松井秀は「8番・指名打者」で出場。「手術明けですし、決して体調は万全ではない。そういう意味でもいいスタートを切れたらいいですね」と話した。
◆王建民、初の開幕投手
○…初の開幕投手を務めるヤンキースの王建民は、開幕戦の31日に28歳の誕生日を迎える。「今までで最高の誕生日プレゼント」と大舞台に臨む。球団によると、台湾出身選手の開幕投手は初。アジア出身では、日本の野茂、松坂と韓国の朴賛浩に続く。
参照元:スポーツ報知
◆ドジャース8―0レッドソックス(30日・ロサンゼルス) ドジャースの黒田博樹投手は先発で4回を投げ無安打1四球で無失点に抑え、6三振を奪ってオープン戦を終えた。
黒田が地元ファンの前で、昨年のワールドシリーズ覇者レッドソックス相手に好投を演じオープン戦最終登板を、最高の形で締めた。黒田は「ずばぬけてこれがというのはないが、フォークが安定して投げられた」と、本来の投球が戻りほっとした表情を見せた。
参照元:スポーツ報知
◆ヤクルト6―3巨人(29日・神宮) 11残塁の大拙攻で原巨人がまさかの連敗スタートとなった。初回、阿部、谷の連続タイムリーで3点を先取しながら、そこからチグハグな攻撃。5、6回と1死一、三塁の好機を作りながら犠飛すら打てず。不調ながら古巣・ヤクルト相手に6回3失点と粘ったグライシンガーを援護できなかった。7回、中継ぎ陣の乱調で致命的な3点を奪われ、惨敗。3年目右腕・栂野がプロ初先発する30日は打線爆発で初勝利をプレゼントする。
バウンドの高いゴロが前進守備の頭上を越え、中前へ抜けた。7回裏無死満塁。スイッチしたばかりの山口が、ガイエルに2点適時打を浴びたシーンだった。決してクリーンではない当たりが決勝打という現実が、悪い流れを象徴していた。同点のこの回から登板した西村健が、安打と連続四球で最大のピンチを招き降板。中継ぎ左腕がマウンドに上がったが、続く宮本にも連続タイムリーを食らい、試合は決まった。
西村健、山口の2人が、5打者に対し3安打2四球とワンアウトすら取れなかった。終盤での3失点が黒星に直結した。「ああいう場面でこそ、自分の力を出さないといけない」キャンプからの成長株として2人の活躍を期待していた原監督は試合後、もどかしそうだった。伊原ヘッドは、怒りを隠そうともしなかった。「がむしゃらにいっていない。ボールがおじぎしている。置きにいっている。技術以前の問題。もっと気持ちを前面に出していかないと。若いんだから」両投手の姿勢を語気鋭く嘆いた。
結果的には中継ぎ投手が敗戦の矢面に立ったが、負の連鎖は打線から始まっていた。初回に3点を先取したが、2回以降はゼロ行進の「スミ3」。4~6回までは3イニング連続で先頭打者が出塁も得点につながらなかった。5回1死一、三塁と犠牲フライでも勝ち越す場面では阿部が、6回の同じ状況では二岡の代役2番の木村拓が凡退で1点が遠かった。グライシンガーはバントを決められなかった。原監督は「4点目がなかなか取れなかった。それがこういうゲーム展開になった」と分析。篠塚打撃コーチは「きょうは5、6回。犠牲フライは昨年からの課題だった。もっと個々が工夫しないと」と奮起を促した。
開幕戦に続き、投打の歯車がかみ合わず、昨年の最下位チームに、まさかの連敗スタート。二岡が登録抹消された試合前の重苦しい空気を吹き飛ばすことができなかった。30日の第3戦は、プロ3年目の栂野が先発予定。敵地での3連敗を阻止するためにも、若武者らしい、流れを引き寄せるような快投を期待したい。
巨人・原監督「グライシンガーは粘り強く3点で抑えたんだけどね。(打線が)4点目をなかなか取ることができなかった。それがこういうゲーム展開になった。(7回の若い中継ぎは)ああいう場面で自分の力を出さないといけない」
参照元:スポーツ報知
◆阪神4―3横浜(29日・京セラドーム大阪) 低い弾道の打球が右翼フェンスをかすめるように越えていった。今季のチーム初本塁打を放ったのは、頼れる主砲・金本だった。2―1の6回1死から、初球の136キロの直球を強振。「3番の新井がしようもないバッティングだったので、なんとしても流れを変えたかった」と、試合後のお立ち台で場内の爆笑を誘った。
攻守にわたるアニキショーに、観客が沸いた。まずは1回1死一、三塁から右翼線へ先制の適時二塁打を放つと、3回にも1死から右前安打。3安打猛打賞とともに、圧巻は9回の守備だ。1死から仁志の放った大飛球を、フェンスに激突しながら好捕。みぞおちを強打しながらも、ボールを手放さなかった。
「怖さ? 思う時間も暇もない」と、身の危険も顧みない全力プレー。昨年10月の左ひざ手術の影響で、ぶっつけ本番に近い状態でのスタートだったが、チームの柱として文句なしのパフォーマンスを見せ、メモリアルの数字もカウントダウンに入った。通算2000安打まではあと9本。400本塁打まではあと5本に。「内容あるヒットをたくさん打ちたい」と誓う鉄人に、虎党から大きな拍手が送られた。
参照元:スポーツ報知
◆西武10―4ソフトバンク(29日・西武ドーム) お待ちかね、爆笑ステージの開演だ。すっかり所沢名物になった石井一の「お笑いヒーローインタビュー」。日本通算100勝目を挙げた記念すべきお立ち台だというのに、「どんな感じのマウンドだったって? 普通ですけど」とやって観客は大爆笑だ。
「(投球内容は)だらしなかったけど、30何歳だっけ? 35歳なりにしっかり投げました」とトークはさえ渡った。本当は34歳。自分の年齢さえ間違えるオトボケぶりに「通算100勝も自分の年齢も興味ないですよ。数字で興味あるのは血糖値だけ」とボケた。
それでも、ベテランの味で節目の勝利となる2勝目を手繰り寄せた。立ち上がりこそ制球が甘く、特に直球を痛打されたが、走者がいなくてもセットポジションで投げるなど工夫してしのいだ。3回以降はスライダーとカーブを中心に投球の組み立てを変え、立ち直った。
圧巻は3回2死からだ。多村を空振り三振に仕留めると、続く4回は松中、柴原を外角低めへの絶妙なスライダーで空を切らせ、最後は松田をこの日最速の142キロ直球で見逃しK。4者連続の奪三振ショーでファンを魅了した。「試合はここ、というところがある。中盤を安定していけばリリーフに回せるし」飄々(ひょうひょう)と投げていて、実はしっかりと計算づくなのだ。
「長いことやっていれば100勝ぐらいしますから」と言いつつ、記念のウイニングボールをポケットにそっとしまい込んだ。「家に(記念球は)何個かあるけど、マジックで書いてないから何がなんだか。そこそこ大事なボールだとは思うけど」また笑わせた。栄光の軌跡よりも、チームの勝利、そしてファンの笑顔。石井一の勝利の数だけ幸福がある。
▼L石井一が通算100勝 西武・石井一久投手(34)が29日の対ソフトバンク2回戦(西武D)に先発して勝利投手となり、通算100勝を達成した。プロ野球125人目。初勝利はヤクルト時代の93年8月3日の対阪神14回戦(甲子園)。
参照元:スポーツ報知
◆イースタン・リーグ ヤクルト4―1日本ハム(29日・戸田) 怪物が狙われた。日本ハムの中田翔内野手(18)が29日、イースタン・リーグのヤクルト戦(戸田)に「3番・三塁」で先発出場。打撃は3打数1安打だったが、守備で2度セーフティーバントを決められ、水上2軍監督から直接指導を受けた。
自信を深めつつある三塁の守備に落とし穴があった。初回の三輪、3回の上田に三塁前にセーフティーバントを決められた。俊足の左打者に対し、守備位置が深く警戒心も薄かった。ゴロ処理には進歩を見せていた中田だが、「2回やられたのは失敗」と反省するしかなかった。水上2軍監督は同じミスを繰り返した怪物に苦言を呈した。「なめられてる。しかも2軍選手に、なめられてるんだ」試合後は早速、守備位置を指導。バント処理の練習を実戦で生かせなかったルーキーに、「悔しいと思えば、相手を威圧するくらい前に出ていい。また同じミスをしたら怒る」と厳しく接した。
三塁手として大成を望むからこそ、試合直後に敵地での公開指導に踏み切った。「次は私を見て“アウトにしたぞ!”と怒ってキレてくれればいい」指揮官は反骨心が強い中田の“逆襲”に期待した。
参照元:スポーツ報知
◆楽天7―2日本ハム(29日・Kスタ宮城) 楽天・田中が4安打2失点、6奪三振の完投で昨季のパ・リーグ王者の日本ハムを退け、今季初勝利と3年ぶり本拠地開幕白星を飾った。初回に2失点しながら、打たせて取る投球に切り替えるクレバーさで2回以降は無失点。永井と岩隈に続き、球団初となる3投手連続の完投勝利でチームも3連勝。「投手王国・楽天」の勢いが止まらない。
グラブをパチンとたたいて、田中が今季初勝利をかみしめた。本拠地開幕戦のお立ち台はマー君のためのものだ。2年目右腕は2万人を超える観衆を前にして、もはや貫録すら醸し出している。「全部投げるつもりでマウンドに上がりました」4安打2失点、6奪三振の完投劇。チームの3連勝もたぐり寄せた。
永井、岩隈が連続完封した後を継いで立ったマウンドは出ばなをくじかれた。1回2死一塁から、スレッジに先制2ランを献上。カウント1―3から不用意な直球だ。しかし、そこで立ち直るのが昨季の新人王。打たせて取る投球に切り替え、2回からゼロを8つ並べた。あえて三振を狙ったのは6回1死一、三塁の危機だけ。結果的にダイエーが03年4月に記録して以来となる3投手連続の完投勝利を飾った。
田中はイメチェンしていた。女房役の嶋とやりとりを重ね、最大の武器に選んだのがシュート。直球、スライダーとフォークで三振量産の力業を、この日は捨てた。「打たせるのも面白い。それに気づきました」実に淡々と。気がつけば凡打の山だ。「誕生日(11月1日)ですね」という111球の省エネ完投だった。
球団ホームページにブログを開設。自分の言葉でファンに向けてメッセージを発進するようになった。昨オフから連絡を取ることが難しくなっている両親にも快投のマウンドから「元気です」のあいさつ。実家の兵庫・伊丹から駆けつけた父・博さんらを喜ばせた。
開幕前の仙台、18日の全体練習で野村監督から「本拠地開幕は頑張ってくれ」と告げられた。ノムさんが「去年と比べればよくなかった」と口をすぼめるのも、大きな信頼の証しだ。「調子が悪くても、こういう投球で勝ちが付けられればいい」と言い切るマー君は、間違いなく成長を続けている。
参照元:スポーツ報知