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◆ヤクルト10―2巨人(30日・神宮) 冷たい雨を切り裂いた打球は、静まり返った左翼スタンドに消えた。笑顔で右腕を突き上げる福川を、笑顔のナインが迎える。4点をリードした7回2死満塁。正捕手のチーム1号となるグランドスラムが、勝負を決めた。02年以来、6年ぶりの開幕3連勝だ。
11安打で10点。1、2戦目は逆転勝ち。この日は、5回に追いつかれる展開だったが、終盤一気に突き放した。3試合で投げた延べ12人のリリーフ陣は、11回2/3を無失点。「1試合に1本だけでも、その1本がいいところで出ている。リリーフ陣もランナーは出すけど、粘り強く投げてくれている」と高田監督は笑った。
巨大戦力を意地で打ち砕いた。キャンプイン前夜の1月31日。全選手を集めた宮本キャプテンは「開幕の巨人戦は、絶対に3連勝するつもりでやるぞ!」とゲキを飛ばした。主砲とエースが移籍した因縁の相手との開幕シリーズ。機会があるたびに「開幕は絶対3連勝する」と言い続け、全選手にその意識が浸透した。
指揮官には別の思惑もあった。「3連勝と言っておけば、2勝1敗でも負けた理由を考える」目標を高く設定し、選手が自ら課題を考える下地をつくった。「3連勝なんて誰も信じてなかったでしょ。言った本人が信じてないんだから」と試合後、本音が漏れた。
神宮での3連勝スタートは、球団史上初の日本一に輝いた78年以来、30年ぶり。宮本は「この3試合の気持ちを、いかに持ち続けられるか」と長いシーズンを見据えた。前年最下位チームが、開幕で前年の優勝チームを3タテ。自信と勢いを手にした若いツバメが、下馬評を覆しセ界を面白くする。
◆加藤あと1死で ○…大学・社会人ドラフト1巡目の加藤が、プロ初登板初先発。初勝利にあと1アウトと迫ったが、李に同点の左中間適時二塁打を許し降板した。4回2/3を7安打2失点の内容に、加藤は「試合をつくったことは納得しているけど、リードを守れなかったのは課題。5回は投げたかった」。高田監督は「合格。次よくなるという期待感もあった」と評価していた。
参照元:スポーツ報知