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◆楽天7―2日本ハム(29日・Kスタ宮城) 楽天・田中が4安打2失点、6奪三振の完投で昨季のパ・リーグ王者の日本ハムを退け、今季初勝利と3年ぶり本拠地開幕白星を飾った。初回に2失点しながら、打たせて取る投球に切り替えるクレバーさで2回以降は無失点。永井と岩隈に続き、球団初となる3投手連続の完投勝利でチームも3連勝。「投手王国・楽天」の勢いが止まらない。
グラブをパチンとたたいて、田中が今季初勝利をかみしめた。本拠地開幕戦のお立ち台はマー君のためのものだ。2年目右腕は2万人を超える観衆を前にして、もはや貫録すら醸し出している。「全部投げるつもりでマウンドに上がりました」4安打2失点、6奪三振の完投劇。チームの3連勝もたぐり寄せた。
永井、岩隈が連続完封した後を継いで立ったマウンドは出ばなをくじかれた。1回2死一塁から、スレッジに先制2ランを献上。カウント1―3から不用意な直球だ。しかし、そこで立ち直るのが昨季の新人王。打たせて取る投球に切り替え、2回からゼロを8つ並べた。あえて三振を狙ったのは6回1死一、三塁の危機だけ。結果的にダイエーが03年4月に記録して以来となる3投手連続の完投勝利を飾った。
田中はイメチェンしていた。女房役の嶋とやりとりを重ね、最大の武器に選んだのがシュート。直球、スライダーとフォークで三振量産の力業を、この日は捨てた。「打たせるのも面白い。それに気づきました」実に淡々と。気がつけば凡打の山だ。「誕生日(11月1日)ですね」という111球の省エネ完投だった。
球団ホームページにブログを開設。自分の言葉でファンに向けてメッセージを発進するようになった。昨オフから連絡を取ることが難しくなっている両親にも快投のマウンドから「元気です」のあいさつ。実家の兵庫・伊丹から駆けつけた父・博さんらを喜ばせた。
開幕前の仙台、18日の全体練習で野村監督から「本拠地開幕は頑張ってくれ」と告げられた。ノムさんが「去年と比べればよくなかった」と口をすぼめるのも、大きな信頼の証しだ。「調子が悪くても、こういう投球で勝ちが付けられればいい」と言い切るマー君は、間違いなく成長を続けている。
参照元:スポーツ報知