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◆阪神5―1広島(16日・甲子園) 「阪神特急」が止まらない! 打撃不振の今岡を外し、代役5番に葛城、サードに関本を起用した岡田采配がズバリと的中。1点リードの6回、その初スタメンコンビの活躍でダメ押しの3点を奪い、4連勝を決めた。2リーグ分立後では球団初となる開幕6カード連続勝ち越し。先発・下柳も3年ぶりの完投で3連勝を飾るなど、記録ずくめの猛ダッシュだ。
神がかりな強さがかいま見えた。1点リードの6回1死満塁。右翼線を破ったダメ押しの2点二塁打に、岡田監督が顔を上気させ、ベンチから身を乗り出した。立役者はこの打席まで6の0、今季初スタメンで三塁に入った関本なら、舞台を演出したのも初スタメンの5番・葛城。打つ手すべてが魔法のように当たった。
「きのうのゲームが終わって、きょうの打順は決めてたんで」と、指揮官が事もなげに言ってのけた。打率が1割6分1厘まで落ち込んだ5番・三塁の今岡を外した。2日の対戦で、この日先発の宮崎から2安打を放ったフォードも外した。開幕ダッシュのさなかの打線改造。ここに猛虎の強さが“凝縮”された。
初回、3回と2度あった得点圏で凡退した葛城は「結果が欲しかった」と、6回無死一塁の第3打席で一塁線突破の二塁打。チャンスを広げた。絶不調の今岡が守り続けたポジションを、じっと待ちかまえていた関本も「ずっと調子はよかった。出られる日まで調子がもってくれれば、というのが正直な思いでした」と声を絞り出した。
控え組は静かにキバを研ぎながら待ち続けた。虎の将も「(2人を)出す必要がないゲームが続いてただけ。野球やから(先発で)9人しか出られへんのやから」と、投入のタイミングを探っていた。こうして「あうんの呼吸」が生まれた。
広島に連勝し、開幕から6カード連続勝ち越しに成功。これは2リーグ分立以降、球団史上初の快挙となった。自らのタクトで呼び込んだ勝利にも「それはもう、選手みんなが頑張ってる結果」と、岡田監督はあくまでベンチ一丸を強調した。就任5年目。「天命を知る」という50歳。天命とは、もちろん独走でのリーグV奪回だ。
参照元:スポーツ報知