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◆中日6―1巨人(16日・ナゴヤドーム) 内海でもダメか―。巨人が中日に逆転負けで、2リーグ制後では84年に並ぶワーストの16試合目で今季10敗目を喫した。初回に1点をもらった先発・内海は、すぐ裏に3点を失った。6回には3連打でKOされて6失点。打線も3年ぶり先発だった中日・川井に、阿部の適時二塁打で奪った“スミ1”に終わった。快勝した首位・阪神とのゲーム差は7・5。ライバル相手の3タテだけは許されない。
視線はうつろだった。内海の出来を問われた原監督は「う~ん、ねえ…」と言ったきり5秒間、言葉を探し続けた。それでも「言葉が出てこないな」と続けた指揮官の本音が、なかなか波に乗れないチームの現状を的確に表していた。
先発左腕の乱調が誤算だった。初回、1点をもらったが、立ち上がりから制球が定まらない。スライダーは抜け、直球も真ん中に集まる。2死一、三塁から和田の適時二塁打、さらに満塁から中村紀の2点適時打で勝ち越しを許し、すぐに主導権を手放した。
2回以降も制球に苦しんだ。それでも球を低めに集めてピンチをしのいだが、6回にウッズ、和田、森野に3連打を浴び、4点目を与えたところで降板。結局5回0/3を6失点で今季2敗目。昨季4勝1敗と好相性の中日相手に、今季は早くも2連敗となった。「調子? 分からないです。また次、がんばります」指揮官同様、26番も言葉を振り絞った。
波に乗れないのは内海だけでなく、打線も同じだった。05年9月24日の中日戦(ナゴヤD)以来の対戦となった川井対策は行っていたが、阿部の適時二塁打で初回に1点を奪ってから、二の矢が放てない。
運もなかった。6回も無死一塁からランエンドヒットを仕掛けたが、小笠原の打球は二塁ベースカバーに入りかけた荒木の正面へ転がり、最悪の併殺打となった。130キロ台中盤の直球ながら、テンポ良く投げ込む左腕に6回まで6安打に抑えられた。「強いチームにはツキがあり、弱いチームにはツキがないということ」伊原ヘッドコーチは苦虫をかみつぶした。16試合目での10敗到達は、1950年の2リーグ制以降では、84年に並んでワーストとなるペース。首位・阪神とは、7・5ゲーム差まで開いた。
打開策は何か。原監督は個人個人の奮起を求めている。「1人1人がもっともっとパワーアップをしなければいけない。そうじゃないと、なかなか相手と四つに組んで戦えない」全員が相手を圧倒する気迫で立ち向かわなければ、浮上のきっかけは見えてこない。
巨人・原監督「(先手は取ったが内海が粘れない?)う~ん、ねえ。そうだねえ。言葉が出てこないなあ。ひとりひとりがもっとパワーアップするということですね。そうじゃないと、相手と四つに組んで戦えない」
参照元:スポーツ報知