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ヤンキースの井川慶投手(28)が球団首脳のリリーフ起用案に「NO」を突きつけた。12日、故郷の茨城・大洗海岸で自主トレを公開。ヤ軍のキャッシュマンGMが左の中継ぎとして考えていることに対して、「リリーフは無理。先発を目指す」と拒否する姿勢を示した。メジャー移籍2年目の今季、先発に定着するため調整の見直しも決意。自己流で汚名を返上する覚悟だ。
置かれた立場を思わせる「逆風」にさらされた大洗海岸で、井川は砂浜を走った。メジャー1年目の昨季はマイナー落ちを経験し、米メディアにはトレード要員として報じられた。起用法にこだわっていられる立場ではないが、「僕は先発しかできない。そこで結果を出す」と汚名返上へ強い意志を示した。
発端は、キャッシュマンGMの発言だった。地元紙のインタビューで、中継ぎ要員の一人として井川の名前を挙げた。球団トップの構想について、井川は「僕は中継ぎでは結果は出ない。日本でダメだったのに、メジャーで結果が出るわけない。そんなに器用ではありません」と反論。中継ぎ指令に拒否の姿勢を打ち出すとともに、先発への強いこだわりを見せた。
球団首脳への造反とも受け取られかねないが、井川なりの裏付けがある。阪神時代、中継ぎ(リリーフ)には苦い記憶しかない。11登板で1勝1セーブ、防御率4・30。合計23イニングで被安打17、与四死球13、11失点を残している。日本で5年連続2ケタ勝利をマークした先発への意地とこだわり、何より2年目の自信が中継ぎ拒否につながっている。
自信が過信に陥らないよう、調整法も見直す。「流れがわからなかった」と振り返る昨年のキャンプは、初日のブルペンで初球から大暴投。投げ込みも足りず、肩が仕上がらないままシーズンへ突入した。ようやく納得できるようになったのは、マイナーで先発ローテーションを守った夏場以降だった。
これらの失敗を踏まえ、昨年末から投げ込みを開始。1年前は1度も入らなかったブルペンにも今月中に入り、2月15日のキャンプインに万全の状態に仕上げる。現在の状態には「チェンジアップがうまく抜けている」と手応えを感じている。勝負の2年目。井川はGMを見返し、先発の座を奪い返す。
◆キャッシュマンGMの投手陣構想 6日付のニューヨークの地元紙デイリーニューズで、ヤンキース投手陣の今季構想を披露。先発候補として6人を挙げた。ベンチ入りするリリーフ陣は7人で、確定しているのは守護神リベラ、セットアッパーのファーンズワースと新加入のホーキンスの3人。残り4人の中継ぎ枠を約10人で争う。井川はヘン、ライトとともに中継ぎ左腕として名前が挙がった。
参照元:スポーツ報知