スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日本ハムの中田翔内野手(18)が12日、千葉・鎌ケ谷のファイターズタウンで新人合同自主トレを行った後、2月10日に予定されている阪神との練習試合(名護)で、藤川球児投手(27)と対戦することを熱望した。自主トレ初日の前日は「吐きそう」と厳しいトレーニングに泣き言を連発したが、2日目はフルメニューをこなして、動きも軽快。それに伴い、コメントにも、大物らしさがよみがえってきた。また梨田昌孝監督(54)は、それに先立って2月7日の紅白戦で中田を実戦デビューさせることを明言した。
あくなき向上心が再び大物を指名させた。12月の入団発表のときにはチームメートのダルビッシュと対戦したいと豪語し周囲を驚かせた中田。今度はプロ初の対外試合となる2月10日の阪神戦(名護)で、対戦したい投手を聞かれると、真っ先に日本を代表する守護神・藤川球児の名前を挙げた。
「一流投手を見ることによって、いろいろ感じるものがあるし自分で考えるようになる。(打てなくても)打つために練習をするようになる」と中田はその理由を説明。そして大阪で高校3年間を過ごした中田にとって、テレビに映る身近な“一流”は球児だった。「プロの打者でも三振を多くしてしまう。そういう投手のボールを生で見てみたい」と自らのレベルアップのため、遠慮することなく、最強ストッパーとの対戦を熱望した。
パ・リーグは今、超大物ルーキーを中心に回っているようだ。ソフトバンク・王監督が「要警戒」とコメントしたほか、ロッテ・成瀬からは「苦手を突いていく」と“怪物つぶし”を宣告され、西武・岸も「ホームランを打たせない」と宣言した。エース級が意識する存在となっている。
対する中田は「成瀬さんの球はかすりもしないでしょう」と余裕たっぷりの苦笑い。もちろん球児に対しても、今の実力で打てるとは思ってはいない。「出してもらえるなら、恥をかかないように練習するだけです」と誓った。名護キャンプでは1軍帯同が決定、さらに7日の紅白戦で実戦デビューすることも決まった。
初日は「吐きそう」と顔をゆがめていた新人合同自主トレも、この日は無難にこなした。雨のため室内で軽めの練習だったが、ランニング、キャッチボールにティー打撃85球など約2時間。「軽く全身が張っていたけど思った以上に動けた。高校のときから試合前は張らしてやっていましたから」と手応えを感じている。動きの軽快さを取り戻すとともに、口も軽やかになって「ビッグマウス」もよみがえった。
現実的にはキャンプ前半で球児が実戦登板するかどうかは微妙。それだけに、メディアを通じて呼びかけることで、登板の可能性を高める狙いもあるのか。「がむしゃらにいくだけでいい勉強になる」と対戦を期待した中田。“怪物ルーキー対火の玉直球”。来るべき決戦の日のために爪を研いでおく。
参照元:スポーツ報知