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すっきりとした表情で、上原は前を向いた。クライマックスシリーズで中日にまさかの3連敗を喫し、涙を流してから1週間。「次の日から気持ちは切り替わっていた。負けは負け。きょうからは(五輪に)気持ちを切り替えました」7日ぶりの練習後、力強く話した。
北京へ向け、右腕が静かに始動した。この日、G球場で高橋尚と一緒にアップ、キャッチボールなどをこなして体の状態を確かめた。29日に神戸で星野JAPANに合流予定。「日本の(最終)メンバーに入るために、体を休めるより動かさないと。残り1か月ちょっとなんで、疲れを取ることより、あと1か月頑張りたい」と、シーズンの疲労をものともせず、五輪予選を最優先させる。
グラウンド外でも、JAPANのために全力で貢献する覚悟を固めている。「(代表候補メンバーに)聞かれたら何でも答えますよ。コーチから言われたら、どんどんと(助言を)言っていきたい。今回の場合は12球団が味方なわけやから」国際舞台で無類の勝負強さを誇る右腕が、自身の経験に基づいて、惜しみなくアドバイスしていく。
心強い限りだ。大体大時代の1997年のインターコンチネンタルカップ決勝では、当時国際大会151連勝中だったキューバ相手に先発して勝利。昨年3月のWBCでも準決勝の韓国戦で7回無失点と圧倒した。国際大会は通算21戦12勝無敗。防御率1・98と驚異的な数字を誇る。今回代表候補となった、日本ハム・ダルビッシュ、ロッテ・成瀬ら若手投手にも、これ以上の先生役はいない。
すでに上原は先発、中継ぎ、抑えのポジションにこだわらないことを宣言。がむしゃらにアジア予選突破を目指す。「大丈夫でしょう。12球団のメンバーが集まるわけですから」スターが集う星野JAPANの中心に、上原がいる。
参照元:スポーツ報知