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◆日本シリーズ(7試合制)第1戦 日本ハム3―1中日(27日・札幌ドーム) 白球が指を離れた瞬間には、もう手遅れだった。立ち上がり1回1死一、二塁のピンチ。4番・セギノールへの3球目のストレートが、わずかなコントロールミスで真ん中高めへ。日本ハムの助っ人が失投を見逃すはずがない。右中間席中段へと吸い込まれる打球を見つめ、川上は思わず顔をしかめた。
球界を代表するベテラン右腕にすら、何か重いものがのしかかってしまったのか。シーズン中にはほとんど見せなかった顔をのぞかせた。「内角高めを狙った? そう。バランスを崩してシュート回転してしまった」と振り返った。悔やんでも悔やみきれないこの1球が、日本シリーズ開幕戦のすべてだった。
伏線はあった。1回の2人の走者はともに四球によるもの。今季は26試合に登板し、167回1/3で23四球(うち敬遠四球2)。セ・リーグで規定投球回に達した12選手のうち最少与四球という精密なコントロールを誇る男が、立ち上がりに2四球を出した。球審の判定にも苦しみ、慎重になりすぎたことで自らの足を引っ張ってしまった。
悪夢を振り払うように、2回からは本来の姿に戻った。7回までの6イニングを無安打、18人で完ぺきに抑えてみせた。6回1死、二塁手・荒木が田中賢の打球をスライディングしながらウッズにグラブトスして処理した際には「ナイスプレー」と笑顔ものぞかせた。だが、やはり初回の3失点はあまりに重すぎた。
8回を投げ切り2安打3失点。日本シリーズで相手打線を2安打に抑えながら完投で黒星を喫したのは史上初だ。悔しい。だが、これで終わりではない。ダルビッシュとの投げ合いは、昨年の日本シリーズから今季の交流戦も含めて2勝2敗。「次ですね」エースのプライドにかけて、リベンジを果たしてみせる。
参照元:スポーツ報知
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