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◆阪神4x―3中日(2日・甲子園) 岡田監督が身を乗り出した。代打・葛城の打球は右翼の李炳圭を越えた。3―3の9回2死一塁で飛び出したサヨナラ二塁打。今季最多の貯金23で、中日とのゲーム差を今季最大タイの8・5に広げた。
お立ち台の葛城は「ちょっと頭が整理できない。最高です」と叫んだ。岡田監督は「桧山だけでなく葛城もいる。本当によく打ってくれた」と声を上ずらせた。
6月の就任後初めて訪れた甲子園で、坂井オーナーは「私はよくサヨナラゲームに立ち会うんですよ。これで(今季観戦した試合は)8勝2敗です」と誇らしげ。試合前にはナインの前で「坂井です。優勝してください」とあいさつした。
「5番・右翼」の座を林に譲った葛城だが、代打成功率を21打数10安打の4割7分6厘とした。「強さの秘密? チーム愛じゃないですか」阪神にはこんな頼もしい伏兵もいる。
参照元:スポーツ報知
◆日本ハム6―8西武(2日・札幌ドーム) 6月9日の巨人戦(東京D)以来、本塁打のなかった中島が左へ右へ豪快な2発の復活弾を放った。「ヒットは出ていたんで、そんなに焦りはなかったです」1本目の14号ソロは1回。グリンの144キロの直球を左翼席へ突き刺した。2本目の15号ソロは6回。歌藤のシンカーを右翼席へ運んだ。先制弾とダメ押し弾で、2夜連続の乱打戦となった首位攻防戦でチームを連勝に導いた。
バックスクリーンを境に左右へ同じような角度の打球を飛ばした。「2本目は打った瞬間、いくと思った。久しぶり(の感触)なので気持ち良かったですね」クリーンアップを組む4番・ブラゼルが6月の月間MVPを獲得。5月には5番のG・G・佐藤が受賞し、大いに刺激を受けた。「7月は頑張って、MVPをもらいたいですね」クリーンアップ3か月連続受賞も夢ではない。
星野JAPAN入りという大目標もある。「しっかりアピールして、選ばれるよう頑張りたい。代表が決まる時期までにキッチリ結果を出していかないとね」代表では星野監督にショートからサードへのコンバートを指示されており、渡辺監督も「本番前にシーズンの試合でもサードで使ってみる」と全面支援を約束している。あとはバットで日の丸のユニホームを勝ち取るだけだ。
参照元:スポーツ報知
「PL・桑田」が23年ぶりに甲子園に帰ってくる。日本高野連は2日、第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日から17日間・甲子園)の記念イベント「甲子園レジェンズ」に、過去の大会で名勝負を演じた選手らを招き、歴史を振り返ることを発表。PL学園で5季連続で甲子園に出場し、戦後最多の通算20勝を挙げた前パイレーツ・桑田真澄さん(40)=スポーツ報知評論家=が、母校のユニホーム姿で登場することになった。
有終の美を飾った1985年8月21日の甲子園決勝・宇部商戦から、実に8382日ぶり。真夏の太陽の光が降り注ぐ中、桑田さんがPLのユニホームに身を包み、甲子園の土を踏むことになった。
「甲子園は僕を育ててくれた球場。PL学園のユニホームを着るのは、卒業してから初めて。昔を思い出しながら、一人感傷に浸って、喜びをかみ締めたい」1年夏から5季連続で甲子園に出場。優勝2度、準優勝2度を成し遂げた桑田さんは、野球少年の表情で聖地への帰還を喜んだ。
テーマは「一生 高校野球」。開会式前の午前8時10分から実施し、高松一(香川)の「怪童」こと中西太氏(75)や、三沢(青森)のエースとして69年決勝で延長18回引き分け再試合を演じた太田幸司氏(56)ら11人が参加する。大型ビジョンには名勝負が映し出される中、伝説の選手は母校のユニホームで登場。公募された元球児の親子100組とキャッチボールを行う。最後は歌手・小椋佳さん(64)が大会歌「栄冠は君に輝く」を熱唱する予定だ。
「高校野球に恩返ししたい」―。そんな桑田さんの夢もかなう。現役当時からプロアマの交流促進を訴え、今春にはスポーツ報知の企画で日本高野連・田名部和裕参事(62)とも会談。自らの経験を高校野球に還元することを約束していた。「今回をきっかけに、今後は全力で貢献していきたい」と胸を弾ませる。
長男の真樹外野手が今春、桜美林に入学。西東京大会では背番号9で選手登録された。甲子園での“親子競演”も夢ではない。「僕が参加することで、少しでもプロアマのより良い未来へお役に立てれば」と桑田さん。時空を超えたロマンに包まれ、「PL・桑田」が黒土の夢舞台に立つ。
◆桑田のPL時代 83年夏の甲子園は水野雄仁(現スポーツ報知評論家)を擁する池田(徳島)の3季連続Vが注目されていたが、準決勝で桑田・清原の1年生コンビの前に0―7で完敗。15歳4か月と大会最年少の桑田は打っては2ラン、投げては5安打完封と世代交代を印象づけた。そのまま全国制覇し、KKコンビはスターとなった。
2年時のセンバツ決勝では山口重幸(元阪神)擁する岩倉(東京)に0―1で惜敗。夏の決勝では木内幸男監督(現常総学院監督)率いる取手二(茨城)に延長10回、4―8で敗れ、春夏ともに準優勝だった。
3年春は準決勝で渡辺智男(現西武スカウト)がエースの伊野商(高知)に1―3で敗退したが、夏の決勝では宇部商(山口)にサヨナラで日本一。桑田は5季すべて甲子園に出場し、戦後最多の甲子園通算20勝(3敗)と、熱投は伝説化している。
参照元:スポーツ報知
◆楽天4―0ロッテ(2日・Kスタ宮城) 楽天に左腕の新星が誕生した。05年の高校生ドラフト1巡目、片山がプロ初勝利を3安打7奪三振の完封で飾った。ピンチにも動じない力強い投球で9回を投げ切り、同じくプロ初白星を狙ったロッテ・大嶺との投げ合いを制した。楽天の先発左腕としては有銘以来、1年ぶりの白星。待ちに待った新兵器の活躍で、チームは6月15日以来の3位に浮上した。
初めてのお立ち台で片山のボルテージは最高潮に達した。自然とハイテンションになる。「最高です! 気持ちで投げました!」真っすぐに立った192センチ左腕が大声で叫んだ。プロ2度目の先発で初勝利。しかも、わずか3安打無失点に抑え込む快投だった。
「気持ちです。とにかく逃げずに打者に向かうことだけ考えました」6回1死一、三塁、最大のピンチでベニーとズレータを2者連続三振。特に助っ人大砲には2打席連続で3球三振だ。最速145キロの直球と緩いカーブを使い分ける落ち着いた投球が、楽天では05年の有銘以来となる初勝利初完封を生んだ。初先発だった6月18日の阪神戦(甲子園)に、6回3失点で負け投手となってから2週間。本拠地初先発で3年目左腕の才能が開花した。
完封は“連れション直接会談”で実現した。チームが4点先制に成功した7回終了後、野村監督とトイレで並んだ。「交代か?」「いや、投げます」短いやりとりだったが、これで完投へゴーサインが出た。「ナイスゲーム。左投手だけにチームとしてもありがたい」とノムさんも136球の力投にうなずいた。先発左腕の勝利は今季初。これも昨年の有銘以来だった。
マイカーのない田中を乗せ、寮とKスタの送り迎えをしていた片山。昨年新人王に輝いた後輩の精神面の強さを目の当たりにして、気迫で投げる重要さを学んだ。広島遠征では岩隈と一緒に食事に出かけた。12勝でハーラートップを独走するエースの言葉を全身で吸収。冷静な投球の極意を聞いた。その2人とも北京五輪最終候補。彼らが抜ければ、片山が重責を引き継がねばならない。
「ここで舞い上がらず、初心をしっかりもっていきたいです」という片山。楽天にとって待望の先発左腕が結果を残した。チームも約半月ぶりのAクラス。「選手を育てるのは愛情と時間がかかる」ノムさんはボヤきながらも、満足げな表情を浮かべていた。
参照元:スポーツ報知
◆ジャイアンツ2―1カブス(1日・サンフランシスコ) カブスの福留孝介外野手は「1番・右翼」で出場し、4打数無安打だった。打率は2割9分2厘。
福留は、6月1日以来の1試合3三振。連続試合出塁(安打と四死球)も19でストップした。
試合後は広報担当者に「きょうはしゃべらない」とノーコメントを伝え、痛めている左ふくらはぎの治療のためトレーナー室にこもった。
参照元:スポーツ報知
◆マリナーズ7x―6ブルージェイズ(1日・シアトル) マリナーズのイチロー外野手(34)が、ブルージェイズ戦で、バントヒットを含めて、5打数2安打。チームは9回裏にサヨナラ勝ちを収めた。
8回2死の第5打席、イチローは一塁手の位置を確認した上で、内角球を待っていた。初球ボールの後の2球目、内角直球を一塁方向へ絶妙なドラッグバント。「ピッチャーが捕れるところではなかった。コース的には狙い通りでしたね」6月7日のRソックス戦以来となる今季2度目のバントヒットを成功させた。
その前の2打席はいずれも得点機で凡打していたが、この1本で5安打の固め打ちをした6月29日以来、2試合ぶりのマルチ安打となった。自らノルマとして課した球宴までの日米通算3000安打達成まで、残り12試合で28本。達成までの道のりは厳しいが、猛チャージをかけていく。
参照元:スポーツ報知
◆レイズ3―1レッドソックス(1日・セントピーターズバーグ) ア・リーグ東地区の首位を走るレイズの岩村明憲内野手(29)が、2位・レッドソックス戦との首位攻防戦で、3試合の出場停止処分から復帰した。「1番・二塁」でフル出場し、3打数1安打、1四球。チームは3―1で勝利。Rソックスとのゲーム差を今季最大の2・5とした。過去10年間で9度最下位だった弱小球団を変身させた立役者として、「ESPNマガジン」の表紙に初登場。全米デビューを飾った。
3日間の“謹慎”を経ても、岩村のゲーム勘はサビついていなかった。「やっぱり野球はやることが一番。本当に野球をやれて幸せだなと思う」原点を思い出し、心からの笑顔が広がった。
3試合の出場停止処分が明けての復帰戦は、処分の理由となった乱闘騒ぎの相手だったRソックスとの首位攻防戦。マウンドにはナックルボーラーのウェイクフィールドという特殊な状況に、かえって胸が躍った。「ウェイクと対戦する時は、力んじゃいけないということを前提に、遊び感覚でやろうと打席に立っている」と対決を楽しみ、3回無死ではナックル待ちの体勢から直球を右前にはじき返した。
重圧もあった。チームはこれで3連勝となったが「僕が入ったことで流れを止めたくなかった」と本音もチラリ。「思ったよりゲーム勘が衰えているとは感じなかった」と、すんなりと勢いに溶け込めたことを喜んだ。
試合はナバロの2本の右前適時打などで勝利。守護神のパーシバルが左足の張りで故障者リスト(DL)入りしたが、8回途中から救援したバルフォアが好投し、代役のメドも立った。2位にゲーム差2・5をつけるのは球団史上最大となるなど、快進撃は止まらない。
そんなレイズへの注目度が、いよいよ高まり始めた。レイズの選手の写真が「ESPNマガジン」の最新号の表紙を飾っているが、最下位の常連だった昨季まではほとんど考えられなかったことだ。4選手が並ぶ一番前に立ち“主役”扱いされているのは、何と岩村だ。
今季のRソックス戦は本拠地で5戦全勝(敵地では6戦全敗)。本拠で3万人以上の大観衆の前では11連勝となった。「負けてる分はやっぱり取り返さないと」と、今季7度目となる同一カード3連勝を視界に入れた岩村。大声援を背に松坂を打ち、一気に引き離しにかかる意気込みだ。
参照元:スポーツ報知
◆レイズ1レッドソックス(1日・セントピーターズバーグ) レッドソックスの松坂大輔投手はレイズ戦でリードして交代したが、チームが逆転されたため、今季10勝目はならなかった。
参照元:スポーツ報知
◆レイズ5―4レッドソックス(30日) ア・リーグ東地区首位のレイズは9回に1点差まで追い上げられたが辛くも逃げ切り、首位攻防3連戦の初戦を制し、シーズン50勝目。球団によると、大リーグで最低勝率の翌年に82試合目で50勝に到達したのは、史上最速ペースだという。
岩村明憲内野手はこの試合まで出場停止で、代役として1番を務めたアップトンが先頭打者本塁打を放つなど、チームを勢いづけた。それでも、マドン監督は「アキ(岩村)があしたは1番に戻ることになる」と先発での起用を明言した。
参照元:スポーツ報知
◆レイズ5―4レッドソックス(30日) ア・リーグ東地区首位のレイズは9回に1点差まで追い上げられたが辛くも逃げ切り、首位攻防3連戦の初戦を制し、シーズン50勝目。球団によると、大リーグで最低勝率の翌年に82試合目で50勝に到達したのは、史上最速ペースだという。
岩村明憲内野手はこの試合まで出場停止で、代役として1番を務めたアップトンが先頭打者本塁打を放つなど、チームを勢いづけた。それでも、マドン監督は「アキ(岩村)があしたは1番に戻ることになる」と先発での起用を明言した。
参照元:スポーツ報知
◆イースタン・リーグ 巨人7-10湘南(1日・ジャイアンツ) 右ふくらはぎの肉離れで戦列を離れていた巨人・二岡智宏内野手(32)が1日、イースタン・リーグの湘南戦(G球場)で実戦復帰2試合目にして初打点をマークした。「3番・三塁」で先発出場し、3打席目に2点適時打。守備でも初めて打球を処理したが、「まだまだですよ」と表情は厳しかった。
二岡らしい打球だった。1点を追う4回1死満塁から、阿斗里の外角146キロの直球を右前に運んだ。一時は逆転となる復帰後初の打点にも、「変な感覚はなかったし、試合に出ること自体がプラス。でもまだまだ」と笑顔はなかった。
1打席目にも中前打しており、2試合連続のマルチ安打。守備でも4回2死一塁で阿斗里のゴロを処理し、二塁で封殺に。走塁も「問題はなかった」というスライディングを見せるなど、徐々に本調子にはなってきた。2、3日の同カードも2軍で調整を続ける。
参照元:スポーツ報知
◆巨人4-7ヤクルト(1日・東京ドーム) 巨人が攻守に精彩を欠き、7月も黒星スタートとなった。先発の野間口が3回4失点KO。同点に追い付いても2番手・越智が踏ん張れない。打線も4番・ラミレスが2打席連発を含む4安打4打点と孤軍奮闘も、高橋由の4打席連続など今季ワーストの14三振を喫し、完敗だ。これで4か月連続で1日は敗戦となり、72試合目の折り返しで勝率5割へ逆戻り。残り半分のペナントレース、そろそろ大きな波を起こさないと実りの秋はやって来ない。
報道陣からその名前が出ると、原監督は「ねえ」とため息をはさみ、もどかしそうに切り出した。「先発としてもう2か月投げているのに、なかなか成長が見られない。適材適所があるのかな。先発には向いていない。ハーフスイングはあっても、ほとんど空振りが取れない。打たれるかファウルかだ。もう少し工夫がほしい」序盤で試合を壊した先発投手に対し、ローテを外す厳しい姿勢を打ち出した。
野間口は3回5安打4失点で今季最短タイでのKOだった。初回、青木のタイムリー三塁打こそ低めの変化球をうまく拾われたが、あとは高めの失投を痛打された。52球中、空振りを奪ったのはわずか3球。5月4日からローテーションの一角を守ってきたが、9試合目の先発登板で指揮官の逆鱗に触れ「しょうがない。また頑張ります」と足早に帰路についた。尾花投手総合コーチは「きょうで先発終わりか。9試合よく我慢したよ」と突き放すような口調だった。2番手・越智も同点の5回、抜けた変化球で勝ち越しを許し、ツキのないポテンヒットで傷口を広げた。
打線は、2発4安打4打点のラミレスだけだった。高橋由は4打席連続三振、小笠原は4打数1安打3三振。2人での7三振を含め、残りの打者で今季最多の14三振を喫した。5回以降は、4番以外、ヤクルトの5投手のリレーの前に無安打だった。甘いボールがほとんどなかったヨシノブは「そうかもしれないけど、そういう問題ではない。打撃に狂い? それが分かっていれば打てるんですが」と首をひねった。
7月は阪神6、中日5と上位2チームと直接対決が11試合ある勝負の月だった。しかし、投打の歯車はかみ合わず、4か月連続で1日の試合は黒星が続いた。この日で72試合を消化、ペナントレースの折り返し地点で、再び5割と振り出しに戻った。首位阪神とは11ゲーム差。独走する虎のシッポが遠のく前に、猛反撃へ、一刻も早く仕切り直したい。
巨人・原監督「野間口はもう2か月以上、先発として投げているが、なかなか成長が見られない。先発に向いていないのかもしれない。適材適所があるのかな。空振りがほとんど取れない。打たれるかファウルかだ。もう少し工夫がほしい。ラミレスは見ての通り。素晴らしいね」
参照元:スポーツ報知
◆日本ハム7-12西武(1日・札幌ドーム) 首位浮上の青写真は6回に崩壊した。2勝1分け以上で今季初の単独首位が実現した3連戦の初戦。日本ハムは一度5点差を逆転しながら、6回に4失点を喫して敗れた。今季2度目の2ケタ失点で西武戦5連敗。梨田監督は「原因はみなさん(報道陣)が探して下さい」と悔しさを押し殺した。
ミラクルは勝利に結びつかなかった。5点を追う2回、梨田監督が円陣で奮起を促すと、打者一巡の猛攻で6点を奪った。だが、3回から7回は打線が沈黙。熱しやすく冷めやすかった打線に、指揮官は「次の点がなかなかとれずに重い感じになった」と振り返った。
今カードでの首位浮上は消滅したが、森本が骨折から復帰するなど戦力は整いつつある。8回に奪った1点に触れ、梨田監督は「あした、あさってにつながれば」と期待した。最後に頂点に立つため、まずは“西武アレルギー”の払しょくを目指す。
参照元:スポーツ報知
育成選手から支配下登録された楽天・中村真人外野手(26)が、1軍昇格初日に7番・中堅で初先発。ロッテ・清水からプロ初打席初安打を放つ鮮烈デビューを飾った。社会人・シダックス時代に教えを受けた野村監督に、しっかりと実力をアピール。新戦力の台頭が相次ぐ楽天に、また期待の新星が現れた。
2点を追う2回1死一塁で巡ってきたプロ初打席。中村は「初球だけは何が来ても打ちに行く」と決めていた。その初球。内角への139キロをフルスイング。しかし、鋭く食い込むカットボールに、バットは真っ二つ。打球は力なくファウルグラウンドに転がった。
改めて思い知った一流投手の切れ味。だが、これこそ2年間待ちこがれた1軍の真剣勝負だ。1球見送った後の3球目。外角のフォークに出しかけたバットを止めた。が、バットの先に当たった打球は、遊撃手の頭上を越えて左前にポトリ。幸運な初打席初安打に、楽天ベンチは総立ちで背番号99を祝福した。
「1本出たのはよかったけど、狙った球じゃなかったんで…」感激と悔しさが入り交じった“快挙”に、中村は複雑な笑顔。その後の2打席は捕邪飛と一ゴロ。3打数1安打に終わったデビュー戦を「狙った球をきっちり捕らえるのが次の課題」と振り返った。
「もともと、あまり物事を考えないタイプ」という野生派が、「考えて野球をするように心がけた」という今季は、2軍で3割を超える好成績をマーク。鉄平の故障もあって6月25日に支配下登録された。
シダックス時代を知る野村監督は「あれは安物の天才。勢いだけのイケイケ野球だ」と辛口だが、初日から結果を残す強運ぶりに「きょうは緊張もしただろう。もう少し落ち着いてできるまで、我慢して使ってみる」と、先発起用を続ける方針だ。横川、中島、山崎隆ら新戦力が定位置争いでしのぎを削る外野陣。激しい生き残り競争は、チームに活力を与えるに違いない。
◆中村 真人(なかむら・まさと)1982年2月2日、奈良県生まれ。26歳。智弁学園では2、3年夏に甲子園に出場した。近大を経て、04年に野村監督率いるシダックス入り。同年の都市対抗に出場した。06年にシダックスが廃部となり、同年の育成ドラフト2巡目で楽天に入団。今年6月25日に支配下登録された。176センチ、71キロ。右投左打。
参照元:スポーツ報知
◆日本ハム7-12西武(1日・札幌ドーム) 西武が13安打12点の猛攻で日本ハムとの首位攻防第1ラウンドを制した。ブラゼルのパ・リーグ一番乗りとなる20号2ランなどで序盤に5点を奪ったが、先発・石井一の乱調で一度はまさかの逆転を許した。しかし、6回に中島の適時打とG・G・佐藤の本塁打で一挙4点を奪って再逆転し、逃げ切った。これで眼下のライバル・日本ハムには5連勝となり、ゲーム差も2に広げた。
ホームランあり、適時打あり。盗塁に犠打、犠飛とまるで攻撃のデパートのような怒とうの攻めで、西武が首位攻防第1ラウンドを制した。
1回にブラゼルのパ・リーグ一番乗りとなる左越え20号2ランで先制。2回に後藤からの4連打と栗山の犠飛で3点を取り、5―0と楽勝ムードが漂う中、その裏、先発の石井一が突如崩れた。まさかの逆転を許したが、大久保打撃コーチの「また逆転できる楽しみが増えたじゃないか。首位攻防だと思うな。紅白戦だと思ってやろう」とのゲキに強力打線が再点火した。
6回逆転4点 6回1死、この回から登板の宮西から片岡が四球で出塁し、中島の左翼線二塁打で俊足を飛ばして同点のホームイン。ブラゼル四球の後、6月は月間打率2割3分9厘と不振だったG・G・佐藤が、代わった坂元から左翼席へ決勝の19号3ラン。「届け、洞爺湖サミット」と恒例の本塁打談話にも復調を感じさせるユーモアが戻ってきた。
8回にも片岡の右前安打と盗塁で無死二塁とし、栗山が送って中島の右犠飛で1点を追加。さらにブラゼルの死球とG・G・佐藤、中村の連打でダメ押しの1点をもぎ取るなど、最後まで攻撃の手を緩めなかった。
4月1日のオリックス戦。初回に5点を奪いながら、逆転負けを喫し、最下位に転落した。同じような展開になりながら、全く別のチームのような戦いを見せた選手たちを渡辺監督は「今日はウチの選手も気持ちが出るんだと感じた。まだまだ先は長いけど、負けたくない気持ちってすごく大事だと思う」と評価した。スイングの力強さだけではない。攻撃のバリエーションと劣勢を跳ね返すたくましさも備わって、西武が首位ロードを快走する。
参照元:スポーツ報知
左ひざ痛で故障者リスト(DL)入りしているヤンキース・松井秀喜外野手(34)が、ヤンキー・スタジアムでトレーナーの治療を受けた。ジラルディ監督は「トレーナーが(左ひざは)いい状態だと言っていた。週末に休ませたのがよかった。2、3日中に打撃練習を始めさせようと話していたところだ」と近日中の打撃解禁を示唆した。
「まず全力で走れること(が大事)。そして、軸足に体重を乗せても痛みがなければ」と指揮官は復帰のメドについても言及。レンジャーズ戦の試合終了を待たずに球場を離れた松井は「もともと試合に出られる状態ですから」と準備ができていることを強調。DLが明けるのは最短で8日だが、首脳陣からのGOサインを待つばかりだ。
参照元:スポーツ報知
◆ジャイアンツ2―9カブス(30日・サンフランシスコ) カブスの福留孝介外野手は「1番・右翼」で出場し、5打数1安打1打点だった。打率は2割9分6厘。
ジャイアンツの藪恵壹投手は0―5の6回から2番手で登板し、2回2安打無失点だった。
福留「(ジトのカーブは)テレビで見たほどではなかった。(適時打にしたカーブは)ある程度狙いながらというのはあった」
参照元:スポーツ報知
◆マリナーズ0―2ブルージェイズ(30日・シアトル) マリナーズのイチロー外野手(34)がブルージェイズ戦に先発したが、4打数無安打に終わった。前日は今季初の5安打とエンジン全開だったが、波に乗れなかった。
「3本以上打った時は、やっぱり次(の試合)は1本は(打ちたい)と思う」しかし、その気持ちの前にブ軍先発・ハラデイが立ちはだかった。3打席ノーヒットで迎えた8回1死、外角低めのカーブにバットを当て、内野安打となりそうな打球が二塁に飛んだがアウト。「あれはヒットにできたね」と悔しがった。
守備では5回、右中間の打球に中堅手のリードが声を出さず、危うく衝突しそうになった。「ぶつかると思ったんで、僕が前に出てジャンプしました。接触を避けるため、打球を捕るタイミングより早くジャンプした」と振り返った。攻守にスッキリとしない一日となった。
参照元:スポーツ報知