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育成選手から支配下登録された楽天・中村真人外野手(26)が、1軍昇格初日に7番・中堅で初先発。ロッテ・清水からプロ初打席初安打を放つ鮮烈デビューを飾った。社会人・シダックス時代に教えを受けた野村監督に、しっかりと実力をアピール。新戦力の台頭が相次ぐ楽天に、また期待の新星が現れた。
2点を追う2回1死一塁で巡ってきたプロ初打席。中村は「初球だけは何が来ても打ちに行く」と決めていた。その初球。内角への139キロをフルスイング。しかし、鋭く食い込むカットボールに、バットは真っ二つ。打球は力なくファウルグラウンドに転がった。
改めて思い知った一流投手の切れ味。だが、これこそ2年間待ちこがれた1軍の真剣勝負だ。1球見送った後の3球目。外角のフォークに出しかけたバットを止めた。が、バットの先に当たった打球は、遊撃手の頭上を越えて左前にポトリ。幸運な初打席初安打に、楽天ベンチは総立ちで背番号99を祝福した。
「1本出たのはよかったけど、狙った球じゃなかったんで…」感激と悔しさが入り交じった“快挙”に、中村は複雑な笑顔。その後の2打席は捕邪飛と一ゴロ。3打数1安打に終わったデビュー戦を「狙った球をきっちり捕らえるのが次の課題」と振り返った。
「もともと、あまり物事を考えないタイプ」という野生派が、「考えて野球をするように心がけた」という今季は、2軍で3割を超える好成績をマーク。鉄平の故障もあって6月25日に支配下登録された。
シダックス時代を知る野村監督は「あれは安物の天才。勢いだけのイケイケ野球だ」と辛口だが、初日から結果を残す強運ぶりに「きょうは緊張もしただろう。もう少し落ち着いてできるまで、我慢して使ってみる」と、先発起用を続ける方針だ。横川、中島、山崎隆ら新戦力が定位置争いでしのぎを削る外野陣。激しい生き残り競争は、チームに活力を与えるに違いない。
◆中村 真人(なかむら・まさと)1982年2月2日、奈良県生まれ。26歳。智弁学園では2、3年夏に甲子園に出場した。近大を経て、04年に野村監督率いるシダックス入り。同年の都市対抗に出場した。06年にシダックスが廃部となり、同年の育成ドラフト2巡目で楽天に入団。今年6月25日に支配下登録された。176センチ、71キロ。右投左打。
参照元:スポーツ報知