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「PL・桑田」が23年ぶりに甲子園に帰ってくる。日本高野連は2日、第90回全国高校野球選手権記念大会(8月2日から17日間・甲子園)の記念イベント「甲子園レジェンズ」に、過去の大会で名勝負を演じた選手らを招き、歴史を振り返ることを発表。PL学園で5季連続で甲子園に出場し、戦後最多の通算20勝を挙げた前パイレーツ・桑田真澄さん(40)=スポーツ報知評論家=が、母校のユニホーム姿で登場することになった。
有終の美を飾った1985年8月21日の甲子園決勝・宇部商戦から、実に8382日ぶり。真夏の太陽の光が降り注ぐ中、桑田さんがPLのユニホームに身を包み、甲子園の土を踏むことになった。
「甲子園は僕を育ててくれた球場。PL学園のユニホームを着るのは、卒業してから初めて。昔を思い出しながら、一人感傷に浸って、喜びをかみ締めたい」1年夏から5季連続で甲子園に出場。優勝2度、準優勝2度を成し遂げた桑田さんは、野球少年の表情で聖地への帰還を喜んだ。
テーマは「一生 高校野球」。開会式前の午前8時10分から実施し、高松一(香川)の「怪童」こと中西太氏(75)や、三沢(青森)のエースとして69年決勝で延長18回引き分け再試合を演じた太田幸司氏(56)ら11人が参加する。大型ビジョンには名勝負が映し出される中、伝説の選手は母校のユニホームで登場。公募された元球児の親子100組とキャッチボールを行う。最後は歌手・小椋佳さん(64)が大会歌「栄冠は君に輝く」を熱唱する予定だ。
「高校野球に恩返ししたい」―。そんな桑田さんの夢もかなう。現役当時からプロアマの交流促進を訴え、今春にはスポーツ報知の企画で日本高野連・田名部和裕参事(62)とも会談。自らの経験を高校野球に還元することを約束していた。「今回をきっかけに、今後は全力で貢献していきたい」と胸を弾ませる。
長男の真樹外野手が今春、桜美林に入学。西東京大会では背番号9で選手登録された。甲子園での“親子競演”も夢ではない。「僕が参加することで、少しでもプロアマのより良い未来へお役に立てれば」と桑田さん。時空を超えたロマンに包まれ、「PL・桑田」が黒土の夢舞台に立つ。
◆桑田のPL時代 83年夏の甲子園は水野雄仁(現スポーツ報知評論家)を擁する池田(徳島)の3季連続Vが注目されていたが、準決勝で桑田・清原の1年生コンビの前に0―7で完敗。15歳4か月と大会最年少の桑田は打っては2ラン、投げては5安打完封と世代交代を印象づけた。そのまま全国制覇し、KKコンビはスターとなった。
2年時のセンバツ決勝では山口重幸(元阪神)擁する岩倉(東京)に0―1で惜敗。夏の決勝では木内幸男監督(現常総学院監督)率いる取手二(茨城)に延長10回、4―8で敗れ、春夏ともに準優勝だった。
3年春は準決勝で渡辺智男(現西武スカウト)がエースの伊野商(高知)に1―3で敗退したが、夏の決勝では宇部商(山口)にサヨナラで日本一。桑田は5季すべて甲子園に出場し、戦後最多の甲子園通算20勝(3敗)と、熱投は伝説化している。
参照元:スポーツ報知