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◆横浜2―3巨人(15日・横浜) 巨人が、最下位・横浜を何とか逆転し、連敗を2で止めた。三浦の前に7回まで1点に抑えられたが、8回に主軸が奮起。この回から登板した吉見、横山を攻め、2死一、二塁から4番・ラミレスが右前へ同点打。前日(14日)にアーチを放った5番・阿部が左前へ決勝タイムリー。9回は13日に抑えに失敗したクルーンがピンチを招いたが、しのぎきった。16日からは交流戦前最後の5位・広島と3連戦(東京D)。一気の3連勝で今季初の貯金生活に入る。
攻撃が終わり、ベンチに戻った2人は握手を交わした。同点打のラミレスが「とにかくバットに当てることだけ考えたよ」と言えば、阿部も「いいところで打ててよかった」と胸を張った。終盤で底力を見せた主砲2人は、左翼席からの声援に気持ちよさそうに応えた。
がけっぷちのチームをまずはR砲が救った。1点を追う8回2死一、二塁。横山の外角直球に、バットを折りながらも打球を右前に運んだ。こうちゃく状態が続いた攻撃に動きを加えようと、原監督はダブルスチールを指示。結果これがランエンドヒットになり、二塁走者が同点のホームを踏んだ。「凡退してたけど、引きずらないように心がけた。あれは気持ちで打ったヒット」前の打席まで3連続三振と結果が出なかったが、ここぞで見せた一撃で、自身の連続試合安打も12に伸ばした。
不振が続いた主将が、試合を決めた。なおも2死一、三塁で外角直球に素直にバットを出し、勝ち越しの左前適時打。一塁ベース上でこれまでたまったうっぷんを晴らすかのように右拳を思いっきり握った。「ラミレスが打って、オレもと思った」打線がようやく1つの線になった。
投げやりにならず、自分を見つめ直した。阿部は坂本、隠善らを食事に誘ったときにこう言った。「毎日、試合が終わった後にその日のプレーを反省する。朝起きたときに、もう一度反省する。それでグラウンドに行けばいい」自分自身が必ず行っていることだった。
先発落ちした前日(14日)は途中出場して9回に本塁打したが、6回の好機で凡退した。「成績が悪いからスタメンを落とされる。ボール球を振る自分が悪い」と反省した。1点リードの1回の守備では、無死一塁で仁志のバントを迷いなく二塁に送球し、ピンチの芽をつんだ。9回も制球の荒れたクルーンのワンバウンド投球を体を張って止めた。「ふがいない成績が続いていたけど、ようやく貢献できた」と心の底から笑った。
1回には小笠原も適時打を放ち、主軸3人で3打点。原監督も「阿部は勝負強さが出てきた。調子? そりゃ、このままじゃね。大丈夫ですよ。きょうは全打点がクリーンアップだった」と理想的な得点に手応えを感じた。今年初めてお立ち台に上がったキャプテンは「次は3連勝するつもりで頑張る」と言った後、決めぜりふ「最高です!」を披露。交流戦まで残り3試合。3連勝で貯金を作る。
参照元:スポーツ報知