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巨人・西村健太朗投手(22)が“上原塾”で新戦力・クルーンから守護神の座を奪い取る。来季、抑え役を目指している右腕。年明けから上原浩治投手(32)と、東京・よみうりランド内のジャイアンツ球場で合同自主トレを行うことが21日、決まった。秋季宮崎キャンプから習得を目指して練習しているフォークのコツを教わったり、抑えとしての心構えを聞いたりと、上原から吸収できるものをすべて吸収するつもりだ。
念願がかなった。晴れやかな笑顔を見せる西村が、その理由を明かした。「上原さんから『一緒にやろう』と言ってもらいました」ひと足早く届いたクリスマスプレゼントに、早口でまくし立てた。
今季はチーム最多の57試合(うち先発1度)に登板。8月にはリーグタイ記録となる月間17登板を果たし、原監督からも「鉄人」と称された。中継ぎの楽しさ、重要性を知った剛腕は、来季の目標を「抑えの座を奪う」と決めた。その時から「上原さんと練習させてもらえないか」と考えていた。北京五輪アジア最終予選に日本代表として出場した上原が、台湾から帰国した翌日(5日)に電話で申し入れ、この日までに「OK」の返事をもらった。上原は年内はオーバーホールに充てるため、年明けからG球場で合同練習することになった。
春季宮崎キャンプまでに完全習得を目指すフォークについて、この変化球を武器にする右腕から助言を求めることが最大の目的。だが、それ以外にも狙いはある。「フォークだけでなく、すべてを吸収する」と西村。今季、抑え役を全うし、来季は先発に復帰する上原から、ストッパーとしての心がけなども聞き出すつもりだ。
オフの間もストイックに練習に打ち込む先輩を見てきた。「外から見るだけでも『すごい』と思っていましたが、一緒にやらせてもらえることで新しく気づくこともあるはず」見て、聞いて、盗めるものはすべて自分の糧にするつもりだ。
来季は日本最速男・クルーンがチームに加わる。ストッパー役を目指す西村にとっては大きな壁となる。「すごい投手ですが、やる前からあきらめることはしません。キャンプまでにフォークを完成させてアピールしたい」と、真っ向勝負を挑むつもり。“上原塾”入塾を飛躍への足がかりにする。
◆巨人の抑え事情 今季の開幕当初は豊田が抑え役を務めたが、4月20日の阪神戦で3点リードの延長12回、逆転サヨナラ負けを喫するなど不調に陥った。4月末から故障が治った上原が期間限定ストッパーに。原監督との話し合いでシーズン通して抑えを務めることが決まった。球団記録となる32セーブを挙げ、リーグVの原動力となった。来季は上原の先発復帰は既定路線。球団は新守護神候補として前横浜のクルーンを獲得した。だが、林、西村らもストッパーに名乗りを上げており、し烈な争いが繰り広げられそうだ。
参照元:スポーツ報知