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◆セCS第2S・第3戦 巨人2―4中日(20日・東京ドーム) 5年ぶりにセ・リーグを制した巨人が中日に3タテを喫して、日本シリーズ出場を逃した。先発・高橋尚が4回、ウッズに3ラン、7回には谷繁にソロを浴びた。打線は二岡が2回にソロを放ち、4回には小笠原の適時打で追い上げたが、届かなかった。原監督は「意義のある2007年だった」と、この悔しさを胸に、来季の日本一奪回を誓った。レギュラーシーズン2位の中日が、2年連続日本シリーズ出場となり、1950年に始まった同シリーズに初めてリーグ優勝チーム以外が出場することになった。
腰を手に当てたまま、険しい表情でグラウンドを見つめた。歓喜に沸く中日ナインを、原監督は目に焼き付けた。今季最後の会見は、ミーティングをはさみ、試合終了20分後に始まった。悔しさを胸に秘め、しばらく考えてから切り出した。「粘り強く戦いましたが、短期決戦でジャイアンツの力を出せなかった。最後の最後まで応援してくれたファンのみなさんには大変、感謝しています」ペナントレースから通算して147試合目、苦汁の思いを交えて、ファンへの感謝の言葉を口にした。
最後の最後までペースをつかめなかった。2点を追う9回無死一塁では、ホリンズの左飛を代走・古城が判断ミスで一塁を飛び出し、一瞬にして2アウト。木村拓が空振り三振に倒れ、まさかの3連敗という信じたくない幕切れとなった。この3試合とも、4回までにリードを許し、相手主砲に打たれた。チーム打率は巨人2割2分、中日2割7分4厘。対照的な数字がそのまま勢いとなり、一度も主導権を握ることなく敗れ去った。
3日にシーズンを終えてから、クライマックスシリーズ第2ステージが始まるまで約2週間、間隔があいた。「順調に調整できた」と言いながら「試合勘は試合をやってみなければ分からない部分がある」とも吐露していた。「初めての試みだし、とやかくいうのはね。ルールの中で戦っているわけだから。教訓にする部分はあったと思います」試合後は言い訳を一切せず、潔くそう言ったが、2日の優勝から18日後の悲劇に、やりきれない思いがあったに違いない。
ゲームセット直後の全体ミーティングで、原監督はナインに語りかけた。「07年の戦いはきょうで終わるが、この気持ちは持っていよう。新しい歴史を作るといって始まった一年で、君たちはしっかりと作ってくれた。一人一人が誇りを持って戦ってくれた」日本シリーズ進出こそ逃したが、5年ぶりV奪回を成し遂げた偉業は色あせることはない。選手の労をねぎらい、称賛する形で締めくくった。
キャンプインを迎えた春、挑戦者であることを強調して始まった07年だった。「精いっぱい戦い、粘ってペナントを制した事実は胸を張っていい。選手たちは本当によくやってくれた。最後の数試合は神様がくれた勝利もあった。意義ある07年だった。日本シリーズでドラゴンズらしい戦い方をしてほしい」宿敵にエールを送り、今年最後の会見を締めくくった。リーグ連覇とともに、日本一奪回という新たな命題を残し、原巨人が終戦した。
巨人・原監督「粘り強く戦ったが、短期決戦においてジャイアンツの力を出せなかった。ジャイアンツらしい戦い方ができなかった。(間隔があいた?)初めての試みだし、とやかくいうのはね。ルールの中で戦っているわけだし、教訓にする。この一年間、精いっぱい戦って、粘ってペナントを制した事実は胸を張っていい。ファンも一丸となってともに戦ってくれた。選手たちは本当に頑張った。08年はどういうメンバーになるか分からないが、意義ある07年だった」
参照元:スポーツ報知