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巨人が「秘密兵器」でレオ打線にリベンジを果たす。4年目の東野(とうの)峻投手(21)が先発要員として、交流戦が折り返す6日に1軍合流することが5日、分かった。ロッテ、西武との4連戦(東京D)がスタートするが、8日の西武戦でプロ初先発が濃厚だ。パ・リーグ首位の西武には5月の前回対戦で2戦7本塁打と打ち込まれて連敗。1軍通算わずか2試合ながら、急成長を続ける右腕の可能性に賭ける。また、女房役の阿部慎之助捕手(29)は内角攻めの徹底を宣言した。
ジャイアンツ球場駐車場で帰りの車に乗り込んだ尾花投手総合コーチが、不敵な笑みを浮かべた。「心配しないでも、誰かが投げますよ。楽しみにしておいて下さい」と、伏兵の先発を示唆したのは、8日の西武戦(東京D)。現在4人の先発ローテを、従来の中5日でやりくりした場合、どうしても生じる空白の1日を、「秘密兵器」が埋める。
白羽の矢が立ったのは、なんと21歳の東野だ。西武には5月の前回対戦で、2戦合計7本塁打と強力なパワーに粉砕されて連敗した。もう負けられない。だが、上原、高橋尚、木佐貫ら主力先発陣はファームで再調整中。「もう若いやつしかいないでしょ」と、尾花コーチは若手の抜てきを予告した。首脳陣は入念に検討を重ね、プロ4年目の成長株の可能性に賭けることにしたようだ。
東野は昨季、念願の1軍デビュー。今季の1試合と合わせても、1軍では通算2試合の救援登板と経験は少ないが、MAX152キロの速球と切れ味鋭いスライダーは魅力十分だ。
今年、開幕1軍から外れたのも、ファームで先発として経験を積ませるため。本人も5月24日のイースタン・リーグ、湘南戦(小田原)では、6回2死まで無安打無得点に抑える快投で、“プロ初勝利”を挙げるなど、急成長を遂げた。
この日はG球場で2軍練習に参加し、ブルペンで53球を投げた。「調子はいいですよ。また上に呼ばれる日を信じて頑張るだけです」と、好調をアピールした。当初はファームで6日からの静岡遠征に参加予定だったが、急きょ変更。この日登録を抹消された福田に代わり、6日に1軍へ合流することになった。
G・G・佐藤、中島ら強打者をそろえるレオ打線は脅威だが、東野ならポテンシャルを秘めるだけに、抑える可能性は十分にある。実際、3月13日の西武とのオープン戦(岐阜)では5回を3安打2失点の好投。G・G・佐藤を2打数無安打に封じ込めた。
主力が続々と離脱した今季、野手では坂本ら新星が現れた。次は投手の番。東野がG投のニューヒーローとなる。
◆東野 峻(とうの・しゅん)1986年7月11日、茨城・鉾田市生まれ。21歳。鉾田一高から04年ドラフト7巡目で入団。ファームでは主にセットアッパー。07年9月13日のヤクルト戦(神宮)で1軍初登板、2/3回を無失点に抑えた。今季は4月26日の阪神戦(甲子園)の4番手で登板し、1回を1安打2四球1失点だった。186センチ、85キロ。右投右打。年俸625万円。独身。
参照元:スポーツ報知