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巨人が前ヤクルトのセス・グライシンガー投手(32)を獲得することが9日、決定的となった。2年契約、総額5億円を提示し、この日までに好感触を得たとみられる。今季16勝(8敗)を挙げたセ・リーグ最多勝右腕はヤクルトとの交渉が事実上、決裂したが、日本でのプレーを希望していた。また、巨人は中日からFA宣言した福留孝介外野手(30)の獲得を断念。同じく前ヤクルトのアレックス・ラミレス外野手(33)の調査を開始することになった。日本一奪回へ向けてさらなる戦力アップを図る。
原巨人に最多勝右腕が加わることが確実となった。関係者の話を総合すると、巨人は9日までにグライシンガー側に2年契約で契約金と年俸を合わせて総額5億円を提示し、好感触を得た模様。契約の細部は今後、詰めていくが、基本合意は間近となったようだ。
今季、韓国・起亜からヤクルト入りしたグライシンガーは、16勝8敗で最多勝のタイトルを獲得した。190センチの長身から投げ下ろす直球と、切れ味抜群のチェンジアップが武器。技巧派右腕の制球力抜群な投球に巨人打線も苦しめられた。シーズン終了後、ヤクルトとの残留交渉が続いたが、事実上決裂。11月30日に自由契約選手として公示された。
今季の巨人は内海、高橋尚、木佐貫が3本柱として40勝を挙げ、V奪回に成功した。一方で、クライマックスシリーズでは中日に3連敗。短期決戦で頼れる絶対的なエースがいない弱点が浮き彫りになった。そこで、上原の先発復帰を前提に大型補強を計画。新守護神として前横浜のマーク・クルーン投手(34)を獲得し、さらに上原に続く先発の柱としてグライシンガーの調査を続けていた。
最多勝右腕をめぐって阪神は2年7億円以上の条件を提示。ソフトバンクや米大リーグ球団も争奪戦に加わり、2年総額10億円以上が条件とも報じられた。マネーゲームの様相もあったが、グライシンガーは在京で、優勝を狙える強いチームでのプレーを強く希望。セ・リーグ連覇と日本一奪回を目指す巨人と、お互いの思惑が一致した。近日中にも合意し、正式に発表されるとみられる。
巨人はこの日、福留の獲得を断念した。改めて右の外野手獲りに乗り出すが、一方で課題だった投手陣の補強は万全だ。安定した先発陣が確立し、日本最速守護神の存在も心強い。悲願達成へ向けて、またひとつ死角が消えた。原巨人は着実に来シーズンに向けた準備を整えている。
◆セス・グライシンガー(SETH GREISINGER)1975年7月29日、米カンザス州生まれ。32歳。バージニア大在学中の96年、アトランタ五輪米国代表として銅メダル獲得。96年ドラフトで1巡指名(全米6位)を受け、97年タイガース入団。98年にメジャーデビュー。ツインズ、ブレーブスを経て、2005年途中に韓国・起亜に移籍。06年12月ヤクルトと契約。今季は16勝8敗、防御率2・84でセ・リーグ最多勝を獲得。190センチ、90キロ。右投右打。独身。
参照元:スポーツ報知