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日付の変わった午前1時37分。最後の打者、ルーゴが遊ゴロ併殺打に倒れると、スタンドからは大きなため息が漏れた。両軍合わせて14投手を投入した5時間14分の死闘。延長11回に一挙7点を失う敗戦に、試合後のレ軍クラブハウスは徒労感で満ちていた。
岡島の好投にも勝利の女神はほほ笑まなかった。6回、グティーレスの内野ゴロで6―6の同点とされた直後、1死二塁からリーグチャンピオンシップに日本人として4人目の登板。ブレイクをキレのあるチェンジアップで空振り三振に取った後、敬遠四球と内野安打で2死満塁のピンチを招いたが、3番・ハフナーを再びチェンジアップで二直に仕留めて勝ち越しを防いだ。
続く7回も2三振を奪い、3者凡退。1回2/3を3奪三振、無失点に抑える好リリーフを見せた。だが、流れは呼び込めず、ポストシーズン史上、日本人では初となる勝利投手になれなかった。「きょうはチームが負けたので皆さんにお話しできません。絶対に勝ちたいゲームでしたが、残念ながら負けてしまいました。(気持ちを)切り替えて第3戦に臨みます」。左腕は報道陣に直接対応せず、コメントを広報に託して負けた悔しさをにじませた。
中盤までは最高の形で試合は進んだ。2点を追った5回、ラミレスのポストシーズン新記録となる23本目の一発が飛び出した。同点2ランの直後、ローウェルの1号ソロで一気に勝ち越し。しかし、6回に再び追いつかれると、打線は沈黙。6回から10回まで出した走者はわずか1人で1点が奪えず、終わってみれば大敗を喫した。
不安視された6番手ガンエー以下が崩れ、延長11回に7点を失ったが、フランコーナ監督は「ブルペンは素晴らしい仕事をした」と救援陣をかばった。舞台を敵地に移して、第3戦は松坂が先発。怪物をつないで、シーズン同様の安定した投球を岡島が披露すれば、日本人初のワールドシリーズ登板も近づいてくる。
参照元:スポーツ報知