スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
勝利を見届けた川上は、ナインをベンチ前で出迎え、最後に落合監督と固い握手を交わした。「いい投球ができた。初戦を勝つという重要な目的があったので」“超”短期決戦の初戦を制し、初めて笑顔を見せた。
闘志を前面に出した。何度もほえ、拳を握りしめて味方を鼓舞した。初回先頭の鳥谷を空振り三振に取り、いきなりガッツポーズ。6回1死から関本に左前安打を許し、完全試合の望みは断たれたが、決して集中力は切らさなかった。「コントロールが良かった? 全体にいい方だった」7回2安打無失点。二塁を踏ませない完ぺきな内容の91球だった。
“開幕戦”に向け、体と心の調整した。「本当に(先発は)言われてない。中田と書いてある新聞もあったので中田に聞きましたもん。(この日は)多少、知り合いを招待していたけど、第2戦は招待していなかったので…」首脳陣から打診はなくとも、前日(12日)のミーティングで先発をうすうす予感していた。実際に知ったのはこの日の練習中だったが、3年連続で開幕投手を務め、2度の日本シリーズともに初戦を任された自負から先発するつもりだった。
9月6日の巨人戦(ナゴヤドーム)から、走者がいなくともセットポジションで投球する。この日はクイックも織り交ぜた。「狙い球を絞られてもフォームでずらす感じ」力勝負で打者を牛耳る理想を追い求めず、今できることを必死で模索した結果の快投だった。
エースの奮闘が、1954年の日本シリーズ第7戦の杉下茂氏以来、チームで53年ぶりのポストシーズン完封ゲームを演出した。それでも落合監督は「今日で終わりじゃない。明日に気持ちは切り替えた」と気持ちを引き締めた。その言葉とは裏腹に、勢いに乗った落合竜が、このまま一気にトラを制圧する。
◆セ初CS大盛況 今季最多の観衆 セ・リーグ初のクライマックスシリーズ第1戦は大盛況となった。この日のナゴヤドームは全席指定にもかかわらず、午後4時の開門を待ちきれないファン851人が開門待ち。観衆は3万8385人と今季最多だった5月3日の巨人戦(3万8258人)を上回った。報道陣も日本シリーズ並みに駆け付け、大入り袋も、通常の280袋から100袋増やしたにもかかわらず「足りなかった」と、球団関係者は驚いていた。
参照元:スポーツ報知