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日本ハムの大学・社会人1巡目ルーキーの多田野数人投手(27)=前3Aサクラメント=が6日の自主トレ中に転倒し、左手首を骨折したことが10日、明らかになった。メジャーで勝ち星も挙げている逆輸入右腕は、開幕ローテーション入りも期待されていただけに、痛恨のアクシデント。復帰まで最低2か月はかかると見られ、11日からの新人合同自主トレ、2月のキャンプの不参加はおろか、開幕のプレーも絶望的となった。
元メジャー右腕が“日本デビュー”を前に惨事に見舞われた。島田利正チーム統轄本部長(52)によると、多田野は6日夜に都内でランニング中に、鎖状の柵に足を引っかけて転倒。反動で左手を地面に強く打ちつけた。そして、翌7日に都内の病院で精密検査を行った結果、手首の骨折が判明。自身にとっても、チームにとっても痛恨のアクシデントだ。
島田本部長は「状態はよくない」として、近日中に手術を受けることを明言。患部を接合するプレートを入れる可能性もあり「復帰までに最低2か月はかかるのでは」と見通しを語った。新人合同自主トレを目前にしてのハプニング。多田野は「左手なので、(合同)自主トレはやりたい」と志願したというが、病院側が不参加を求めた。
メジャーを含め、米球界で5年間プレーしてきた右腕に対して、日本ハムは年俸3000万円、背番号16と破格の条件を用意。開幕から先発、中継ぎとフル回転を期待していたが、青写真はもろくも崩れ去った。
11日に全治など詳細が発表される予定。しかし、同本部長は「キャンプも来れないでしょう。開幕? 計算しない方がいい。それまでに戻ってきたらラッキーと思って…」と悲観的だ。報告を受けた梨田監督も、想定外の事態に頭を抱えたという。
昨年12月25日の入団会見では「1年を通して1軍にいて、チームの優勝に貢献して投げたいと思います」と目を輝かせていた多田野。5年も待って、ようやく巡ってきたはずの日本プロ野球のマウンドだったが、野球の神様は何とも辛い試練を与えた。
◆多田野 数人(ただの・かずひと)1980年4月25日、東京都生まれ。27歳。八千代松陰から立大に進学。東京六大学リーグ通算20勝14敗、防御率1.51。02年秋のドラフトで注目されたが、米インディアンスとマイナー契約。04年にメジャー初昇格し、通算15試合で1勝1敗、防御率4.47。昨年10月、アスレチックス3Aサクラメントを解雇され、同11月の大学・社会人ドラフトで日本ハムから1巡目指名された。181センチ、80キロ。右投右打。独身。
参照元:スポーツ報知