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【グアム(米国)9日】 巨人・阿部慎之助捕手(28)がグアムでの自主トレ初日、地下足袋を履いて練習を開始した。トレーニングシューズより滑りやすいため足元への注意が必要で、故障がちだった下半身の強化に役立たせるのが狙い。また、同行している坂本勇人内野手(19)は阿部から懐深くボールを呼び込む「慎ちゃん打法」を伝授され、1軍定着を目指す。
08年、阿部の最初の変化は足元だった。緑の芝を、地下足袋で踏みしめて走り出した。「(足袋の)中でも足が動くし、指でしっかりと地面をつかもうとしないといけない。ずっと踏ん張る形になるからきついよ」と汗をぬぐおうともしない。
地下足袋は出発前に父・東司さん(51)が持たせてくれた。幼いころから父に徹底的な打撃指導を受けて育った阿部は素直に従い、「足首が弱いということもあるし、下半身を強化する狙いもある」とバッグに忍ばせた。昨季は6月10日の日本ハム戦で左足首をねん挫し、翌日の試合を欠場するなど、入団から足首の故障に悩まされた。地下足袋は故障防止への配慮といえる。
足元が変わり、動きも軽快になった。本格的な練習は昨年の北京五輪予選以来。ランニング、キャッチボール、ゴロ捕球に加え、「少しだけ握ってみたくなったから」としばらく振るつもりがなかったバットを持ち出し、トス打撃、ロングティー打撃も行った。約3時間の始動に「イメージしていたより動けた。もっと全然ダメなんだろうなと思っていたから」と手ごたえを感じた。
昨季の反省も忘れない。6月までの前半戦は打率3割2分と好成績を残しながら、7月以降は2割3分と数字を下げた。「調整が早すぎるってことかなと思った。少しでも並行にさせないと」疲労のピークが8月の北京五輪や9月のペナントレース終盤と重ならないように、勝負所を見据えて、じっくりとペースを上げていく。北京五輪の金メダルと日本一の奪回。「2つの金」を目標に掲げる厳しいシーズンの第一歩を、阿部は地下足袋で力強く踏み出した。
参照元:スポーツ報知