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楽天の高校生ドラフト1巡目、寺田龍平投手(18)=札幌南=が「野村ID野球」に「寺田IT野球」で対抗する。9日、仙台市内の「泉犬鷲寮」に入寮。北海道屈指の進学校を出る右腕は、持参した電子辞書を利用して野村監督の考えを解読していく考えを明かした。さらに、パソコンを購入して1月中にもブログを開設する予定。グラウンド内外でIT戦術を駆使し、プロの世界で成功をつかむ。
期待感で胸をいっぱいにした寺田が、笑顔で初めての一人部屋に入った。昼過ぎに札幌から仙台に到着。「この日を本当に楽しみにしていました。気合が入ります」北海道有数の公立進学校からプロの門をたたいた文武両道の右腕は、早速小さなケースに入った電子辞書を大事そうに取り出した。これが寺田の最初の“武器”になる。
「監督は難しい言葉を話すので、これを使って勉強していきたいと思って」ミーティングなど随所で教養をちりばめる野村監督の言葉を、余すところなく理解するのが狙い。ドラフトで指名を受けるまで受験勉強に使った愛用の電子機器は、辞書100冊以上の単語を収録。国語辞典や英和・和英辞典に故事やことわざ、四字熟語に百科事典という豊富な情報量だ。
「高校でも野球のメモは欠かさなかった。プロでは学ぶことが多いと思うので、もっともっと増えると思います」高校時代のノート3冊を寮に持ち込んだが、プロでは辞書を駆使して「野村ID」を吸収していく。
プロとして、ファンには自分の考えを発信する計画もある。「ブログをやろうと思ってます。友達に近況を伝えたいし、ファンにも見てもらえたらうれしい」新人では異例の1月中に開設予定。楽天は公式サイト内にも選手ブログがあり、球団関係者は「マネジャーらと相談することになるが、個人のブログは自由」とバックアップする。
13日からは新人合同自主トレが始まる。この日は同じ高校3巡目・石田隆司投手(18)=東海大仰星=と4巡目の菊池保則投手(18)=常磐大高=も入寮。「まずは焦らず体をつくっていきたい。1軍に1度でも行けたら」と意気込みを語った。電子辞書にパソコンを駆使した「IT野球」で野村IDに対抗し、寺田がプロで生き残る。
◆野村監督のID野球 IDは「important data」の略。直感にとらわれず、データを重視した戦術のことで、90年のヤクルト監督就任時に提唱。古田、飯田、土橋らが“ID野球の申し子”と言われた。ヤクルトを率いた9年間で4度のリーグ優勝を果たし、流行語となった。
◆IT(information technology) コンピューターやデータ通信などに関する情報技術を総称する言葉。
参照元:スポーツ報知