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プロ、アマ合同の日本野球規則委員会が10日、都内で行われ、プロは今季から点差が大きく開いた場面で選手が盗塁を企てた場合、大リーグと同様に盗塁を記録しないことを決めた。適用する点差などについては、公式記録員が試合展開を見て判断する。
これは世界の“基準”に近づけるための改訂だ。「大リーグでは10対0になってからの盗塁は大変なブーイングを受ける。日本では通用しても海外では通じない」とセ・リーグの東水流幸二記録部長。これまでも野球規則には、守備側が無関心な中で盗塁しても記録しないと明記されていたが、適用されたケースはほとんどなかった。それを今後は厳格に適用する方針だ。
盗塁か野手選択による進塁とするかについて、点差やイニングなどの明確な基準は示されなかった。あるアマ関係者は「アマの国際大会なら7点差は走っちゃいけないというムードがある」と話した。ただ、大差試合でも投手の一塁けん制や捕手の二塁送球など守備側に何らかの守備行為があれば盗塁が記録されるという。
日本ではタイトルのかかった場合チームあげてバックアップする風潮があるだけに、シーズン終盤に盗塁王を争っているケースなど、あえて守備をせずライバル選手に盗塁を記録させないといった悪用が出てこないよう注意する必要もありそうだ。
また、会議では同じく大差がついた終盤の無死または1死、走者のいる場面でのセーフティーバントは、走者が進塁できたとしても犠打とはせず打数1をつけることも確認した。こちらも野球規則どおりに適用する。
◆メジャーでは3点差でも
メジャーでは大差がついた終盤に盗塁した場合、「盗塁」をつけず、“fielder’s indiffelence”(守備側の無関心)とすることが少なくない。ただし、点差のガイドラインはなく、昨年9月9日、ヤンキース・ロイヤルズ戦の9回、3点リードのヤ軍の守護神リベラがセットポジションをとらずに、投球した際、一塁走者が進塁したが、公式記録員は盗塁をつけなかった。日本人選手ではマリナーズのイチローが、渡米1年目のRソックス戦(01年5月8日)で9点ビハインドの9回、一塁から二塁へ走ったが、盗塁が付かなかったことがある。
参照元:スポーツ報知