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◆広島5―4巨人(20日・広島) 上原が勝てない。15日の中日戦(ナゴヤD)から中4日で先発したエースが、またも乱調だ。初回に小笠原の4号2ランでもらった援護を守れず、5回を7安打4失点でKO。打線も2回以降、広島先発・ルイスの前に無安打。8回に古城が横山から2号2ランを放って1点差とし、なおも無死一、二塁の好機に亀井がバントを失敗…。投打に元気がなく今季8度目の逆転負けで5位転落。G党の嘆きを、選手はどう受け止めるのか?
唇をかみしめ、スコアボードを見上げた。自己ワーストの開幕3連敗。ベンチを出た上原が、言葉を絞り出した。「すべてにおいて、どうにかせんとね」紛れもない本音だった。
踏ん張れなかった。2点リードの2回、1点を失い、5回に崩れた。1死一、三塁からフォークが落ちず、東出に右前に落ちる適時打を許した。けん制で何度も間合いを取った。本来の小気味よいテンポが消える。その後の1死一、二塁で抜けたフォークをアレックスに叩かれた。「前回と変わらず、本調子じゃなかった。5回からフォークも落ちなかった」捕手の阿部も思わず天を仰いだ。犠打を挟んでの4連打などで、この回3失点。エースは、またリードを守れなかった。
上原だから周囲の目は厳しくなる。5回、82球を投げて7安打4失点。開幕からの4試合中、試合を作れなかったのは15日の中日戦だけだ。しかし、4試合すべてでリードをフイにしている。伊原ヘッドコーチは「今の状態じゃ柱じゃないでしょ。お前さん(マスコミ)たちが4、5年前の上原を追い求め過ぎ」と手厳しかった。
15日の中日戦は4回0/3で6失点KO。古傷のある左足が気になり、球に体重が乗らなかった。18日の練習では尾花投手総合コーチの指導を受けた。「何もないよ」と言ったが、左足を上げて地面に着くまでの体重移動を入念にチェックした。06年8月6日の横浜戦以来、自身5度目となる中4日のリベンジのマウンド。3回からは無走者でもセットポジションで投球するなど試行錯誤したが、結果は出なかった。
原監督は3回終了時、ベンチで直接、上原にゲキを飛ばした。何としても勝ち星を付けたかった。「非常に本人も戦っているし、今までジャイアンツは上原にたくさん助けられてきた。何とかきょうの上原を助ける展開にしたかった」と打線の奮起を求めた。初回の小笠原の2ラン以降、広島先発・ルイスの前に7回まで死球の阿部を出しただけ。古城が横山から放った2ランで1点差に追い上げた8回、さらに無死一、二塁と流れをつかみかけたが、亀井が送りバントを失敗。前日の小笠原に続く痛恨のミスに、反撃ムードは一気に消滅。2カード連続の負け越しとなった。
上原は万全ではない。1度、先発を飛ばすなどの再調整について聞かれた指揮官は「彼は乗り越えますよ」と一笑に付した。信頼は揺るがない。シーズンはこれからも続く。次回こそ、真価を証明して見せる。
巨人・原監督「今までジャイアンツは上原に助けられてきたし、今日は上原を助けてあげるような展開にしたかった。3、4回は(調子が上向く)兆しがあったんですが、もうひと踏ん張りだね。(今後も先発?)もちろんです。(リフレッシュは?)何、言ってるの。彼は(壁を)乗り越えますよ。チーム全体がもう少しだね。全員で超えなければ いけない山がある」
参照元:スポーツ報知