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◆北京五輪予選兼野球アジア選手権第2戦 韓国3―4日本(2日、台中・洲際野球場) 最後の打者が打球を高々と打ち上げた瞬間に、マウンドの上原はもう両手を夜空に掲げていた。一塁手・新井のグラブにボールが収まると、女房役の矢野と抱き合った。最大のヤマ場を乗り越えた喜びが、百戦錬磨の男にすら、我を忘れさせてしまった。
「今までちょっと味わったことのないような感じだった。興奮していてどうやって抑えたのか覚えていない」と振り返った右腕。9回のマウンドはわずか12球。国際球での課題だったフォークボールもきっちりと決まった。それでも自身22度目となる国際大会のマウンドは、内容以上のプレッシャーを感じていた。
守護神の闘志に火をつけたのは、1つ年上の左腕の奮闘だった。6回2死一、二塁のピンチで、2番手・川上の後を継いで登板。李鍾旭には四球を与えたが、趙寅成を134キロのスライダーで空振り三振に仕留めた。
7回も無安打でしのいだが、これで仕事が終わりではなかった。ベンチに帰ると、大野投手コーチから「8回も行ってくれ」と言われた。「しびれました。気持ちだけは負けないようにと思っていた」と笑顔を見せた左腕。8回に1点を失い、国際大会での無失点記録は7試合目で途切れたが、その活躍は少しも色あせてはいなかった。
「この勝ちは大きいけど、明日があることを忘れちゃいけない」と投手陣のキャプテンの上原は最後に気を引き締めた。あと1試合。すべての力を出し尽くし、北京五輪に切符を手にしてみせる。
参照元:スポーツ報知
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