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日本ハム・ダルビッシュ有投手(21)が19日、高校生1巡目ルーキー・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=に対して、自分の二の舞いを演じないよう、究極のアドバイスを送った。2人は都内で行われた日本ハムグループの「商品展示会」に出席し、初顔合わせが実現。自身が18歳だった1年目の2月に喫煙事件を起こし、キャンプ地から強制送還された苦い経験を踏まえ「法律には従うように」と訴えた。対する中田はダルのオーラに圧倒され、忠告を素直に聞くことを約束した。
妙な説得力があふれていた。中田に対する「春季キャンプの過ごし方」について助言を求められたダルビッシュは、まずは淡々と言葉を並べた。
「僕は打者じゃないので分からない部分もあるけど、とにかく無理しないこと。アピールしようと思わなくても、他の人は(能力を)分かっている。自分のペースでやっていけばいい」
そして、黙って聞き入る報道陣を横目に「法律には従わないとね」と最後に付け加えた。
同じ轍(てつ)は踏ませたくない。まだ未成年だったプロ1年目(2005年)のキャンプで「喫煙事件」を起こした。人気者ゆえ、常に写真週刊誌にもマークされる立場で、2月17日にパチンコ店でたばこをふかす姿をキャッチされた。右腕はそのまま、千葉・鎌ケ谷の「勇翔寮」に強制送還され、無期限の謹慎処分を受けた。
球界のエースに上り詰めた今でこそ、騒動も一つのエピソードとして片づけられるが、ルーキーイヤーの大きな出遅れにつながったことも事実。注目度で群を抜く中田にもマスコミが付きまとうことは確実で「(練習が終われば)自由に遊んでほしいけど、ハメを外しすぎないようにね」という願いを込めた。
心配で仕方がない。ダルビッシュは7日の自主トレ後に「変な発言には気をつけてほしい」とアドバイスを送っていた。しかし、中田はその後も彼女の存在や月30万の小遣いなどを堂々とカミングアウト。マスコミに大きく報じられる様子を見て「リップサービスのしすぎかな。プライベートのことばかり(記事に)出て、大丈夫かなと思います」と苦笑し、改めて「舌禍」を招かないよう注意を促した。
とはいえ、怪物の系譜を受け継ぐ中田への期待は大きい。「キャンプのブルペンは(報道陣が減って)だいぶ楽かな」とうそぶきながら「しんどいとは思うけど、頑張ってほしいです。良い選手は自分のことも分かっているし、マイペースでできれば開幕も1軍でいられるでしょう」とエールを送った。プロ入り後、たった3年で星野ジャパンのエースとなったダルビッシュは、同じような潜在能力とスター性をあわせ持つ18歳のスラッガーを優しく見守り続ける。
◆野球より奥さん ダルビッシュは愛妻ぶりもアピールした。質疑応答コーナーで「野球と奥さん、どっちが好きですか?」の問いに「奥さんです!」と即答。長髪をばっさり切ったことについても「奥さんに言われて? まあ、それは…」と含み笑い。12~18日までサエコ夫人(21)の実家がある宮崎市内で自主トレを行っていたとあって「状態? いいと思います」とにやけ、公私両面の充実ぶりをうかがわせた。また、右腕はこの日、梨田監督とも初対面を果たした。
参照元:スポーツ報知