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◆イースタン・リーグ 日本ハム5―3ヤクルト(4日・鎌ケ谷) 日本ハムの中田が4日のイースタン・ヤクルト戦で14打席ぶりの安打となる中前適時打を放った。漫画家の水島新司氏が始球式を務め、中田を激励。1軍昇格をかなえたら、ビッグコミックオリジナル(小学館)に連載中の長寿漫画「あぶさん」に登場させる考えを明かした。
水島氏は主人公・あぶさんの息子で阪神に所属する左腕・景虎と対戦させる構想を披露。「交流戦までに1軍に上がってくれたら」と条件をつけた。同氏の人気漫画「ドカベン スーパースターズ編」(秋田書店)で開幕4番デビューを果たしている中田は、「励みになります。交流戦までに1軍? そうなれば一番ッスね」と意気込んでいた。
参照元:スポーツ報知
◆日本ハム1―7楽天(4日・札幌ドーム) 第2の故郷、北海道。いつもとは違う風景の中に、いつもと同じ「マー君」コールがこだました。敵地で異例のヒーローインタビューに「高校(駒大苫小牧)のときは声援、ありがとうございました。北海道は地元だと思っていました!」と笑顔で応えた。2試合連続完封は逃したが、8回1/3を6安打1失点で今季4勝目。札幌Dで初勝利だ。
プロ入り2度目の札幌D先発。昨年9月26日の凱旋登板はダルビッシュと投げ合い、完封目前の9回に2点を奪われ、プロ初のサヨナラ負けを喫した。リベンジ白星。7回1死一、二塁では小山を遊ゴロ併殺に仕留め、おなじみの雄たけびも爆発。「恩返しというか、成長したところを見せられた」生まれ故郷、兵庫・伊丹から訪れた両親にも雄姿を見せることができた。
前回、4月27日の同カード(Kスタ)では3ボールが11度(4四球)と苦しんだフォームを修正。ビデオチェックなどで改善し、この日は2四球にとどめた。最速150キロの球威も復活。チームの連敗を3で止めて単独3位に戻し、悪い流れを断った。今季初めてベンチ両端に塩を盛り、試合前は仏頂面だった野村監督も「盛り塩効果? マー君効果でしょ。ゆっくり見られたよ」と表情は穏やかだ。
唯一、投げ切れなかったことが悔しい。9回1死三塁からスレッジにフォークを右前に運ばれ交代。対日本ハム戦では26イニングぶりの失点だった。「詰めが甘い。ああいうところです」天井を見つめ、負け投手のような顔をした。ノムさんも「欲を言えば、意味のないムダ球がある。そこが一流投手への関門」と高レベルの注文をつけた。球界のエースになるため、19歳に妥協などない。
◆日本ハム粋な計らい「田中は特別」 ○…楽天・田中の札幌D初勝利にあたり、日本ハム側の計らいで、ビジター球団にもかかわらず、ヒーローインタビューのマイクをオンに設定。マー君の肉声は球場内に響き渡り、大歓声が起こった。田中は駒大苫小牧で大活躍した北海道のヒーロー。球団関係者は「ファンも聞きたかったと思うので今回は特別にやりました。今後、田中以外でやることはないと思います」と説明した。
参照元:スポーツ報知
◆ヤンキース6―1マリナーズ(3日・ニューヨーク) マリナーズのイチロー外野手(34)は、ヤンキース戦で4打数2安打も、守備で今季初失策を記録した。
前夜(2日)の試合で同僚が犯した4失策が、名手にまで連鎖してしまった。「昨日守備のことを(会見で)触れたからね。『オレもかい!』って感じでしたね」2点リードされた3回2死一、二塁でヤ軍のカブレラが中前打。「走者のスピードを考えれば、刺しにいかないといけない」一塁走者で足の遅いジオンビーを意識してチャージをかけた51番のグラブが、ボールをはじいてしまった。昨年9月12日以来となる「E」ランプが点灯した。
チームも4連敗でレンジャーズと並ぶ地区最下位に転落。「こういう(歯車がかみ合わない)感じは毎年やね。まあ愚痴らないことでしょう」5月に入って3戦連続マルチ安打も、現状を耐えるように前を向いた。
参照元:スポーツ報知
◆カージナルス3―9カブス(3日・セントルイス) カブスの福留孝介外野手(31)が、カージナルス戦で初めて4番に座り、5打数3安打2打点でチームの連敗を2で止めた。ヤンキースの松井秀喜外野手(33)もマリナーズ戦で4番に復帰し、適時打含む2安打1打点で連続試合安打を13に伸ばした。この日はほかにスタメン出場した野手5人も2安打を放ち、史上初めて1日7人がマルチ安打、合計15本も最多という日本人野手デーとなった。
メジャーでもマイペースを貫く福留が、初の4番にも動じず、3安打2打点でカブスの連敗を止めた。
主砲ラミレスが前日(2日)に左手首に死球を受け、大事をとって欠場。そこで、ピネラ監督は4番に背番号1を指名。「びっくりした」という福留だったが、二塁内野安打した2回の第1打席に続き、両軍無得点の4回には1死一、三塁と絶好のチャンスが巡ってきた。
簡単に2ストライクに追い込まれた後の3球目。ローシーの内角カットボールをすくい上げ、右翼フェンス直撃の先制二塁打。7回にも同じ状況で左中間に安打を落として三塁走者を迎え入れ、4番の重責を遺憾なく発揮した。
日本人選手で4番経験者は松井秀喜(83試合)、新庄剛志(15)、田口壮(1)と過去3人。ただし、初試合は3人とも無安打。
「4番」の福留は中日時代の04年に88試合座るなど、通算103試合で打率2割7分6厘と今ひとつだった。「打順は関係ない。(何番でも)やり方を変えない。ラミレスが戻れば、彼(の4番)がいい」と説明。しかし、ピネラ監督は「フクドメが4番でいい仕事をした。どこ(の打順)でもスタイルを変えないのがいい」と、序盤戦で見せつけられた選球眼の良さと、いつも平常心のプロフェッショナルな姿を褒めていた。
ヤンキー・スタジアムで3人(松井秀、イチロー、城島)が2安打ずつ放ち、福留と合わせてデーゲームで9安打した日本人野手。ナイトゲームでも井口、松井稼、岩村が2安打ずつ打って出場野手7人全員がマルチ安打で、計15安打のヒットパレード。
従来の記録は昨年8月1日、途中出場の田口を含め7人全員安打し(4安打1人、2安打4人、1安打2人)で14安打。
4月が2割5分4厘だった野手8人の平均打率は、5月に入って3割9分と暖かくなって上昇ムード。この日は田口(フィリーズ)が欠場したが、交流戦が本格化してDH制で出番が増えれば、この記録が再び塗り替えられるのも時間の問題ではなかろうか。
参照元:スポーツ報知
◆レッドソックス7―3レイズ(4日・ボストン) レッドソックスの岡島秀樹投手は4―2となった7回途中から3番手で1回1/3を投げ2安打無失点。レッドソックスは3連勝。
レイズの岩村明憲内野手は「1番・二塁」で出場、5打数2安打1打点だった。打率2割2分1厘。
岡島は自身の失点にはならなかったが、7回1死三塁で登板し、クロフォードに左前打を許した。カウント1―3から「真ん中に甘く入った。本塁打にならなくて良かった」という失投だった。
岩村は7回の適時三塁打など2安打。ともに8球目をたたいて「くさい球を粘って勝負できている」と上昇の兆しを口にした。
昨季のワールドシリーズ王者レッドソックスには4月25日からの3連戦で3連勝したばかりだが、この3連敗で対戦成績が五分となった。
岡島「(広報を通じて)チームの3連勝が一番。(登板時に残っていた)ランナーをかえしたことが悔やまれる」
岩村「勝たなきゃいけない試合だった。自分たちのホームで(レッドソックスに)3連勝したことが帳消しになったので、また一からスタート」
参照元:スポーツ報知
◆アストロズ8x―6ブルワーズ=延長12回=(4日・ヒューストン) アストロズの松井稼頭央内野手は「2番・二塁」で出場、6打数2安打2打点だった。打率は2割9分。チームは延長12回、サヨナラ勝ちした。
松井稼「勝つと負けるとでは大違い。特にシーツが相手だっただけになおさら。久しぶりに左打席で左の方向に打てた。(打席の)前にいっている分、しっかり体が回っていないと、左方向には打てない」
参照元:スポーツ報知
米大リーグ、ヤンキースの井川慶投手が、大リーグに昇格することが4日確実となった。この日、不振のイアン・ケネディ投手が登録を外れたのを受け、ジョー・ジラルディ監督が代わりの投手について「井川が第1候補」と話した。9、10日のタイガース戦のいずれかに先発する。
参照元:スポーツ報知
◆ヤンキース8―2マリナーズ(4日・ニューヨーク) ヤンキースの松井秀喜外野手は「4番・指名打者」で出場、4打数2安打2打点だった。14試合連続安打。8回に代打と交代した。打率3割2分4厘。
マリナーズのイチロー外野手は「1番・中堅」で4打数1安打1盗塁。打率は2割7分9厘。城島健司捕手は「8番・捕手」で3打数無安打。打率1割8分4厘。マリナーズは5連敗。
マリナーズ先発陣では最も安定していたシルバが4回途中でKO。城島は球が高めに浮きがちだったと認めた上でヤンキース打線のうまさもたたえた。
最終的に上位にくるチームは同一カード3連敗が少ないというのが持論。それだけに「この3連敗は痛い。でも、まだ100試合以上ある」。自分に言い聞かせるように話した。
松井秀「(3連勝で休養日を迎え)この3試合は投打ともに良かった。ゆっくりして、またあさっての試合に備えたい」
イチロー「(5連敗。チームの一体感について)個人の結果なしでそんなものが生まれるわけはない。視野を広くしようとすると(もともと)余裕がないから空回りするのが常。フォーカスするところを絞っていかなければいけない」
城島「(8失点の先発シルバに)ゴロを打たすことができなかった。相手の、特に左打者のアプローチがよかった。引っかけてもいいような球を引っかけてくれなかった」
参照元:スポーツ報知
◆ヤクルト0―5巨人(3日・神宮) 追い詰められた巨人が9回の集中打で奇跡の勝利を手にした。ノーヒットに抑えられていた村中から28人目の打者、亀井が右翼フェンス直撃の二塁打で記録を封じると、代打の大道が右中間へ決勝の2点二塁打。阿部が不振脱出を予感させる通算150号の右越え3ランで続き、試合を決めた。投げても内海が勝利を呼ぶ7回無失点の力投。投打がかみ合い、5月反攻の幕が開いた。
屈辱的な敗戦が、目の前に迫っていた。絶体絶命の危機に亀井が食らいついた。「とにかく粘り強くいくことしか考えていなかった」20歳の左腕に無安打無得点に抑え込まれ、02年8月1日の中日戦(東京D)で川上にやられて以来の悪夢が、現実に近づいた9回1死。原監督が「いまチームで一番状態がいいから」と抜てきしたリードオフマンが意地を見せた。
直球主体で強気に押してくる村中に対し、気持ちで負けなかった。合計9球ファウルで粘り、甘い球を引っ張り出した。14球目。根負けして真ん中に入って来た直球を完ぺきにとらえた。チーム初安打は右中間フェンス直撃の二塁打。攻撃の突破口を開いた若武者は、どうだと言わんばかりに胸を張った。
記録達成を防いでつくった勢いに、ベテランが乗った。2死一、二塁。代打で登場した大道は外角の139キロの直球に逆らわず、右方向へはじき返した。「真っすぐを狙っていた。理想の打撃だった。21年間やってきたけど、3本の指に入るほどの打球。完全に思い描いたところに飛んだ」決勝の2点タイムリーが右中間を真っ二つに破るのを見届け、二塁ベースの上で派手なガッツポーズを披露。「左キラー」の名に恥じない一撃で村中を一転、マウンドから引きずり降ろした。若手とベテランの意地は、試合を決定づける阿部の復活弾をも呼んだ。
がけっぷちのチームを救う2人の働きに、原監督は目を見張った。「いま一番必要なのは、ああいう粘り。それを実践してくれた」と亀井をねぎらった。大道の勝負強さには「ああいう場面で打つためにベンチに入っているんだから。集中力が出たね」と改めて拍手を送った。
2日は休日返上で打撃練習に取り組んだ。チーム一丸となって不振脱却を目指した。試合前のミーティングで、原監督は「もう一度原点に戻って元気にプレーしよう」とゲキを飛ばした。主軸の快音が聞こえない中、伏兵が連敗を止めた。
7回4安打無失点の内海の粘投もあり、9連戦の初戦を取った。3連敗を阻止し、苦しみながらつかんだ大きな1勝。「今は何でもきっかけをつかみたい心境ですよ」会見を締めくくった原監督の笑顔には、反撃への手応えがにじんでいた。
巨人・原監督「何と言っていいか…。分かりやすいゲームでした。(大道は)ああいう場面で打つためにベンチに入っているんだから。集中力が出ましたね。亀井の粘り? 今、チームに必要なのはああいうもの。それを実践してくれた。(内海は)よく投げてくれた。球数もあるし、攻撃に転じるという意味での交代でした。慎之助も、いいきっかけになればいいですね」
参照元:スポーツ報知
◆中日1―9阪神(3日・ナゴヤドーム) 中日が、今季ワーストの9失点。先発の小笠原が4回6失点で降板。先発投手が5回もたずにマウンドを降りたのは、4月9日の阪神戦のチェン以来。落合監督は「長いシーズン、こんな日は必ずある」とさばさば。「きょう1日で彼らが何を学んで成長してくれるかだ」と気持ちを切り替えていた。
今季初めて3番に入った森野は、安藤の前に3打数無安打。「フォークがいいところに決まっていた」と脱帽した。「(3番には)打たせないように締めてくると思うが、甘い球を逃さないようにしないと」と話した。
参照元:スポーツ報知
◆中日1―9阪神(3日・ナゴヤドーム) 虎の「移籍コンビ」が大爆発。1956年の31試合目を抜き、2リーグ分立後球団最速となる29試合目での20勝に到達した。「つまり気味だったけどうまく回転できた」初回に広島からFA移籍の新井が左翼席へ先制の3号2ランを放つと、4回にはオリックスからトレードでやってきた平野が1号3ランなど3年ぶりの4安打と大暴れだ。
これで開幕からいまだ連敗なし。今季最多の16安打で、首位攻防戦の初戦を白星で飾った。宿敵・中日、巨人に横浜と続く9連戦の大事な初戦で好発進を決め、指揮官も笑みが絶えない。「みんないいスタート切りたいと思ってたし、ミーティングでもそういう話が出ていた」と岡田監督。シナリオ通りの白星で、また一つ球団史を塗り替えた。
参照元:スポーツ報知
◆ヤクルト0―5巨人(3日・神宮) 流れる汗をぬぐった。ベンチに戻った村中が、うつむきながら、タオルで2度3度。その汗は、本当は、悔し涙だったのかもしれない。9回1死まで巨人打線をノーヒットに抑えながら、129球目、亀井に13球粘られた後、とらえられた。「(無安打は)意識していなかった。先に点をやりたくない。その思いだけでした」小さな声で、答えた。
胸を張っていい。2死までこぎつけて、一、二塁から代打・大道に2点決勝打を許して降板したが、圧巻の137球。プロ入り最多の球数だった。序盤にマークした最速147キロの直球は、自己最長8回を過ぎて130キロ後半に落ちた。それでもスライダー、カーブの巧みなコンビネーションで打者27人に対して安打を許さなかった。
降板を告げられ、ベンチに座り込んだ時、高田監督が歩み寄ってきた。「ナイスピッチング。(点を取られたのは)こちらの責任だから。素晴らしい投球だった」肩をたたかれ、ねぎらわれた。
この日は69年の「アトムズ」時代の復刻ユニホームを着て臨んだ試合だった。10万馬力、鉄腕アトムの描かれた袖に通した左腕は最後に力尽きた。「村中は9回、かわいそうだった。打線が1本、出ていればね」高田監督が力なく笑った。リベンジの時は必ずやってくる。まだ20歳。村中には輝く未来がある。
参照元:スポーツ報知
◆ウエスタン・リーグ サーパス10―2阪神(3日・北神戸) オリックス・清原和博内野手(40)がウエスタン・リーグ、阪神戦(北神戸)に「5番・DH」でスタメン出場。昨年7月に受けた左ひざの軟骨移植手術からリハビリを続けている中、06年9月8日の日本ハム戦以来、603日ぶりの実戦復帰し、3打席で1安打2打点。復活へ新たな一歩を踏み出した。
客席を埋め尽くした観衆から大歓声がわき起こった。2回終了後、三塁からベンチへ戻る清原は右手を高く掲げた。「まず、きょうの試合に出られて、大きな階段を1ランクアップしたのはすごくうれしいですね」
巨人時代の04年以来、4年ぶりの2軍出場。初回1死満塁で二ゴロ。だが、先制点を呼び、結果的には勝利打点となった。2回無死一、三塁で中前適時打。その後、無死満塁の場面では、二塁走者として一輝の右邪飛でタッチアップ、三塁を陥れる激走も見せた。4回の第3打席で四球を選び、お役ご免。1日に3歳の誕生日を迎えたばかりの二男ら家族が見守る前で、雄姿を披露できた。
親友の激励にも背中を押された。PL学園、巨人時代をともに戦った桑田真澄さん(スポーツ報知評論家)が3月に現役を引退。米国から帰国後、杯を酌み交わした。「彼のように、自分の中でも燃え尽きたと思えるようにしっかりリハビリしたい」と刺激を受けた。4日の同カード出場は当日の様子を見て決める。「一歩一歩やりたい。今の僕にとって、満塁ホームランよりも、ゴロを打って走り出したときにひざの痛みが少ないのがすごくうれしいことですね」と強調した。
◆中田対戦心待ち「オーラ見たい」 ○…日本ハム・中田が清原との対決を熱望した。清原がほれ込んでいるルーキーは「一緒にやりたいですよ。打席でのオーラを目の前で見たい」と1軍での対戦を心待ちにした。この日のイースタン・ヤクルト戦(鎌ケ谷)は雨天中止。「清原さんが上がるまでに(自分が)1軍に上がって力をつけておきたい。“こいつは本物や”と言ってもらいたいですから」と目を輝かせ、練習に打ち込んだ。
参照元:スポーツ報知
◆ロッテ10―1西武(3日・千葉マリン) ロッテのルーキー・唐川侑己投手(18)が、プロ初完投で本拠地デビューを飾った。12球団トップの46本塁打を誇る西武打線を相手に、3安打無四球1失点、10奪三振で2勝目を挙げた。高卒新人がデビュー戦から2連勝するのは、05年のダルビッシュ(日本ハム)以来6人目。球団では初の快挙となった。チームの連敗を5で止め、借金を返済させた童顔の右腕が、3年ぶりV奪回の使者となる。
109球目は直球を選んだ。9回2死、2―2。「三振で締めたいと思っていた。狙って取れたのでよかった」外角高めの143キロに、石井義のバットが空を切る。10個目の三振を奪った。観客席からスタンディングオベーションを贈られ、ホッとした笑みを見せた。
初回。マウンドで帽子を取って小さく一礼した。「けがしませんようにって」18歳らしさはここまで。投げ始めると、レオ打線を手のひらで踊らせた。5回1死まで完全。6回、プロ13イニング目で初失点したが、7回以降は再びパーフェクトに封じ込めた。女房役の橋本が「何がすごいって全部すごい」と驚く、3安打無四球1失点の完投劇を披露した。
チームは2年ぶりの5連敗中。西武打線の46本塁打、163得点は、ともに両リーグ最多。地元ファンの視線も感じた。それらの重圧を、エネルギーに変えるだけの精神力がある。「福岡で勝って千葉で勝てなかったら何を言われるか分からないんで、必死に投げました」106キロのカーブから最速145キロの直球まで、39キロの球速差を操った。
「これまでマウンド上で自分を見失ったことがない」という自称「冷めた18歳」。2軍ではプロの力量を冷静に観察していた。4月16日のイースタン・湘南戦で7回を3安打無四球、11奪三振で無失点。「高校生の方が当てにくるので、いやらしい」見逃しや大振りが目立つプロ打者の傾向を見極め、胸の内には余裕さえ隠していた。
連敗中の総得点がわずか9だった打線も18歳の力投に導かれ、13安打10点の爆発。次回登板は11日の楽天戦(千葉)が濃厚。唐川は試合後、平然と言ってのけた。「プロの打者と対戦しても、ある程度通用するという手応えはある。だからこんなもんじゃないですか」秘めているのは強烈な自信。童顔にだまされたら痛い目に遭う。
参照元:スポーツ報知
◆東京六大学野球 ▽早大―立大(4日・神宮球場) 早大・斎藤佑が先発、リーグ通算11勝目を目指す。立大の先発は仁平。立大は2回、前田の犠飛で1点を先制した。早大は4回、4番・原の二塁打で同点に追いついた。
参照元:スポーツ報知
◆アストロズ6―2ブルワーズ(3日・ヒューストン) アストロズの松井稼頭央内野手は「2番・二塁」で出場、2打数2安打2四球だった。打率は2割8分6厘。
松井稼「ここぞというときの打線のつながり、畳みかけはすごい。きのう、きょうといい形で勝てた。明日もしっかりやっていきたい。久しぶりの右打席でボールもしっかり見えていた。(2安打とも当たりは)悪くなかった」
参照元:スポーツ報知
◆ヤンキース6―1マリナーズ(3日・ニューヨーク)
ヤンキースの松井秀喜外野手は「4番・指名打者」で出場、5打数2安打1打点だった。13試合連続安打。打率は3割1分7厘。
マリナーズのイチロー外野手は「1番・中堅」で4打数2安打1打点1盗塁。打率は2割8分。
城島健司捕手は「7番・捕手」で4打数2安打。打率1割9分。
松井秀「(ボール気味の外角球を左前適時打)追い込まれていたし、たまに(ストライクを)取られるところなので。結果的に良かった」
イチロー「(チームの歯車がかみ合わない状況に)毎年やね。(ことしは)少し早いけど。(大事なのは)愚痴らないことですね」
城島「(3日ぶりの先発で2安打)イチローさんに「きょう絶対に2本打て。それで流れが変わるから」と言われていた。基本に戻るというか、考えずにもっと真っすぐをどんどん振っていこうと思った」
参照元:スポーツ報知
◆カージナルス3―9カブス(3日・セントルイス) カブスの福留孝介外野手は初めて4番に入り「右翼」で出場、5打数3安打2打点だった。打率は3割4分8厘。
福留「(初の4番に)打順は関係ない。やり方は変えない。(右翼フェンス直撃の先制適時打は)少し詰まった。最低外野フライと思っていたのでよかった」
参照元:スポーツ報知