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◆ヤクルト0―5巨人(3日・神宮) 流れる汗をぬぐった。ベンチに戻った村中が、うつむきながら、タオルで2度3度。その汗は、本当は、悔し涙だったのかもしれない。9回1死まで巨人打線をノーヒットに抑えながら、129球目、亀井に13球粘られた後、とらえられた。「(無安打は)意識していなかった。先に点をやりたくない。その思いだけでした」小さな声で、答えた。
胸を張っていい。2死までこぎつけて、一、二塁から代打・大道に2点決勝打を許して降板したが、圧巻の137球。プロ入り最多の球数だった。序盤にマークした最速147キロの直球は、自己最長8回を過ぎて130キロ後半に落ちた。それでもスライダー、カーブの巧みなコンビネーションで打者27人に対して安打を許さなかった。
降板を告げられ、ベンチに座り込んだ時、高田監督が歩み寄ってきた。「ナイスピッチング。(点を取られたのは)こちらの責任だから。素晴らしい投球だった」肩をたたかれ、ねぎらわれた。
この日は69年の「アトムズ」時代の復刻ユニホームを着て臨んだ試合だった。10万馬力、鉄腕アトムの描かれた袖に通した左腕は最後に力尽きた。「村中は9回、かわいそうだった。打線が1本、出ていればね」高田監督が力なく笑った。リベンジの時は必ずやってくる。まだ20歳。村中には輝く未来がある。
参照元:スポーツ報知
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