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◆巨人2―3ソフトバンク(22日・東京ドーム) 王ソフトバンクが、執念で4年目の交流戦を制した。4チームにVの可能性があるという大混戦のなか、優勝を争う巨人との一戦は、2―2で迎えた9回1死二、三塁から本多の二ゴロが野選となる間に決勝点を挙げた。ソフトバンクは、日本ハムを破った阪神と15勝9敗で並んだが、前年の交流戦順位で上回るため、栄冠を勝ち取った。交流戦はこれでパ・リーグの4連覇。ソフトバンクには優勝賞金5000万円と優勝トロフィーが贈られた。
三塁側、そして左翼スタンドから届く「ありがとう」コールに、王監督は両手を振って応じた。開催4年目での交流戦初制覇。ダイエー時代に日本一となった2003年以来、ソフトバンクとして初タイトル獲得だ。グラウンドでの優勝監督インタビュー。「超満員のみなさんの熱烈な応援のおかげで何とかモノにできました」少しかれた声で感謝の言葉を述べた。
勝負どころでタクトがさえ渡った。同点で迎えた9回無死一、二塁。何としても1点が欲しい場面で、代打に送り出したのは1軍で犠打を決めたことがない金子だった。「あそこで決められたのが勝因だった。残っているメンバーで一番うまかったということ」と指揮官。プロ5年生がクルーンの155キロを見事に転がすと、続く本多の二ゴロで三塁走者・辻が本塁へ好走塁を見せ、待望の勝ち越し。その裏の守りでは2死からの代打・清水に対し、ニコースキーを緊急投入して締めた。巨人戦から切り札として昇格させた大村も先制、同点適時打の活躍。何度もベンチとグラウンドを往復し、声を張り上げた執念を結実させた。
シーズン開幕は5連勝スタートしながら、一時は借金4まで低迷。厳しい情勢でも、王監督らしい気遣いは忘れなかった。交流戦まっただ中の今月5日夜。福岡市内にある行きつけの中華料理店に球団職員ら約40人を招待した。5月20日の誕生日プレゼントのお礼も兼ね、就任14年目で初めての交流会。各テーブルを回り、ふだん現場に出ないスタッフをねぎらった。
延長12回サヨナラ負けを喫した前夜(21日)。報道陣には「明日勝って後半戦にいい形でつなげたい」と話しながら、選手宿舎でのミーティングでは「明日は総力戦で行こう」と、ゲキを飛ばしていた。交流戦で6個の貯金を作り、首位・西武とも3ゲーム差まで接近した。「7・5差からすれば随分縮めたと思う。背番号が見えるくらいの状態になったんじゃないか」と、目を輝かせた王監督。27日の楽天戦(北九州)からリーグ戦も再開。初タイトルの勢いそのまま、レオ軍団を捕獲する。
◆賞金5000万円で常勝軍団作り ○…優勝賞金5000万円は、球団と選手会が折半。球団側に分配される2500万円については選手会と相談した結果、本拠地・ヤフーDや西戸崎合宿所、雁の巣球場のトレーニング施設や医療機器などの改善、補充に充てる方針だ。球団サイドは「常勝軍団作り、日本シリーズ優勝が真のファンサービス」と考えていることを強調した。
参照元:スポーツ報知