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◆巨人2―3ソフトバンク(22日・東京ドーム) 原巨人が、高校野球のような細かいプレーを決められず、交流戦Vを逃した。同点で迎えた9回無死一塁から守護神・クルーンが送りバントを一塁へ悪送球してピンチを広げ、寺内の野選で勝ち越された。その裏、坂本が送りバント失敗で走者を二塁へ進められず、鈴木尚が二盗失敗。唯一、自力Vの可能性のあった日本ハムが阪神に敗れたため、勝てば初優勝だったが、連勝は4でストップ。原監督が掲げた「高校野球の決勝戦のような戦い」を果たせず、14勝10敗の4位で交流戦を終えた。
東京ドームが大きなため息に包まれた。連夜の逆転サヨナラ勝ちを目指す9回1死一塁。代走の鈴木尚が、寺内の初球にスタートを切る。足に絶対の自信を持つ同点の走者はしかし、二塁タッチアウト。「サイン? そうです。もちろんそうです」絶対に失敗は許されない場面での、まさかの盗塁死。原監督は唇をかみしめ、ベンチで立ち尽くした。奇跡の交流戦Vへの道が完全に閉ざされた瞬間だった。
勝てば優勝の可能性がある大一番を前に、原監督は「高校野球の決勝戦のような気持ちで戦います」と気を引き締めていた。1点を執念で奪う全員野球を掲げたが、終わってみれば基本中の基本でもある小技のミスが積み重なった。
9回の攻撃を前に、オーロラビジョンで日本ハム敗戦が伝えられた。勝てば無条件で優勝という状況が、選手の動きを硬くしたのか。1点を追う9回無死一塁。坂本が送りバントを失敗。結局、強攻策に出て空振り三振に倒れ、鈴木尚に盗塁のサインを送らざるを得なくなった。
土壇場での失点もミス絡みだった。9回無死一塁、山崎の投前のバントをクルーンが一塁へワンバウンド悪送球。1死二、三塁となって、本多の二遊間の当たりを寺内が好捕するも、本塁への送球がわずかにそれた(結果は野選)。対照的にソフトバンクはプレッシャーのかかる場面できっちりバントを決め、決勝点をもぎ取った。伊原ヘッドコーチは「若い経験のない選手にミスが出た。これをいい経験にして育っていかないと」と悔やんだ。
総力戦で交流戦初Vへ臨んだ。手術した左ひざの状態が万全ではなく、今季ここまで対左投手を打率1割4分5厘と苦手にしてる小笠原がスタメンから外れた。代わって3番に起用されたのは前日の同カードで値千金の同点弾を放った大道。投手陣は疲れの見える西村健と栂野に代わって、先発のバーンサイドと野間口をベンチ入りさせた。スクランブル態勢で勝負に出たが、実らなかった。
交流戦は14勝10敗の4位で終えた。リーグ戦再開に向けて改めて課題が浮き彫りになった。1点を争う緊迫した場面こそ、細かいプレーのひとつひとつが大事になってくる。「いい点も、やや反省する点もあった。これからの戦いに向けて、意義のある2連戦だった」指揮官は努めて冷静に分析した。戦いはまだまだ続く。下を向いている暇はない。
巨人・原監督「鈴木尚の盗塁はサイン? そうです。もちろんそうです。(ソフトバンク戦は)いい点も、やや反省する点もあった。これからの戦いに向けて意義のある2連戦でした。(小笠原は)コンディショニングがベストではないということです。内海は初回のあの場面で1失点だったのはラッキーという感じだったしね」
参照元:スポーツ報知