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◆紅白戦 白組2―5紅組(7日・久米島球場) 楽天の西谷尚徳内野手(25)が7日、沖縄・久米島キャンプ初の紅白戦で2安打1打点の大活躍を見せた。2軍からの参加ながら、能力の高さを見せつけて1軍昇格へ猛アピールした。06年10月のフェニックスリーグで右ひじを負傷。07年3月に手術に踏み切り、実に約1年4か月ぶりの実戦となったが、ブランクを感じさせないプレーで、復活ののろしを上げた。
西谷が久々に実力を見せつけた。打者が1人多い変則ルールで行われた紅白戦で、完全復活を印象づける2安打1打点。ベテランの高須がスロー調整のため、急きょ2軍から呼ばれた男が、待ちに待った実戦の舞台で輝きを放った。「きっちりやりたいという気持ちで臨んだことが結果につながった」言葉は控えめながら、顔には満面の笑みが広がった。
劣勢が続いた白組で、ひとり気を吐いた。まずは4回。無死からインチェの直球を鮮やかに左前に流し打ち、チーム初安打をマーク。さらに、6回には2死三塁から石川の直球にうまくバットを合わせた。中前に抜ける適時打だ。「“らしい”打撃? そうですか」と笑みを浮かべた。白組で最も輝いたのは、間違いなくこの「10番打者」だった。
プロ入り2年目の06年。西谷はシーズン終盤の10試合に出場し、飛躍のきっかけをつかんだ。しかし、10月のフェニックスリーグで右ひじを負傷。昨年3月に手術に踏み切り、1年以上も実戦に出場できなかった。早期復帰に向け、リハビリに取り組みながら、食生活の改善にも着手。練習後には、自分が食べたいものではなく、その都度、体に必要な栄養素を含むメニューを選ぶよう心がけた。独学ながら効果は確実に表れ、現在の体調は最高の状態だという。
トレーニングだけしか出来ないつらい日々から解放され「ちょっと光が見えました」と目を輝かせた西谷。チャンスをしっかりとモノにし、苦労人が完全復活への道を自らの手で切り開いた。
▼西谷アラカルト
★1年生で鮮烈デビュー 明大時代は1年春にリーグ2位の打率4割1分7厘と好成績を残し鮮烈デビューを飾った。4年の時には主将を務め、春、秋ともにベストナインを受賞した。
★不運な故障に泣く 明大1年の夏に顔面を骨折し、2年秋には左腕を骨折。06年のフェニックスリーグでは右ひじを負傷し、07年3月に手術に踏み切るなど、不運なけがが多い。
★ブログ開設 「ひとりでできるもん!」と題したブログでは、球場で見せるマジメな態度からは想像できない強烈な個性を発揮。好評を得ている。
◆鉄平も完全復活へ2安打3打点
鉄平外野手(25)は打撃で存在感を示した。4回に無死三塁から左前に適時打を放つと、6回の無死二、三塁では中前に2点適時打。「まだまだです。(感覚を)つかんではいないですよ」と言いながらも3打点を叩き出し、紅組勝利を演出した。
一昨年は3割3厘を打った男も、昨年は2割5分4厘と低迷。今季にかける思いは強い。苦しい経験を経て目指すのは、さらにレベルアップした自分。「おととしのバッティングをしたいとは思わない。今年は今年のバッティングをしたい」と話す。自主トレ期間も毎日のようにKスタ宮城に姿を見せ、バットを振り続けた。まずは幸先のいいスタートを切り、完全復活まで、時間はかからなそうだ。
参照元:スポーツ報知