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◆広島1―0巨人(19日・広島) 一夜で、貧打の巨人に逆戻りだ。前日(18日)、14安打を放った打線が、広島の39歳左腕・高橋の前に沈黙。唯一のチャンスだった4回無死一、二塁の好機に小笠原が送りバントを決められず、2ストライク後に強攻して二ゴロ併殺打と最悪の結果となった。結局、散発5安打、今季2度目の完封負け。3安打1失点で今季初完投の木佐貫を見殺しにしてしまった。20日、06年8月以来の中4日で先発するエース上原が、イヤなムードを断ち切ることができるか。
天を仰ぎ、奥歯をかみしめた。一塁ベースを駆け抜けた小笠原の表情からは、悔しさがにじみ出ていた。0―0の4回無死一、二塁。送りバントのサインが出たが、2度ファウル。カウント2―1から、打ちにいって二ゴロ併殺打、最悪の結果に終わった。「やることをやらないと、流れはこない。申し訳ない」試合後、ガッツはうつむいたまま、反省の言葉を並べた。
先取点を奪う絶好のチャンスだった。先頭の坂本が5試合連続となる安打を左前へ。続く亀井が2球目、エンドランのサインを空振りするが、捕手・倉からの送球を遊撃・梵がファンブルし、坂本の二盗が成功した。結局、亀井は四球で、好機がめぐってきた。「あそこは(相手のミスで)チャンスをもらった形だった。次の打者が自分を殺して、チームを生かすことを選んだ」原監督に迷いはなかった。
打てない時はベンチが動いて、打線を活性化する。指揮官は常々、そう口にしてきた。伊原ヘッドコーチも「今年のウチの戦いからすれば(バントは)当然だよ」と振り返った。プロ入り以来犠牲バントを決めたことがない小笠原だが、昨年の9月1日、横浜戦(横浜)の8回無死一、二塁でバントし、二塁内野安打にしている。「得点の入る確率の高い作戦と思った」原監督の頭の中では4番・高橋由、5番・ラミレスで得点を奪うシーンが出来上がっていた。
1点を争う投手戦。広島先発・高橋も緩急自在にボールをコーナーに集め、的を絞らせてくれない。だが、この展開を指揮官は想定していた。だから、エンドランを2度仕掛け、動いて勝つ野球を選んだ。1回、一塁走者・亀井、打者・小笠原の場面で試み、小笠原が空振りし、盗塁死に終わった。ベンチの意図に選手が応えなければ、結果は見えてくる。
前夜の14安打快勝から一転した。1番・坂本、4番・高橋由の新打線も一日で、影を潜め、今季2度目の完封負けを喫した。しかし、下ばかり向いているわけにはいかない。20日、上原を今季初の中4日で投入し、流れを引き戻す。
巨人・原監督「きょうは相手の投手にコントロールよく、いいピッチングをされた。ウチの木佐貫も負けずにいい投球をしたが、紙一重のところで1―0になった。(4回の小笠原のバントは)チャンスをもらった形だったから、次のバッターが自分を殺してチームを生かすことを選んだ。得点が入る確率の高い作戦と思った。0点じゃ勝てませんね」
参照元:スポーツ報知