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◆日本ハム4―2ソフトバンク(19日・札幌ドーム) 佐藤の記憶は飛んでいた。2回1死一塁。夢中でバットを振り、叫び声を上げた。「打ったのは真っすぐ。それ以外は全く何も覚えていません。“入っちゃった”って…」観衆の度肝を抜く放物線が、先制2ランとなって右翼席に消えた。プロ初安打が初アーチ。故障者続出の日本ハム貧打線の救世主は7年目の苦労人だった。
「見捨てないで使ってもらって感謝してます。本当に感謝してます」涙声のお立ち台に球場は拍手に包まれた。右肩痛などで長い2軍暮らしを経験したが、15日に1軍初昇格。プロ初スタメンで大場の直球に6年間の思いをぶつけた。
闘将の言葉に奮い立った。昨夏のプレ五輪。日本代表の星野監督から「オレの野球は“迷ったら前に出ろ”だ。結果は全部オレが受け入れる」と哲学を注入され、積極性の大切さを学んだ。同大会では打率5割3分8厘。首位打者に輝き、金メダル獲得に貢献した。この日も「ストライクを3球振ろう」と積極的な打撃が実を結んだ。
ゴリラ似の顔立ちで、あだ名は「ゴリ」。長距離砲として期待され、松井(ヤンキース)と同じ背番号55を与えられた。梨田監督が「本当に純粋でマジメ」と評する佐賀出身の24歳。首位西武に0・5差と迫った日本ハムの“がばい”実直なゴジラならぬゴリラがブレークの時を迎えた。
◆佐藤 吉宏(さとう・よしひろ)1983年6月20日。佐賀県生まれ。24歳。鳥栖高では3年春に甲子園出場し、高校通算40本塁打。01年ドラフト4巡目で日本ハム入団。昨夏はプレ五輪日本代表の主力として活躍した。昨季まで6年間で1軍経験はなし。183センチ、85キロ。右投左打。
参照元:スポーツ報知