スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆楽天5-2ソフトバンク(18日・フルキャスト宮城) 楽天の新守護神・小山伸一郎投手(29)が18日のソフトバンク戦で2点リードの8回途中から登板。最速151キロの直球を武器に打者6人から5三振を奪う力投を見せ、今季7セーブ目を挙げた。抑え転向後、これで10試合連続無失点。右ひじ手術の福盛和男投手(31)の戦線離脱を感じさせない小山の熱投で、チームも球団新記録となるシーズン48勝目を挙げた。
二塁走者など眼中になかった。心配も無用だった。3点リードで迎えた9回2死二塁。小山の投じた142キロのシンカーに、本間のバットが空を切る。8回1死から登板し、奪ったアウトはすべて三振。新守護神は笑顔でナインとハイタッチを繰り返した。
好リリーフにも「あそこをしっかり抑えたかった」と小山。9回2死から安打を許したことを悔しがった。それでも8回途中から送り出したベンチの信頼には、きっちりと応えた。
福盛が故障で離脱した7月下旬、抑えに転向。「中日時代から何度もチャンスをもらって壊してきた」という右腕にとって、思わぬ形で巡ってきたチャンスだった。制球を乱し、走者を出しては得点される悪癖で首脳陣の期待を裏切り続け、昨季の防御率は8・56。それが今季は登板11試合で1点も許さない大変身ぶりだ。
快投の原動力は、ついにつかみとった強い精神力だ。「声援も力になるし、年が近い有銘やナベちゃん(渡辺恒)も頑張っている」。危機感と仲間から受ける刺激、そして、「0」を積み重ねていくごとに生まれる自信が強打者相手にも決して乱れない強い心を生んだ。杉山投手コーチも「今年初めてセーブを挙げて、それが続いていくことで自信も生まれているね。安心して見ていられる」と信頼を寄せた。
発奮材料もある。9月下旬には第2子となる二男が誕生する予定。父親として、ストッパーとしての責任も、さらに増してくる。「まだまだ。でも、ちょっとずつ階段を上がっているのかなと思います」。強いチームには頼れる守護神がつきもの。クライマックスシリーズ進出をまだまだあきらめない楽天には遅咲きの成長株“コヤマジン”がいる。
参照元:スポーツ報知