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◆ロッテ3―5オリックス(2日・千葉マリン) 史上最強の助っ人が金字塔を打ち立てた。オリックスのタフィー・ローズ外野手(39)がロッテ19回戦(千葉マリン)の9回、薮田からバックスクリーンに今季40号本塁打を放ち、プロ野球14人目、外国人選手では初となる通算400本塁打を達成した。昨シーズン、一度は引退を宣言。テスト生として2月の宮古島キャンプに参加し、そこからはい上がっての快挙達成となった。
理想の弾道で、金字塔を打ち立てた。1点リードの9回2死。第5打席のローズの獲物は、薮田の初球、チェンジアップだ。リーグトップを走る楽天・山崎武に並ぶ今季40号、そして外国人選手初の通算400号はバックスクリーンへ消えた。「調子がいい時は、センター方向へ飛んでいくんだ」本塁打でも感情を表に出さないことを信条とする助っ人が、「ホッとして」一塁ベースをまわって思わず手を叩いた。
試合後、ローズの口から意外な人の名前が出てきた。「仰木さんが(入団の)声をかけてくれた。お礼を言いたい」2005年オフに巨人退団後、亡くなる直前の仰木元監督から誘いを受けた。その時は入団が実現しなかったが、1年のブランクを経て、今年2月に志願してテスト受験したのは、亡き恩師のあの時の、優しさに報いるためにほかならない。
自身の経験は、惜しみなく若手に披露する。試合中のベンチでは、配球の読み、打席に立つ精神状態を解説。8月28日のソフトバンク戦(スカイマーク)で、ローズのアドバイスで勝ち越し打を放った大西は「本当に分かりやすい」と評する。主砲の役割以上に、チームに欠かせない存在だ。
39歳での偉業達成は、左ひざの手術を受け、リハビリに取り組む40歳の清原へのメッセージでもある。「清原さんが戻ってきたらDHだね。僕は一塁かレフトを守らないと」大好きな関西、大阪で野球人生を全うすることも決意。「自分の夢は優勝すること。それに向かって努力したい」不屈の精神で、快挙達成が通過点であることを証明してみせる。
◆タフィー・ローズ(Tuffy Rhodes)1968年8月21日、米オハイオ州シンシナティ生まれ。90年にメジャー昇格。大リーグ通算225試合に出場、打率2割2分4厘、13本塁打。96年近鉄入り。01年にプロ野球タイ記録の55本塁打を放ち、近鉄のリーグVに貢献しMVP。04年、巨人に移籍。05年終了後、自由契約。06年2月にレッズとマイナー契約したが3月に引退表明。07年2月にオリックスの入団テストを受け、2年ぶりに日本球界に復帰。182センチ、100キロ、左投左打。今季の年俸は4700万円(推定)。
参照元:スポーツ報知