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日本ハムの高校生ドラフト1巡目ルーキー・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が2月10日、阪神との練習試合(名護)で4番をはく奪されることが8日、分かった。梨田昌孝監督(54)は中田の打順について「4番ではない。6番前後になる」と言い、6番降格が濃厚となった。また、試合後半には守備が三塁ではなく一塁、あるいは指名打者(DH)に回る可能性も示唆。4番でフル出場した7日の紅白戦で無安打に終わった怪物が、早くもプロの厳しさに直面した。
穏やかな口調とは対照的に、言葉の響きは残酷だった。「4番ではないことだけは確かです」初の対外試合となる阪神戦。中田の打順を問われた梨田監督は、迷いなく「4番はく奪」を断言した。
“デビュー”からわずか24時間後、中田の打順降格が決まった。7日の紅白戦は4番でフル出場したが、紅組唯一の無安打。2三振でプロの洗礼を浴びた。キャンプ休日のこの日、梨田監督は新打順について「6番前後になると思う」と説明。1試合で4番から降格し、「6番・三塁」での先発出場が有力となった。
キャンプイン直後、指揮官は阪神戦で4番を筆頭に中田を主軸で起用する考えを明言。だが、紅白戦で中田以外の主軸候補が好結果を出したため、4番には1本塁打3安打3打点のジョーンズが浮上。中田がクリーンアップ以外の打順で起用されれば、「6番・左翼」で出場した高校1年の時、2005年夏の大阪大会4回戦、対茨木戦以来3年ぶりとなる。
梨田監督は可能な限り多くの試合でルーキーを出場させたい意向だが、「中田だけを特別扱いはできない」と複雑な思いを吐露した。他選手との兼ね合いで、試合後半は三塁から一塁、DHに回す考えも披露した。中田自身は守備力向上を最大の課題と位置づけている。一塁起用を選択肢に入れる一方、梨田監督は「守備に関しては長い目で見ていく」と、早期の完全コンバートには否定的。「長嶋さんを思い出すプレーもあった」と話すなど、ミスターのように「4番・三塁」での大成を願っている。
打順降格や一塁起用プランを聞いた中田は、落ち込むことなく前を向いた。「どこでも試合に出られたらうれしいし、思いきりやるだけです」実力主義の下、結果を残せず失った4番の座。しかし、戦いはまだ始まったばかり。怪物ルーキーは代名詞の豪快なアーチで4番復帰への道筋を照らし出す。
◆おかんと食事 ○…中田の母・香織さん(44)がこの日、キャンプ地の沖縄・名護入り。大阪桐蔭の卒業式に出席した1月26日以来の対面を果たした息子とは昼から合流、市内で食事などを楽しんだ。また、香織さんに加え、中田が中学時代に所属した「広島鯉城シニア」の国吉和夫事務局長も、9日からの第3クールを視察予定。怪物の身が引き締まる日々が続きそうだ。
参照元:スポーツ報知