スポンサードリンク
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
怪物が闘将のゲキに弱点克服を宣言した。日本ハムの高校生ドラフト1巡目ルーキー・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が9日、沖縄・名護キャンプを視察した北京五輪日本代表の星野仙一監督(61)と初対面。「内角に詰まっても怖がるな」と助言され、練習後には「今なら打てますよ」と苦手の内角打ちに自信を見せた。10日、阪神との練習試合(名護)に6番・DHで出場。星野監督のアドバイス激励に満点回答で応える。
JAPAN首脳陣が室内練習場に姿を見せると、中田はすぐに視線を移した。梨田監督に呼ばれ、星野監督、コーチ陣のもとへ走り、握手を交わした。「頑張れよ」という闘将の短い言葉に緊張しながら笑顔でうなずき、練習に戻った。
星野監督とは初対面。中田は「オーラがすごくありました」と圧倒的な存在感を肌で感じ取った。だが、星野監督が視線を送ったフリー打撃では「何も考えずに、いつも通りにできた」。萎縮することなく、計47スイングを打ち込んだ。
ダルビッシュが投げるブルペンの視察を途中で切り上げ、中田の打撃練習を見守った星野監督。中田に厳しくも温かい助言を送った。
梨田監督「きょうはどやった?」
中田「詰まりました」
星野監督「内角に詰まっても怖がるなよ。思い切り押し込め!」
内角には苦い記憶がある。大阪桐蔭の2年夏。甲子園2回戦の早実戦で斎藤(現・早大)の徹底したインコース攻めに手を焼き、4打席無安打3三振。涙に暮れた怪物には以来、「内角が弱点」というレッテルが張られた。
もっとも、いつまでも弱点を気にするほどやわじゃない。激励に発奮したのか、対面後は不敵な笑みを浮かべ、いつものビッグマウスを披露した。
「内角は気になる? そんなことはないッス。(内角は)今なら打てますよ、たぶん」
闘将のゲキに応えるべく、中田は10日に阪神との練習試合でプロ初の対外試合に挑む。実戦デビューとなった7日の紅白戦で3打数無安打2三振と沈黙したため、打順は高1夏以来3年ぶりの「6番」となりそうだが、「結果は気にせずやりたい。フルスイングするだけッス」と星野監督の助言に結果で応える強気の姿勢を見せた。
JAPANへのあこがれも一時的に封印する。すでに星野監督は、新人枠10人を含む70人前後の第1次候補メンバーに中田を入れることを明言しているが、怪物は「五輪は自分には全然、遠い場所だなと思う。まずはファイターズで試合に出たい」と冷静に受け止めた。その上で「候補に入っていることは本当にうれしいこと。普段通りに練習するだけッス」と力を込めた。闘魂を注入された星野監督との初対面。闘志で内角打ちを克服すれば、北京の舞台さえ夢ではない。
参照元:スポーツ報知