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怪物が巨人のエースを打ち砕く。日本ハムの高校生ドラフト1巡目・中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が29日、巨人・上原との対戦を熱望した。実現するのは、3月8日(札幌ドーム)。この日、1か月間の沖縄・名護キャンプを打ち上げた中田は「上原さんと言えばフォーク。狙い打ちしたいッス」と攻略を宣言した。キャンプで話題を提供し続けてきたルーキー、有言実行となるか。
1か月間のキャンプを終えた中田の視線は早くも先の戦いに向いていた。「上原さんと言えば、フォークッスよね。あのレベルまでいったら、すごいッスね」巨人のエースは8日(札幌ドーム)の日本ハム戦に登板予定。怪物は胸を熱くさせてくれる対決を熱望した。
日本ハムは1日の横浜戦(名護)からオープン戦が始まる。自身の最大目標の開幕スタメン入りのためには、結果が求められるが、中田がテーマに掲げたのは「経験」だった。「ノルマ? そういうのは一切ないッス。チャンスでは結果を残したいけど、何本打ちたいとかはない。経験が一番だと思います」と冷静に言葉を並べた。
だからこそ、超一流との対戦にこだわる。中田は昨年12月に台湾で行われた北京五輪アジア予選を食い入るようにテレビ観戦した。上原の代名詞であるフォークは、画面越しからも強く印象に残っており「実際はもっとすごいんでしょうね。バットに当たるかどうかも分からない」。だが、最初から勝負を捨てるつもりもない。続けて「狙い打ちしたいッス」と伝家の宝刀を“しばき上げる”決意だ。
中田は名護キャンプの収穫として「プロの直球についていけた」ことを挙げ、「あとは変化球だけッス」と力を込めた。オープン戦は全11試合に出場予定。他にも中日の川上、朝倉ら実績十分の投手を相手にする機会は多く予想されるが、やはりフォークを自在に操る上原は、課題克服に向けた絶好の機会と言える。
今キャンプのサク越えは、実戦の2本塁打と練習でのフリー打撃、特打を合わせ「161」を数えた。一時は105キロまで増えた体重も最終的に98キロまで落ち「ちょっと動きやすくなってきました」と、本来の体のキレを取り戻しつつある。「打てない確率が高いけど、そういう球を見て一流はこんな球を投げるんだと勉強になる。それで結果が出れば、さらに自信になると思う」抑えられるのは覚悟の上。18歳の大物新人は若さと勢いを武器に、上原の胸を借りる。
◆上原「全部投げたるよ」
○…ヤフードームでの練習後、巨人・上原は中田の「フォーク狙い打ち宣言」を報道陣から伝え聞いた。「そうなん? じゃあ、全部フォーク投げたるよ」と笑顔まじりで応戦し「カウントとりにいくフォークは打たれやすいけどなあ。場外打たれたりして」と語った。中田の印象については「でかいんやろな」と一言。1週間後の対戦を楽しみにしている様子だった。
◆梨田監督「85点」
○…梨田監督は名護キャンプを「85点」と採点した。「本塁打は年間3ケタ(100本)はいける」と、課題の得点力アップに自信を見せた。不安材料は1月中の多田野と金森の故障、キャンプ中盤にひじ痛を訴えた植村の不在。「故障者が出た右の中継ぎが課題。左がどれだけ絡めるか」と山本、宮本ら左腕に期待した。
参照元:スポーツ報知