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米大リーグのレッドソックス―アスレチックスの日本開幕シリーズ「’08リコーMLB開幕戦」の記者会見が16日、都内のホテルで行われ、世界王者として初めて来日するRソックスから、岡島秀樹投手(32)が出席した。開幕シリーズ(3月25、26日・東京ドーム)に先立って行われる古巣・巨人とのプレシーズンゲームで、同学年の高橋由伸外野手(32)との対戦を熱望。昨季、開幕初球弾を放った由伸に対し、デビュー戦初球を被弾している岡島は、「初球アーチ厳禁」を胸に誓って“凱旋登板”を飾るつもりだ。
凱旋が決まり、岡島は自分の天運に感謝した。「不思議ですよね。こうやってまた日本で、しかも東京ドームでできる。これも何かの縁。本当にうれしいです」メジャー1年目で世界一の称号を手にし、2年目は母国でスタートを切る。会見で、その喜びを隠すことはできなかった。
開幕戦と同じくらい、岡島にとって楽しみなのは、05年まで12年間在籍した古巣・巨人との対戦。打席に迎えたい選手に、「由伸君かな。同い年なんでね」と天才打者の名を口にした。同じ32歳で2000年、02年の巨人日本一に貢献した盟友なのだが、共通項はそれだけではない。実は昨シーズン、2人は「初球本塁打」というキーワードで結ばれていた。
岡島はメジャー初登板となった4月2日のロイヤルズ戦で、第1球目をバックスクリーン右へ運ばれ、メジャーの洗礼を浴びた。この一打で「メジャーは頭を使わないと無理」と“開眼”。配球や相手打者のデータをたたき込み、リーグ3位の27ホールドという好成績につなげた。
由伸は昨年3月30日の横浜との開幕戦で、三浦からセ・リーグ初の開幕戦1回表先頭打者初球本塁打。最終的にはリーグ2位タイ、自身最多の35本塁打をマーク。ともに“第1球”がシーズンを大きく左右したといっても過言ではない。岡島は由伸の劇弾を見ていない。ケースは違うが『初球アーチ』という偶然の一致に、「ホームランを打たれないようにしたいです。ヒットはOK。デッドボールは当てないように外に投げます」と投球のシナリオを公開。対戦に胸を躍らせた。
もちろんファンへの感謝も忘れない。「僕がここまでやれたのは日本のファンのおかげ。応援があったからメジャーの球宴にも選ばれた。感謝の気持ちがすごいあります」マウンドでは快投を“手土産”にして恩返しをすると誓った。17日にはパイレーツ・桑田らとの自主トレのため、オーストラリアへ出発し、2月16日のキャンプインに備える。故郷に錦を飾るため、岡島の2年目のシーズンがいよいよ幕を開ける。
◆岡島と高橋由の07年開幕戦初球本塁打
岡島は4月2日のロイヤルズとの開幕戦(カンザスシティー)、1―5とリードされた6回に3番手でメジャー初登板。しかし、打席に迎えたバックへの初球、89マイル(約143キロ)の直球をバックスクリーン右へ本塁打された。デビュー戦初球被本塁打はメジャー史上7人目の珍記録だった。一方、高橋由は3月30日の横浜との開幕戦(横浜)、1番打者として1回表に三浦の初球のスライダーを、右中間スタンド中段へ先頭打者アーチ。開幕戦での1回表初球本塁打は史上2人目、セ・リーグでは初の快挙となった。
参照元:スポーツ報知