野球の最新ニュースをあなたにお届けします。
スポンサードリンク
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
◆セCS第2S・第3戦 巨人2―4中日(20日・東京ドーム) こみ上げる熱いものを、こらえきれなかった。ベンチにぼう然と腰掛け、喜ぶ中日ナインを見つめていた上原の瞳が、赤く染まっていった。「リーグ優勝して(CSで)優勝できんかったら、そりゃ悔しいよ」1分後、頭からタオルをかぶってロッカーに引き揚げた時、うつむいた顔は涙と鼻水でグシャグシャだった。
昨夜(19日)に続き、2点ビハインドの9回に、「上原」の名前が場内にアナウンスされた。李、藤井から三振を奪い、谷繁を三ゴロに打ち取った。ベンチで味方の逆転を祈ったが、願いは通じなかった。最後まで訪れなかった、リードした場面での最終回のマウンド。「それは仕方ないよ。負けは負け」と、守護神は気丈に振る舞った。
本音は、絶対に勝ちたかった。CS前には、全試合登板の覚悟も見せた。昨夜は李にまさかのソロを浴び、味方の追い上げムードを失速させた。責任感の強い男はこの日の練習前、ベンチ裏に盛られた塩を手に取り、体にすりこんだ。しかし、流れは変えられなかった。
CSの変則日程は、言い訳にしなかった。「ルールが決まってるんだから、負けは負け」と潔く認めた帰り際、上原の瞳は乾いていた。オフの自主トレ中の下半身の故障に始まり、抑えに初挑戦した激動の07年シーズンが、終わった。
参照元:スポーツ報知
PR
この記事にコメントする