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日本ハムの中田翔内野手(18)=大阪桐蔭=が一塁へ“コンバート”されることになった。11日の紅白戦では「3番・三塁」で出場し2打数無安打1四球。守備でもゴロを1つさばきこそしたが、不安感はぬぐえず。このため梨田昌孝監督(54)は、10日の阪神との練習試合で場外弾を放った豪快な打撃を生かすため、一塁の守備を本格化させるよう指示。「(三塁より)一塁はやったことがあるのでできる」と本人も意欲的で、あこがれのオリックス・清原和博内野手(40)ですら果せなかった開幕スタメンの座を狙う。
誰もが目を覆った。6回、ジョーンズの強烈なゴロが三塁を守る中田を襲う。一瞬、腰を浮かせながら何とかグラブに入った。「うまくさばけた。練習の成果」と中田は自画自賛したが、梨田監督の目は違った。「偶然だろう。(腹の)お肉で捕ったかと思った」守備の向上は認めたものの、不安も隠せず。開幕スタメンへ向け、一塁への“コンバート”が固まった瞬間だった。
今キャンプで野球人生初の三塁守備に挑戦。しかし三塁で出場した紅白戦2試合は5打数無安打。“プロ1号”の場外弾を放った10日の阪神戦(名護)は、指名打者での出場だったことからも明らかなように、慣れない守備位置は打撃に影響する。迫力満点の打撃を生かすため、指揮官は一塁の守備も練習するよう9日に指示した。
これを受けて中田も、千葉・鎌ケ谷の合宿所へ置いてきた一塁用のミットを、関係者に送ってもらうよう手配した。「(一塁は)高校の時にやっていた。今の自分のレベルを考えると、サードよりファーストの方ができると思う」と本人も“コンバート”に前向きな姿勢をみせた。第4クールが始まる14日から本格的に一塁守備をスタートさせる。
この日の紅白戦では不発に終わったが、首脳陣の打撃への評価は豪快弾を放った前日から何ら変わっていない。紅白戦後は170球の特打。右打ちを徹底する“技”も見せたが平野打撃コーチは「器用にやろうとすると当てにいってしまう。不器用にいけ」と持ち味を生かせるようフルスイングを勧めた。
指揮官は将来的には「三塁・中田」という構想を描いているが、現時点での守備力では定位置確保は危うい。パワフルな打撃を生かして、今季の開幕から試合に出られるポジションとなれば、経験のある一塁―という判断が今回の“コンバート”の背景にはあるようだ。
「一塁? やっぱり清原さんでしょ」と中田はためらうことなく、目標の選手として番長の名前を挙げた。一塁候補のスレッジは紅白戦で左足内転筋を痛め、しばらくは指名打者での起用が濃厚。ジョーンズは実戦での打撃で精彩を欠いているだけに、一塁なら開幕スタメンの可能性もある。あこがれの清原ですら果たせなかった開幕スタメンをつかむため、守りも意欲的にこなすつもりだ。
◆ダルは中休み ○…ブルペンにも入らず、軽めの調整。紅白戦ではトランシーバーを手にブルペン捕手に試合状況を伝える役目を買って出た。「暇だったのでやりました」
◆バンビューレン合格見えた ○…テスト生として今キャンプに参加しているバンビューレン(3Aサクラメント)が紅白戦に初登板。直球は最速143キロながら、制球が抜群で1回を3者凡退に抑えた。「日本でもやっていけるというところを見せたかった。きょうは十分だ」と笑顔。梨田監督も「ブルペンよりいいね。球に力もある」と評価し、次回登板の14日にも合格となりそうだ。
参照元:スポーツ報知