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◆紅白戦 白組1―8紅組(11日・久米島球場) 楽天の藤井彰人捕手(31)が11日、沖縄・久米島キャンプ2度目の紅白戦で2安打3打点と大活躍した。紅組の7番で先発のマスクをかぶると、4回に中前適時打、6回には左中間を抜ける2点三塁打を放った。昨季のレギュラー・嶋基宏(23)に大学・社会人ドラフト3巡目の伊志嶺忠(22)らが加わり、激化する正捕手争い。“復権”を目指すベテランが、強烈な存在感を示した。
「俺を忘れるな」と言わんばかりの爆発だ。最初の好機は4回の第2打席。1死一、三塁の場面で打席に立った藤井は、エース・岩隈の初球を中前にはじき返した。三塁走者を生還させ、これで波に乗った。
最大の見せ場は6回。無死二、三塁で、カウント1―3から川井の5球目を強振すると、打球は左中間を深々と破った。決して速くない足で一気に三塁まで到達したベテランは「三塁打はいつ以来? 記憶にない」とニッコリ。新人・長谷部をリードした守備でも1、2回を無失点に抑え、仕事を全うした。
球団初年度の05年は113試合、06年にも105試合に出場した藤井。だが、昨季は開幕捕手を務めながら、すぐに1年目の嶋に定位置を明け渡した。シーズン途中には、相性のいい守護神・福盛とのコンビで“抑え捕手”の座を確立しかけたが、相棒が負傷で戦線離脱。出場数は、楽天加入後では最低の76試合。満足できるわけがなかった。
今季はさらに即戦力ルーキーの伊志嶺が入団。若い捕手陣の中で、近鉄時代に日本シリーズ出場も味わった経験豊富なベテランの力も必要とされることは間違いないが、藤井が求めるのは正捕手の座のみ。「去年はチームに貢献したという感じがせず、不本意なシーズンだった。今年は何とか出られるようにしたい」と言い切る。この日の活躍も“復権”への第一歩にしかすぎない。
参照元:スポーツ報知