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◆楽天紅白戦 白組1―8紅組(11日・久米島) 楽天の大学・社会人1巡目ルーキー、長谷部康平投手(22)=愛知工大=と田中将大(19)が11日、そろって紅白戦に初先発。ともに2回1安打無失点、3奪三振と好発進した。3者連続三振を見せた長谷部は野村監督から「新人王を目指すなんて、のぼせるな!」と厳しい言葉の洗礼を受けたが、これは大いなる期待の裏返し。一方、マー君もいきなり最速148キロをマーク。楽天の先発ローテを担う若き左右両腕が快投ショーを演じ、球団初のAクラス入りへ夢が広がった。
プロに入ったばかりの新人とは思えないたたずまいだった。長谷部はマウンドでひと呼吸し、ゆっくりと振りかぶってボールを投げ込んだ。2者連続三振を奪った後の2回2死、大広をカウント2―2と追い込み、チェンジアップでバットに空を切らせる。ベンチへと引き揚げた左腕は満足そうな笑みを浮かべた。
実戦デビューは上々だ。「課題はカウントを0―2にしないことと四球を出さないこと。0点で抑えることができたし、今日の段階では100点です」打者7人に対し初球はすべてストライク。MAX143キロでも、スライダーとチェンジアップで打者をほんろう。視察していたロッテの立野スコアラーも「球種の使い方などを研究していかなければ」と要警戒の姿勢を見せていた。
だが、開幕ローテへ順風満帆なスタートを切った左腕にノムさんが“愛のムチ”を放った。「まとまっているから使えるかもね。でも、まだ太鼓判は押せない。きのうテレビ出演で新人王を取りますとか言ってたけど、とんでもねえよ。現状を考えれば1軍が先だろ。うぬぼれるのもエエ加減にせえ!」新人をボロクソに言うのは指揮官としては極めて異例なこと。むしろそれだけに、左腕を即戦力として認めたことを証明したともいえる。
長谷部はノムさんのカミナリを聞いても「1軍が先? それは当然のことです」と表情を崩さなかった。観戦に訪れた愛知工大の恩師・奥田好弘監督(43)が「あいつは緊張したことがあるのかな」という強心臓は、グラウンドの内外で垣間見ることができる。決して物おじしない技巧派左腕。マー君とともにイーグルスの両翼を担う素質を秘めている。長谷部がローテの中心を担えれば、球団創設4年目で初のAクラス入りもみえてくる。
参照元:スポーツ報知