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◆巨人6―4ヤクルト(13日、東京ドーム) 巨人が4発の打ち上げ花火で、2カード連続の勝ち越しを決めた。主役はラミレスだ。1回に2試合連続の4号、3回には2打席連続となる5号2ラン。得意の古巣・ヤクルト戦でパワーを見せつけた。4番に負けじと、小笠原も1回に先制3号2ラン。7回には伏兵・古城がプロ2本目、巨人での初アーチを右翼席へ運び、原監督を喜ばせた。6点すべて本塁打で叩き出した原巨人。この勢いで15日からの中日3連戦(ナゴヤD)に臨む。
急ぎ足で、ラミレスはお立ち台に向かった。ジャビット人形を受け取り、一段高い所から球場を見渡した。「気分がいい。これだけたくさんの人の前で活躍できたんですから」2打席連続の圧巻アーチ。本拠地初のヒーローインタビューで、目じりが下がりっぱなしだった。
流れを、一気に引き寄せる2試合連続の4号ソロだった。1回1死、小笠原の2ランで先制した直後だった。増渕のカウント2―3からの7球目。真ん中高めのスライダーを振り抜くと、打球は左翼席最前列で弾んだ。「今日は忘れなかった。打ったら絶対にやろうと思ってた」いつものパフォーマンスを封印し、ベンチ前カメラに向かってJ2横浜C・三浦知良選手(40)の「カズダンス」を披露。「あれはカズキダンスだよ。できて良かった」キャンプ中に野球教室で訪問した、宮崎市内の大淀中の野球部・原田和樹くん(中2)が踊ったダンスに一目ぼれ。本拠地2号の際に実行する、という約束を守った。
1本目がパワーなら、2本目は技だ。2点差になった3回1死一塁。増渕のカウント0―1からの内角高めの直球に腕をたたんで対応。ややシュート回転し体に向かって来るボールを、いつもより前でさばいた。「ゲッツーにならないように思いっきり振り抜いた」左翼席上段まで飛んだ5号2ランを冷静に振り返った。
謙虚な姿勢が生んだ、2発だった。「原監督と、打撃コーチにいろいろ教わったから」と本人も認める。このヤクルト3連戦でバットの位置を下げ、左足の上げ方も小さくした。「今までのように上で構えると、ミートポイントまで時間がかかるし、足はタイミングの問題。始動を早くするため」と説明。トップから最短距離でボールを捕らえた2本目は、まさに努力の証し。ここ数試合は試合前練習でランニングの量も増やし、体のキレも増した。打つために何が必要かを考え、すぐに行動に移す。
3、4番の連弾に、4番の2打席連発で、前日(12日)、投打がかみ合わなかった嫌な負け方を一掃。原監督も「3、4番がいい形で点を入れてくれた。このあいだは3連敗し、昨日も負けたけど、切り替えて勝てて良かった」と開幕カードで3連敗したヤクルトに競り勝ち、2カード連続の勝ち越し。逆襲への手応えをつかんだ。2本塁打3打点と主砲が打っての快勝劇。強い巨人の戦い方が戻ってきた。
巨人・原監督「(木佐貫は)ちょっと淡泊に本塁打を打たれた。ひと踏ん張りするのが勝負です。流されてはいけない。重いゲームだったが、6点目が大きかった。(古城の一撃は)頭の片隅にもなかった。個人的には今年の中で一番うれしい本塁打かもしれない。昨日の負けゲームから切り替えて勝ててよかった。スンちゃんは本来の姿とはかなり違う。奮起を期待? そうです」
参照元:スポーツ報知