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マリナーズのイチロー外野手(34)が15日、米国の現地時間13日に発表された米大リーグの薬物使用実態を調査した「ミッチェル・リポート」について言及。「かなりショックです。でも、野球界にとっても膿(うみ)は出さないと」と、自らの思いを語った。この日は師・仰木彬さん(享年70歳)の命日でもあり、イチローは神戸市内のオリックス合宿所「青涛(とう)館」で来季に向けての自主トレーニングを開始した。
故・仰木彬オリックス元監督(享年70歳)の三回忌にあたるこの日、古巣の合宿所で約1時間の自主トレを終えたイチローは、米国内に大きな衝撃を与えた「ミッチェル・リポート」について、はっきりとした口調で語り始めた。
「野球界のことを考えると、かなりショックだと思う」メジャーリーグだけでなく、野球という競技そのものが受けた計り知れないダメージを危ぶむように、表情を曇らせた。
「ミッチェル・リポート」による騒動は「昨日(14日)知った」という。01年からメジャーでプレーしながら、薬物使用のうわさはたびたび耳にしていた。だが、「話はいろいろ聞いていましたけど、本当のところはよく分からない」。心身を鍛え上げ、数々の記録を塗り替えてきた自分の周りに、ここまで薬物使用汚染の疑惑が広がっていたことに、驚きを隠せなかった。
オリックス時代の同僚で97年から99年まで在籍したクリス・ドネルス内野手(登録名C・D、41)も名前が挙がったことについては、「ドネルスも挙がってるって聞いて笑っちゃった」と、さほど活躍しなかった助っ人にあきれ顔。「僕たちはプロとしてやっている。ある程度のルールがあって、あとはモラルの問題です」とプロ意識と自己管理の徹底を訴えた。
メジャーの権威を失墜させかねない問題の発覚を悲しむ一方、この機会にドーピングの全容が明るみに出たことには、歓迎する姿勢を見せた。「ああやって名前を出すことがいいことかは、よく分からない。でも、野球界にとっても膿は出さないと」米国でも城島らチームメートとともに地元シアトルの小学校を訪れ、子供たちに薬物使用の危険性を訴えたこともある。それだけに、球界にはびこる薬物汚染を取り除くきっかけとなることを期待した。
「野球界にとっては、そういう(膿を出し切るという)時期にきたのかなということです。どんなことがあっても、前に進む糧にしていかないと」と、最後は前向きにとらえたイチロー。日米球界のスーパースターは、今後の全容解明と、試練を乗り越えたあとに来る野球界の発展を願っていた。
◆仰木監督命日始動も「遊び」 この日はキャッチボールやティーバッティングで約1時間汗を流したイチロー。「遊びです、遊び。これが自主トレだっていったら(仰木元)監督に怒られちゃうよ」と笑顔を見せた。その仰木元監督の命日に本格始動となったが「しんみりすると監督に怒られちゃうからね。楽しい感じでやった」と明るく振る舞った。今年1月にはここで清原と合同自主トレも行ったが「今のところそんな話はないです」と、清原が故障中とあり未定のようだった。
参照元:スポーツ報知